#MusicINSPO
2017年はヒップホップ、R&B、ファンキーなロックなど、90年代に強い影響を受けた音楽が自由に羽ばたいた年でした。どこかハッピーで温かみのあるものが受け入れられた次のステップとして、さらにオールドスクールな音楽が日本のメジャーシーンでも流行るんじゃないか、むしろそうあってほしいなと。たとえば当時ニューヨークで流行っていたものそのまま、ラリー・レヴァンがプレイしていた曲のような。そんな願いを込めて、dooooとNEBRASKAという2組のアーティストを紹介します。音楽性は違いますが、音の聴き心地が共通しています。波形いっぱいに音圧を上げる、現代の手法ではないアプローチが好きなんです。
『F&R 003』(Friends & Relations)/NEBRASKA
90年代のディスコ的な流れから、よりダンスミュージックやハウスに寄ったディスコも流行ってほしいということで、UKのプロデューサーを。グッドメロディあり、YOUR SONG IS GOOD好きはぜひ。『F&R 003』はディープハウスのど真ん中ではありますが、ジャズやソウルも感じさせ、家で聴けるやさしさとサンプリングの上品さが大人の女性にもおすすめできる一枚。
『PANIC』(P-VINE)/doooo
CreativeDrugStore所属の日本のビートメイカー。『PANIC』のバランスがとても好き。ヒップホップを軸にローファイな4つ打ち、南国を感じるネタ使い、聴き慣れないビートなど幅広い音楽愛を感じるドープな作りなのに、可愛らしいシンセ音にポップな遊び心も。MonyHorseら実力派ラッパーも多数参加で、買いたくなる&ライブが観たくなるアルバムに仕上がっています。
SOURCE:SPUR 2018年2月号「2018年の#INSPOを探せ」
interview & text:Annie Fuku
着たい服はどこにある?
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