ビリヤニラバーが語る!! 「私の最高の一皿はコレです」

昨今のブームに先がけてこれを愛し、研究し、作り、広めているマニア3人が、とっておきの一皿を激烈推薦!

SRI BALAJI(シリバラジ)のチキンビリヤニ

DATA
東京都目黒区中目黒2の7の14
03-5724-8995
営業時間:11時〜15時 17時〜23時
定休日:無休

山手通り沿いの南インド料理店は、中に入ってびっくり! の可愛い空間。写真のチキンビリヤニに加えて、ベジタブル、マトンの3種を毎日提供。ライタつき。¥1,600(税込み)

ビリヤニ太郎さん(日本ビリヤニ協会会長)

見かけはカジュアル、味は本格派! ピンクの空間でヒンドゥー式に舌鼓

「ボール形に盛られて出てくるこちら、フライパンで炒めただけの、よくある簡略版ではないか……と疑いそうになりますが、安心してください! 一口食べればその不安も吹き飛ぶ、本格的な南インド系ビリヤニです。本場のチェンナイで食べられているビリヤニのように、トマトベースのグレイビーで炊き上げたお米。その一粒一粒に味がしっとりしみ込んでいます。またパクチーやミントがふんだんに使われており、一口食べるごとに鼻から抜ける香りがたまりません。東京都内で南インド系のヒンドゥー式ビリヤニを出すお店の中でも『シリバラジ』はトップクラスの実力派! ぜひご賞味あれ!」

Profile
「ビリヤニを国民食へ!」をスローガンに掲げる、日本ビリヤニ協会の2代目会長。炊飯器で手軽に作れるキットやレシピの開発も。

Bangera’s Kitchen(バンゲラズキッチン)のフィッシュビリヤニ

DATA
東京都中央区銀座西2の2 銀座インズ2 2F
03-3561-5516
営業時間:11時〜15時 17時〜23時
定休日:無休

今年1月オープン。南インドの海岸沿い、魚介料理も多いマンガロール地方の料理を提供する。魚のほか、エビ、鶏、羊、卵、野菜のビリヤニも。 フィッシュカレーつき。¥1,820

伊藤一城さん(スパイスカフェ店主)

日本のビリヤニもここまできたか! と感動させられる、絶品さ

「素材とスパイスとバスマティライスをいかに立体的に構築できるか? ビリヤニは、インドでも専門のシェフがいるくらい、高度な技術と感覚が要求される料理なんです。中でもフィッシュビリヤニは難しい。魚の種類によって、味はもちろん火の入り方が違い、火入れが浅いと魚のうまみが出てこず、火を入れすぎるとパサパサになってしまう。『バンゲラズキッチン』のフィッシュビリヤニは、冷凍ではなくその日に仕入れた魚を使う。スパイス、辛味、塩味のバランスが絶妙で、ライスのパラパラ感も素晴らしい。特徴はメースの苦味とマスタードオイルのえぐみ。単調になりがちな淡白な魚には抜群に合う!」

Profile
三条スパイス研究所主宰。スパイス料理を提供する押上「スパイスカフェ」では月替わりでビリヤニも提供。5月はサザエビリヤニ。

COCHIN NIVAS(コチンニヴァース)のチキンビリヤニ

DATA
東京都新宿区西新宿5の9の17 1F
03-5388-4150
営業時間:11時30分〜14時30分 17時30分〜21時30分
定休日:火曜

高層ビルを抜けた小径沿いで10年。南インド・コーチ出身のシェフのスパイス使いが満喫できる小さな専門店。中華鍋で仕上げるビリヤニは、鶏、羊、魚、エビの4種類が。¥1,400

オカヤイヅミさん(漫画家)

エスニック好きもこぞって絶賛! 小さな専門店のフライドライス

「天気のいい週末のお昼に散歩がてら行くことが多い『コチンニヴァース』。ビリヤニとライタと生ビールを注文し、ちょっと満腹すぎるくらいのおなかを抱えてまたそぞろ歩いて帰るのは最高です。日頃親しみのあるチャーハンか炊き込みご飯か、という見た目ながら、ビリヤニ特有の色ムラがあってどこから食べるか迷います。口に入れると酸味があって爽やかで、バスマティライスの軽やかさ、ごろっとしたチキンの歯ごたえと塩気、最後にじわっと汗をかくくらいの辛さ。そこでライタを一口食べて辛味をリセット。定食屋さん風の佇まいのお店とも重なる、親しみやすさと本格的な味の共存が心地いいんです」

Profile
食をテーマにした『すきまめし』『おあとがよろしいようで』『いのまま』などの漫画が人気。『コミックビーム』で「ものするひと」を連載中。

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