──邪悪なハーレイと残酷な悪のプリンス・ジョーカーはクールでクレイジーなカップルでした。この二人の関係をどう分析して演じられましたか?
「ハーレイはなぜジョーカーを愛しているの?」。ハーレイを演じる上で私がなかなか理解できなかったことのひとつがそれでした。彼女はとても強く、賢く、大胆不敵。とにかくカッコいいのに、この男の前ではいつもボロボロになる。私は最初、それが理解できなかったので、彼女のその点が好きになれませんでした。そこで私は、精神分析医である彼女のように、共依存の概念についてリサーチすることにしたのです。そして、人はただひとりの人物のために生きることが実際にできるという考え方に唖然としました。それは実はその人物のためというのではなく、アルコールやドラッグ依存のような、そうしないわけにはいかないという衝動だと分かったんです。ハーレイとジョーカーとの関係を、依存という概念で考え始めたら、私は彼女にしっかり感情移入することができました。
──ジョーカー役のジャレッド・レトとの現場での相性はどうでしたか?
ジャレッドと私はほとんどちゃんとしたリハーサルをしなかったんです。だから本番になったら、とにかくその場で反応しました。あの二人は気まぐれだから、上手くいったのかもしれません。