2019.12.06

ー密着取材 Day2・3ー

DAY 2 多くのスタッフの力が集結する東京での展示会

いつも代官山で行なっている東京の展示会。バイヤーやプレスはもちろん、織りや刺しゅう、プリント工場の職人も訪れて活気にあふれる。2020年春夏は自然の持つ質感に改めて注目。素材感が表に現れ表情をつくっているものが面白い。

ー密着取材 Day2・3ーの画像_1

 全体に布を生かしたシルエットで、サイドに大きなスリットが入ったワンピース。ストリングでウエストをマークすることで、アームホールは直線で穴が開いているような形になり、ウエストから下にはポケットが出現
 極細の糸を高密度に織ったコットン生地に樹脂加工をして、紙のようにパリパリした表情を出した薄手のコート

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クラシックなレース刺しゅうのワンピース

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 展示会場の入り口のガラス壁には鳥の群れのモチーフが。コレクションイメージを伝えている
 展示会初日の朝。トワルチェックが始まる。スタッフも神妙な面持ち

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デザイナーだけれどスタッフを束ねるリーダーでもある。よいものを作るためにみんなに心地よく仕事をしてもらえるよう心を砕くのもリーダーの仕事、と心得ている

DAY 3 信頼する田根剛さんとつくり上げる『つづく』展

この日は建築家の田根剛さんと『つづく』展の会場デザインの打ち合わせ。「田根さんとは15年くらいのつき合い。ミナをずっと見てくれてお互いの意見を話すうちに、本展は空間だけではなく構成も一緒に考えてもらうことにしました」

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試作段階の会場模型。約400点のアーカイブを時系列に関係なく並べる部屋。ほかに映像が流れる部屋もある

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「皆川さんのもの作りに対する強い思い、それから言葉と作るものが一体化しているところは、ずっと尊敬している部分です」と田根さん

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 タイトルの意味を最も強く表すのはタンバリンのモチーフ。だから入って最初の部屋にしたという 見終わると入り口に戻っていて、何度でも見られるという「つづく」構成

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『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』展

2015年の『1 ∞ミナカケル』以来の展覧会。会場はいくつかの部屋に分けられテーマに沿って見せる構成。『つづく』には人が連鎖して何かを生み出すという意味が含まれている。会場デザインは田根剛、グラフィックデザインは葛西薫が担当。

会期/〜2020年2月16日 
会場/東京都現代美術館
03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://mina-tsuzuku.jp