プリント販売チャリティに参加したウクライナ出身の彼らが今思うこと
旧ソ連から独立した国での軍事衝突は、今に始まったことではない。しかしウクライナ情勢へのここまでの国際的関心度の高さには、デジタル・コミュニケーションの普及が一役買っているだろう。SNS上の無数の投稿では、感情的になってロシア軍非難に徹する人、冷静を保って情報拡散に努める人、悲しみを訴える人、と反応はさまざまだ。とはいえ、皆の目的はただ一つ、平和。その切なる願いは属するコミュニティにかかわらず普遍的なものだが、写真家にはビジュアルで一瞬にして思いやメッセージを伝えられる強みがある。こうして生まれたのが、写真のプリントをネットで販売し、売り上げをウクライナ救済を目指す慈善団体に寄付するプラットフォーム。「Pictures for Purpose」と「NEU WORK SHOP」、二つのチャリティ販売に参加することで故郷のサポートを続けるウクライナの写真家たちの話に、耳を傾けてみよう。
Pictures for Purpose
2020年にスタートし、経済的援助を要するさまざまな基金のためにプリントを募って販売する非営利団体。3月のオンライン企画には、ウクライナだけでなく各国の著名フォトグラファーが作品を寄せた。
NEU WORKSHOP
ミュンヘンにて写真界の若い才能の支援を目的にフォトグラファーのマヌエル・ニーベルレが主宰する、非営利の企画&展示スペース。ウクライナのためのネット上でのプリント販売では、$37,000を集めた。




