今、行きたい京都の最新アドレス

京都の今は、ここにある

伝統の日本家屋、洋菓子店、コーヒー。この街に息づく文化が、ますます進化しています。シャツ¥39,000・コート¥227,000・デニム¥39,000/ドリス ヴァン ノッテン

和とアート、自然が見事に調和する フォーエバー現代美術館へ

「先日も京都に来て、伏見稲荷大社に行ったりスイーツを楽しんだりしました。京都は観光の方も多いのに、不思議と落ち着きがありますよね。街並みもきれいで好きです。ここは靴を脱いでアートを観るのが新鮮です。庭園もきれい」という永野さんと一緒に、まずはフォーエバー現代美術館へ。深紅の絨毯と壁が印象的な2階の廊下からは、庭園の緑が見下ろせる。ベンチもあるのでゆったりと過ごして。

祇園

フォーエバー現代美術館 祇園・京都

伝統と現代が交ざり合う空間で、じっくりアートを眺めてみる

祇園甲部歌舞練場内にある、大正2年に建てられた有形文化財・八坂倶楽部。その歴史ある建物に今年6月移転してきたのが、こちらのミュージアム。2018年2月25日までのオープニング展は、数多く所有する草間彌生作品から82点がラインナップ。広い畳や床の間など趣ある和の空間でオブジェや絵画を鑑賞するひとときは、唯一の体験となること間違いなし。今後は他の現代作家のものも展示される予定。ほかにも「庭園ギャラリー」とよばれる座布団に座って緑を愉しめる空間や、ミュージアムショップやカフェなど盛りだくさん。1 靴を脱ぎ受け付けをすると、まず目に入る作品《YELLOW TREES》(’92)。 館内は畳敷きで、座って鑑賞できるよう作品は低めの位置に展示されている
2 館外には、言わずと知れた《南瓜》(’07)のパブリックアートが
3 広い庭園を散策したり、着物を纏って写真撮影などもできる。記念に一枚!

DATA
http://www.fmoca.jp/

住所:京都市東山区祇園町南側570の2
電話:075-532-0270
営業時間:10時~18時(入館は17時30分まで) 無休(年末年始を除く)

五条

WANDERERS STAND

コーヒー消費量日本一の街。今なおコーヒー店が増加中

京都では、ここ数年、気軽なコーヒースタンドが増えているが、「WANDERERS STAND」はまさにその象徴的存在だ。「コーヒーをきっかけに人が集まる場所にしたい」と店主。コーヒーは代々木「Little Nap COFFEE STAND」の4種類のシングルオリジンを使用し、食パンは、金沢の「美味しい本屋さん OH LIFE」に学び、毎朝、店で焼いている。とはいえ、うんちくは語らず、あえて店構えも無国籍で簡素に。ラフな空気感が心地いい。

4 焼きたての食パンを使った玉子サンド¥500。パンが焼き上がる11時頃から注文可能。焼きたてならではのもちもち食感を楽しめるよう超厚切り。食パンはベーカリー顔負けのおいしさで、買って帰る人も多い。ドリップコーヒー¥400
5 カウンターは店の中央に
6 看板もない簡素な外観ながらピンクの縁側やコーヒーカウンターが目を引く

DATA

住所:京都市下京区八百屋町58 イチハタビル1F
電話:075-353-5958
営業時間:8時30分〜17時15分(LO) 不定休

寺町

村上開新堂

歴史ある洋菓子店にカフェが登場。老舗の新展開から目が離せない

京都には創業100年を超える店がたくさんあるが、老舗の多くは伝統を守るだけでなく、新しいことに挑戦している。明治40年創業、京都で一番古い洋菓子店もそのひとつ。創業以来、変わらぬレシピで菓子を提供し続ける一方、今年3月には店奥の母屋を改装し、カフェをスタート。店内では、昔ながらの洋菓子のほかカフェ限定のケーキもいただける。洋館風の物販スペースと純和風建築のカフェのギャップも楽しい。

7 焼き菓子セット¥900。焼き菓子は数種類から選べる。写真は昭和30年頃から作られているロシアケーキ
8 昭和初期に建てられた洋館風の建物。クッキーの詰め合わせは人気が高く、数カ月待ち
9 北欧ヴィンテージ家具を配した落ち着いた空間

DATA
http://www.kaishindo.co.jp/

住所:京都市中京区寺町通二条上ル東側
電話:075-231-1058
営業時間:10時~17時(販売は~18時)
定休日:日・祝日・第3月曜

PROFILE

ながの めい●1999年、東京都生まれ。雑誌『Seventeen』専属モデル。2009年に映画デビュー。その後も『俺物語!!』(’15)、『ひるなかの流星』『帝一の國』などで注目を集める。10月21日より公開の映画『ミックス。』では卓球女子を熱演。

SOURCE:SPUR 2017年11月号「永野芽郁と、あたらしいKYOTO」
photography:Yuki Kumagai(model,1), Elephant Taka(4〜9)  model:Mei Nagano〈Seventeen model〉 styling:Kayo Yoshida hair & make-up:Miyuki Yoshida coordination & text:Junko Amano(WANDERERS STAND, Murakami Kaishindo)

SPUR MAGAZINEプロフィール画像
SPUR MAGAZINE

着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!

FEATURE