「これナシではひとりっぷは成り立ちません!」とひとりっPが豪語する旅アイテムとは?

『今日も世界のどこかでひとりっぷ』でも主張させていただきましたが、ひとりっPが大嫌いなもの、それは”購入レートの悪い外貨両替をすること”。ひとりっPの経験上、日本で両替していくべきなのは、ドルとユーロですね。この2通貨は、基本的には日本で両替した方が圧倒的に購入レートがよいです。が、それ以外の通貨は、現地に比べて絶望的にレートが悪いことがほとんど。日本で両替する必要はありません。到着したときに現地通貨がないと不安? 大丈夫です。到着先の国際空港に必ず両替所があります(ひとりっPの400回の海外渡航経験上、なかったのは2回だけ。メキシコのオアハカ空港には両替所がなく、結局ATMでキャッシング。真夜中の上海浦東空港では銀行が全てクローズしていて、これまたATMでキャッシング)。ただし、現地到着空港での両替は最少額にとどめ(たいていはレートが悪いため)、メインの両替は市中のレートがいい両替所でやる。というのが、いままでのひとりっPの旅の鉄則でした。

が。
この鉄則が根本からひっくり返るレボリューションが2017年末に発生!
それが、「デビットカード」なんです。

デビットカードとは、使った分だけ銀行口座からお金が直接引き落とされ、即時決済されるカードです。よく言われているのが、「口座残高が支払い限度額になるので、使いすぎ防止にもなる」ということ。

それも確かにメリットなのですが。
が!

ひとりっPが「デビットカードにゾッコンLOVE!」な理由、それは、ズバリ、

「海外旅行の際、スーパー便利だから!」 です。

その便利さを、今日も世界のどこかでひとりっぷしながら実感しているひとりっP。理由を以下、語らせていただきます〜〜!!

 

①出発前、日本で両替していく必要がない → 現地空港でATMへGO!
前述したように、日本では、購入レートがよいドルとユーロへの両替しかしていませんでしたが、”デビットカード・デビュー”以来、たとえドルやユーロ圏の国に行くときでも、日本での両替は不要になりました!! なぜなら、デビットカード(※Jデビットは除く)は、海外のATMで自分の口座からの現金引き出しが可能だから。あまり知られていないと思うのですが、そしてひとりっPも、自分でデビットカードを持つまで知りませんでしたが、デビットカードは日本でキャッシュカードを使うのと同じように、現地ATMで自分の口座から現地通貨の
引き出しができるんです!
  今までも、日本円から直接現地通貨に両替した方がお得なアジアへ行くときは両替していませんでした。が、その日本円を引き出すために出国前にATMに立ち寄る必要があったし、アメリカやヨーロッパ以外の国でも、例えば中南米や中近東などは、ドル現金
からの両替になる(日本円からだとレートがむちゃくちゃ悪い)ので、日本での両替は必須でした。

が、出発前はたいがい仕事が超テンパり中で、市中で銀行に行っている余裕はなく。結局空港での両替になるわけですが、もともとギリギリ人で、空港到着がギリギリになりがちなひとりっP。空港で両替に時間を割く余裕もギリッギリ。いつも焦りまくっていました。が。デビットカードを持って以来、日本の空港で、どうかすると長蛇の列だったりする銀行窓口に並ぶ必要はもはやナシ! 渡航先の空港に着いたら、迷わずATMへGO! デビットカードを使って現地通貨を引き出せばOKになったんです!! いちいち購入レートのよい両替所を空港内で探さなくても(←いつもはまずこれをやってました)OK! す、素晴らしい〜〜!! 引き出した分は、その日の換算レートで即口座から引き落とされます。レートが悪いことが多い(海外では両替レートは場所によって大きく変動する場合が多いです)現地空港両替所よりもたいていはレートがいい!!  ブラボーーー!!! 空港でやらなくてはいけないことが減り、確実に空港でのストレスがひとつ、いや、日本と現地とでふたつですね、なくなりました〜〜(感涙)!

 

②現地市中で両替所を探さなくていい

いつでもATMで現金が引き出せるということは、現地で現金が少なくなってきたときに、「両替しなきゃ」とレートのいい両替場所を探して出かけなくてもいいんです! これ、かなりの時間の節約です。ひゃっほ〜〜!! ひとりっPの旅の格言のひとつ=「時は金なり」が脳内リフレインです〜〜!!

③現金引き出しは、返済の必要なキャッシングではなく、口座からの即引き落としである
デビットカードとクレジットカードの大きな違い。それは、クレジットカードの場合、ATMからの現金引き出しは、あくまで”借り入れ”であるということ。なので、引き落とし日まで日々利子が付きます。対して、デビットカードは自分の口座からの引き出しにつき、利子はつきません
これ、金額うんぬんだけではなく、心理的なメリットが大きいですね〜、私の場合。キャッシュカードで現金を引き出す@日本とまったく同じ感覚で海外で使えるカードがあるということが、こんなに素敵なことだったとは!

 

④ショッピングにも使える(キャッシュレスで買い物可能です!)
VISAブランド搭載型のデビットカードの場合、全世界のVISAカード加盟店で利用できます。クレジットカードと違い、代金は口座からの即引き落とし。現金感覚で使えます。

 


⑤即時引き落としによるストレスフリー

普通のクレジットカード利用と違って、後から請求が来ない ← これ、ホントに気がラク!!と気づき、後日請求がじつは何気にじわじわとココロの重荷になってたのか!と自覚しました。旅先で爆買いしがちなひとりっP。請求書を見て「がガーーん!」てなこともしょっちゅうなんですが、デビットカード利用の場合はそれがない。このストレスのなさ=”ストレスフリー”は、デビットカードの大きなポイントだな〜と実感しています(買い物を控える←という方向には決して行かないひとりっP)。



⑥大量の現金を持ち歩く必要がなくなる
ATMさえあればいつでも現金を引き出せるので、現地で大金を持ち歩かなくていい。そもそも、日本からも大金を持っていかなくていい。これは、セキュリティという意味で安全度、相当アップですよ〜〜! ブラジルでは現地の人はマジでお財布には2000円程度しか入れていないそうです←強盗やひったくりに会ったときのために(!!)。と思うと、デビットカードは、ひとりっぷの頼れる相棒です!


⑦マジでお財布代わりのカードである

海外では日本以上にデビットカードはポピュラーで、マクドナルドでコーヒー1杯買うのにも使用している人多数。日本だとたかだか100円程度のコーヒーにカードはちょっと、、、と思ってしまいますが、クレジットカードではなく、あくまで口座から即引き落とされるデビットカードの場合、使う側の心理的遠慮がなくていい!と、使用してみてのひとりっPの実感です。現地の空港に着くと、まずは空港内のカフェでまったりするのが好きなんですが、そんなときにも現地通貨がなくても心置きなくカフェタイムOK! なんて素晴らしい!! そして、いつも帰国間際になると、残っている現地通貨をどう使い切るかで頭を悩ませるのですが(ひとりっPは再両替が大嫌い)、デビットカードがあればそんな心配も無用なんだ!と気づきました。最終日までにほぼほぼ現金は使い尽くしてOK。今までは、予備である程度の現金を残していましたが、そんな必要もナシ。もしも現金がどうしても必要になったらATMで必要なだけ引き出せばいい。と思うと、ほんっとーに気が楽になりました。


⑧使用すると即、使用履歴メールが来る

これ、結構重要なんだな、とデビットカードを使うようになって気づきました。じつは今までにクレジットカードを悪用されたことが3回あるひとりっP。が、請求明細をあまりきちんと見ないので(←おいおい)、気づいたのは3回とも、不正使用されて2ヶ月以上後でした。それも、たまったま明細をじっくり見て気づいたという←危な過ぎ!! 案の定、うち1回は不正使用をクレームできる期限を過ぎていたため払い戻しは不可(涙)。というわけで使うとすぐメールで連絡が来るのは、ズボラな私にピッタリだなあ〜と。ほんと、支払いとほぼ同時に来ます。



⑨使用頻度が高いのは、外貨預金と連動、かつ比較的レートがよい Sony Bank WALLET
デビットカードの便利さに目覚めて、現在計3枚を所有していますが、いちばん使用頻度が高いのはソニー銀行が発行している Sony Bank WALLET です。なぜならば! なんとソニー銀行の場合、世界10通貨の外貨預金口座と連動させられて、例えばUSドル預金をしていてアメリカでデビットカードを使用した場合、USドル預金口座からの引き落としになるんです。これがどういうことかというと。ソニー銀行は、ひとりっPの経験上、外貨を購入するときの為替レートが比較的よいんですよ。なので、その良いレートでお買い物ができるということ!

そして外貨10通貨!! 中にはもちろん香港ドルが!! 香港へのひとりっぷ回数150回超え。ここ3年ほどは”月刊香港パトロール”と称して毎月香港へ出かけているひとりっPにこんなぴったりなデビットカードがあるでしょうか? いや、ない!! もっちろんソッコー香港ドル口座を開きました! そしてしつこいですが、だいたいレートがいい! あるときの月刊香港パトロール時に比較したら、1香港ドルの為替レートは、羽田空港=15.9円、香港空港=14.6円、ひとりっP行きつけのレートのよい両替屋@香港=13.1円、Sony Bank WALLET 利用の場合=13.3円、都市銀行のデビットカードを使っての購入レート=13.8円。どうですか〜!? いちばんレートがよいのは現地両替屋ですが、かなりの高額商品を買いたいときに、まずここで日本円から香港ドルに両替して、店に行って現金で支払う、というのはあまり現実的ではないし、実際トライしたこともありません。と思うと、Sony Bank WALLET のアドバンテージたるや〜〜〜!! お得感、ハンパないです。(※常にソニー銀行のレートがいちばんとは限らないようなので、念のため比較チェックしてから使用しています)


【使用にあたって注意していること】
いいことづくめのデビットカードですが、使用の際に気をつけるべきことがいくつかあるなあ〜とわかりました。まず、現地ATMから現金引き出しの際、手数料を取られる場合があります。そのATMの銀行によってなのですが、マシンを操作してみないとわからないのが少々面倒。大体は操作途中で、「1回の引き出しにつき***の手数料がかかります。続けますか?」との警告文が画面に表示されます。これが表示されたら、私は即、操作を中止。他行のATMへ。ちなみに国際空港にはいろんな銀行のATMがずらっとあることが多いので、イッキにチェックできて便利です。無料の銀行を突き止めたら、必ず名前を忘れないようにメモ。以降はその銀行のATMを愛用します。もうひとつ。前述の Sony Bank WALLET の場合、自分が外貨預金をしていない通貨、もしくは外貨預金で対応していない通貨をATMで引き出す場合、1回につき、引き出し金額の1.76%+海外ATM利用料216円の手数料がかかるんです。こまめに少額を引き出していると手数料がかさむので、気をつけています。


デビットカードは、ワールドワイドなお財布感覚のカードなんですね。こんなに便利なのに、発行手数料、年会費などはナシ。その銀行に口座があればOKというのも素晴らしい〜〜!

デビットカードのおかげで、ひとりっぷ中のいろいろな場面がものすごーーく快適になって、ストレス激減! というか、お金にまつわるあれこれが、こんなにも旅の中でのストレスだったのか!と気づいて、自分でもびっくり!
出発前の慌ただしいときに銀行へ行く必要もなくなり、空港で余裕も生まれました! 「空港での10分は、街中の30分に匹敵!」ですから。VIVA!デビットカード!! クレジットカードより圧倒的に現金主義のウユニ塩湖や、じつは街中での両替に苦戦、現金不足で焦りがちな台湾も、デビットカードのおかげで無事乗り切れてます! もはやこれナシで行くひとりっぷなんて考えられません!

そう、これはもう、Airbnb、Uberに次ぐ、ひとりっぷ第3の革命!!
ひとりっPにとって「パスポートの次に大事なもの、それはデビットカード」と断言させていただきます!!

ひとりっPプロフィール画像
ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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