TPOに合わせたアイテム選びもモードな感覚で

SHOP : LUTENS

NAME : matty

スカート¥58,000(noir kei ninomiya)、アイウェア¥24,000(銘品晴夫作)/LUTENS その他/モデル私物

 芸術大学に通っていたこともあり、休みの日は絵を描くことに時間を費やす。 作品は自身のInstagram(@noelle_appartement_room_403)で公開している。
中央下 好きなファッションのムードはホラー映画のようなダークさ。映画『アダムス・ファミリー』を観て作中の世界観を研究している。母親役の魔女、モーティシア・アダムスのスタイリングやメイクアップが特に好み。
中央上 よく聴く音楽も恐怖映画から。アリ・アスター監督作品の『ミッドサマー』や 『へレディタリー/継承』の音楽を担当したミュージシャン、コリン・ステットソンに注目しているという。
 店舗を運営する上で常に興味があるのは建築や空間デザイン。建築家、安藤忠雄の作品集はお気に入りの一冊。

顧客と同じ目線で服探し時間をかけて育む信頼関係

大阪の人気セレクトショップLITMUSの姉妹店、LUTENSのショップマネジャーのmattyさん。モードなテイストはそのままに、ビジネスや冠婚葬祭などにも対応するオケージョン向けのラインナップを提案する。

「現在は、アポイント制の販売スタイルをとっていることもあり、最も大切にしているのはお客さまとの信頼関係と距離感です。その方の立場を想像して親身にリクエストにこたえるようにしています」

パンデミックを機に、通信販売をスタート。彼女のInstagramのアカウントに圧倒されるのは、その完璧なまでのアートディレクションと編集能力。SNSを通じた接客に需要が高まったことで磨きがかかったという。

「お店のクローズ中も、商品を撮影し、ストーリーズに掲載しました。試行錯誤しながら販売を続け、DMでお問い合わせをいただいたら、着用感やサイズ、素材や色などをお伝えし、やりとりは欠かしませんでしたね。お客さまのアカウントを拝見し、テイストがわかると会話が弾みますし、提案もしやすい。一方で、鍵がかかったアカウントの方には言葉を尽くして、ご要望をつかむことが大事だと思います」

ショップの世界観をプレゼンテーションする際には、美術大学で専攻したグラフィックデザインで得た感覚が役立っているそう。ペインターとしても活動し、休日は、作品作りに励む。ファッションとアートを横断する彼女の、次なる展望は?

「これからもファストファッションでは得られない、長い時間愛せるものを提案していきたいです。新しい試みとしてネイルサロンもスタートし、総合的なファッションを楽しめる空間を作っていきたいですね」

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