Hello! マヤ・ホーク Part.02

リーバイスとスニーカーとストライプシャツが定番

ホリデーシーズンを意識して、カラフルなクラッカーを小道具にシューティング。元モデルだけあり、シャッター音に合わせてころころと表情とポーズを変えていく姿はさすが! 衣装を試着したあとに、髪型をアップにしたいとか、目もとのメイクアップをどうするかなど、アイデアを自ら提案し、クリエイターたちとディスカッションするクリエイティブな一面にも惚れぼれ

 マヤはこの日、白と紺のストライプシャツに、リーバイスのジーンズ、リーボックの白いスニーカーというシンプルで着飾らないスタイルでスタジオにやって来た。実は去年の10月にドラマの撮影現場取材をした際も、赤と紺のストライプトップスにレギンスだったのだ。

「それが私のユニフォームなの。クリエイティブなファッションデザイナーのことは心から尊敬しているよ。たとえば、ディオールのマリア・グラツィア・キウリ。今日着たルイ・ヴィトンのニコラ・ジェスキエールもすごいと思う。本当にいろいろなブランドに興味がある。ファッションのことはもっともっと知りたい! でも、アップカミングなデザイナーについては、まだあまり知らないの。誰がいま素晴らしいものを作っているのか語れるほど、いつも目を光らせているわけではないから。だから、いつもリーバイスのデニムとストライプのシャツ、そしてスニーカーが定番になってしまう。ファッションにすごく興味があるのは、もともと衣装が大好きで、それを着てキャラクターを演じて芝居をするのがすごく好きだから。写真撮影も同じで、単にドレスを着るというよりは、衣装を着て演技をするのに似ているから好きなの。他の人になり切る体験をしているみたいだから」

 実際この撮影でも、表現力があまりに豊かだった。存在感が圧倒的でもあった。女優としては「ヴァネッサ・レッドグレイヴが大好き。ジュリアン・ムーアもね。そして、メリル・ストリープは私のヒーロー」と語る彼女。演技派で知性があり、クールな女優に憧れているのは納得だ。彼女がそう育っていくのも簡単に想像できる。監督として独自のスタイルと思考を探求するルカ・グァダニーノやウェス・アンダーソンとも仕事をしてみたいという。

「物語を語ることで、他の人たちの体験を描けるし、見た人の心を開くことができるような気がする。演技や物語を通して、人を思いやる心や、愛する心を広めることができたらいいなと思う。だからこの仕事が好きなの」と。その女優論にもなんだか深みがある。