お裾分け編/長尾智子の“小”みやげ手帖

多めに作って小分けにして、あの人にも、この人にも。作る楽しみが倍になる、おすそ分けこそ、小みやげの神髄!

SPUR2016年5月号掲載
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野菜のミックスピクルス



「ピクルスは、多めに作ってたっぷりおすそ分け。小さな瓶に小分けにして、みんなに配ってもいい。好みで、ローリエやディル、タイム、こしょうの粒などを加えても。1カ月を目安に食べきって」

□ Recipe
材料(約1.5ℓ分)/にんじん中1本 きゅうり2本 セロリ1本 カリフラワー1/2株 パプリカ(赤)中1個 かぼちゃ約1/6個 玉ねぎ中1個 レモン1個 米酢・白ワインビネガー各250㎖ 三温糖、きび砂糖など大さじ3強 塩大さじ1
①にんじんは両端を切り落とし、長さ3㎝の短冊切り。きゅうりも同様に切る。セロリは筋を取って1.5㎝の小口切り。カリフラワーは小房に分け、茎も切り分ける。パプリカはセロリと同じ大きさに切る。かぼちゃは皮をそぎ(少し残っても)、3〜4㎜のいちょう切り。玉ねぎは4等分して放射状に3等分。レモンは4枚スライスし、残りは搾る。大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、野菜を順に軽くゆでる。セロリときゅうりは10秒、ほかの野菜は20秒程度。水気をきり、煮沸消毒した瓶に彩りよく詰める。ところどころにレモンのスライスを加える。
②①のゆで汁をこして500㎖ほど鍋に戻し、酢と砂糖、塩を加えて煮立てる。火を止め、レモン汁を入れる。野菜の瓶に静かに注ぎ、熱いうちにふたをして半日以上おく。冷蔵で保存。

トレイルミックス



「数種類のナッツやドライフルーツを合わせた山歩きの携行食、トレイルミックスは、朝食やおやつ代わりになるエマージェンシーフード。あるととても助かるので、残業に追われる友人にも小分けにしてプレゼント。忙しく仕事するのは、山歩き以上にハードだから」

□ Recipe
材料(作りやすい量)/グリーンレーズン70g ドライブルーベリー70g クランベリー30g ドライバナナ50g ゆずの砂糖漬け30g ドライ白いちじく20個 くるみ100g カシューナッツ100g 黒糖(かたまり)30g
①黒糖は小さめに刻む。
②すべての材料を、バランスを見ながら混ぜ合わせる。ゆずのほか、レモンの砂糖漬けでもいい。ドライフルーツは水分の少ないものを選ぶこと。湿気に注意して保存する。

パンケーキミックスと バニラ風味のシロップ



「食べることに熱心な人へ。反対に、普段料理をしない人に、『朝、パンケーキを作ってみて』と渡すのもよいのかも。週末や連休の前に渡すと気が利いているのでは。甘さ控えめの生地。シロップも、ぜひ自家製で」

□ Recipe
材料(作りやすい量)/薄力粉450g 全粒粉50g ベーキングパウダー大さじ2  三温糖大さじ2  塩ひとつまみ メープルシロップ150㎖ はちみつ50㎖ バニラビーンズ1/2本
①薄力粉と全粒粉、ベーキングパウダー、三温糖、塩を合わせて2回ふるい、袋に詰める。
②さやに切り込みを入れたバニラビーンズを瓶に入れ、メープルシロップとはちみつを注ぎ入れてしっかりふたをする。
※生地だけで甘いのが好きなら、三温糖を1.5倍に。シロップはあえて混ぜずに、重いはちみつが沈んでいるのもきれい。使っていくうちにはちみつの風味が強くなるという具合。

野菜のブーケ



「鎌倉や三浦、その他いろいろな市場に行くことが多いので、野菜のおすそ分けはよくします。グリーンや紫、赤など、色とりどりの葉野菜をブーケのようにまとめて、そのままサラダにして楽しんでもらうイメージで。小さな瓶のオリーブオイルを添えてもよさそう。市場に行ったその日に会う人にだけ渡せる、見てきれい、食べておいしい小みやげ」

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