ヘアとメイクアップを含めたスタイルを発信したい

SHOP : 3-9-12HIGASHI

NAME : YUKANO NOJIRI

トップス¥27,000(LEINWANDE)、パンツ¥25,000(PERVERZE)、ブーツ¥65,000(UNTISHOLD)/3-9-12 HIGASHI その他/モデル私物

 夫で美容師の柏昌弘さんが渋谷にオープンしたへアサロンHML U/2A(ヒメル)。休日はレセプションに立ち、手伝うことも。ヘアスタイルを変えたいときは必ず相談し施術もお任せするという頼れる存在。
中央左 愛読する各国のファッションスナップを掲載する『STREET MAGAZINE』とフランスのインディペンデント誌『selfservice magazine』。モードとストリートの流行を知るにははずせない2誌。気に入った写真からスタイリングやメイクアップ、ヘアスタイルのヒントを得ることも。
中央右 化粧品で最もこだわるのは下地。マットやツヤ感など日によって目指す肌質によって使い分けている。
右下 学生時代に虜になったパリのキャバレードキュメンタリー映画『CRAZY HORSE』。完璧なフォルムのボブカットと妖艶なメイクアップは、今なお美意識を刺激される存在だという。
左下 愛犬こつぶ。スマホに手作りのステッカーを貼るほどの溺愛ぶり。

ジェンダーを超え服選びや美容の話をできることが醍醐味

恵比寿に、昨年オープンした3-9-12 HIGASHI。店内は新進気鋭の国内ブランドを中心にヴィンテージや書籍も並ぶ。看板娘の野尻ゆかのさんは、ショップの立ち上げから携わる。

「築50年のビルをリノベーションした、コンクリートの壁とメタリックな什器の内装で入りにくいと思われがち。でも、そこは自分も素になれる関西弁で、オープンで居心地のいい空気感になるよう心がけています。大切なのは、お客さまへの親しみやすさですね」と笑顔を見せた。

長身でモデルのようなルックスで、モードとストリートファッションをこよなく愛する。そんな彼女のこだわりは、ビューティの観点を加味したスタイリングだ。ヘアスタイルやメイクアップについて、Instagramに動画を交えながらアップする。季節が変わるたびに、愛用しているコスメティックスの詳細やおすすめの新色なども紹介。

「もともと美容学校出身なので、ビューティが大好きなんです。その日の気分でメイクアップをし、その後に着る服を決めるほど自分の中心にありますね。そうすることで、よりスタイルに統一感や説得力が生まれると思って」

店内のラインナップはウィメンズが中心だが、ユニセックスで着こなせるアイテムも取り扱う。その品揃えに、根強い男性ファンが多いことも特徴。

「女性用に作られたものであっても、気に入ったアイテムに男性が手を伸ばしてくれたらうれしくなりますね。性別関係なく、ファッションや美容について、気兼ねなく会話できる場を提供していけたらいいな」

Spotifyで東京のミュージシャンとプレイリストを作成し発信する同店。今後もファッションにとどまらず、カルチャーを切り口にイベントも開催していく予定だというから目が離せない。

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