Hello! マヤ・ホーク Part.01

世界的大ヒットドラマでブレイク! その影響は?

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「『ストレンジャー・シングス 未知の世界 3』のプレミアからパリに直行して、番組が開始してからは、NY郊外の実家にいたの。母が手料理で私の21歳の誕生日を祝ってくれた。あとは、母とガーデニングをしたりして、穏やかに過ごしていた」と語るのはマヤ・ホーク。

 Netflixで再び記録的な人気を獲得した「ストレンジャー・シングス」第3シーズンに新たなキャラクター、ロビンとして登場。一瞬で世界を虜にしてしまった彼女に配信後の変化について訊くとそう答えてくれた。母というのはもちろんユマ・サーマン。父はイーサン・ホーク。彼は配信直前に自身のインスタグラムで娘を誇らしげに紹介するポストをしていてほほえましかった。

「両親のサポートには本当に感謝している。ふたりとも私が出演する前から、『ストレンジャー・シングス』の大ファンだったし。それに、ふたりとも同じように成功しているけど、それぞれ違う方法でキャリアを積んで、成功も失敗も経験している。だから私は若い女優として彼らに相談できて本当にラッキーだと思う。両親は私のやることに絶対にお世辞で褒めたりしないで、正直な感想を言ってくれるところもすごく好き」

 親のことは話したくないという自意識過剰なところもなく、有名人の親に育てられながらも地に足が着いているマヤ。

「私は生まれたときから注目されていたようなもの。そのなかで、どのように堅実に生きていけばいいのかを最初からわかっている人がいるとすれば、それは私だと思う。だから注目されることについて少しは心得ていると思う」

 両親は、可能な限りセレブ的な生活から子どもたちを遠ざけて育ててきたという。代わりに人生の優先順位をしっかりと教えたようだ。「父も母も芸術を愛するからこそ夢中で仕事をするの。でもちゃんと家族との時間を大事にしてきた。それから、お互いよりよいパートナーであろうとしていたし、友達や周りの人たちを大切にしようとしていた。もちろん優れた親であろうともしていたしね。そんな親を見ていたら、どれだけ有名かとか、出演作品が何本あり、オスカーに何回ノミネートされたのか、ということは重要ではなくて、むしろそれ以外のことこそが大事なんだとわかる。私が生きる上で、ふたりはかなりお手本になっていると思う」

 両親へのリスペクトを隠さないマヤが、「ストレンジャー・シングス」で人気を獲得したのは、80年代へのオマージュにあふれたこの番組のなかで、彼女の演じたロビンの役柄が、とても現代的で新鮮だったことが大きい。第3シーズンで最も感動的だったと評価が高いのは、ロビンが、スティーブに自分は女の子が好きだと告白するトイレのシーンでもあるから。しかも、実はそれはマヤのアイデアだったというから、さらに驚く。

「撮影当初は、ロビンはスティーブと恋に落ちる設定だったの。だけど、撮影をしている間に、ロビンがゲイに思えてきて、スティーブの恋人になるのはおかしいと感じた。だから、製作のダファー兄弟とショーン・レヴィ監督に相談してみたの。それで、撮影中も何度も話し合いをして、第3か第4エピソードを撮っているときにみんなで、彼女はゲイだという結論に至った。そうして本当によかったと思っている。いま見直しても、彼女はゲイだと思えるし、時代物の作品でも、現代の物語として語るのは大事だと思うから。どの時代にもゲイの人たちはいたわけだし、これまで隠されていた彼らの物語を語るのは大事だと思った。私にとってもすごく意味のあることだった。だからロビンを演じることができて楽しかったし、すごくハッピーだった」。やはり彼女の感性と意識が新世代を象徴しているように思う。

Netflixオリジナルシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」
シーズン1~3 独占配信中