K ありがとうございます。今、展示されているのは同世代の日本人アーティストの作品なんです。タイプは違うけれど、どの絵にもストーリーを感じますよね。
M住宅地の中にひっそりとギャラリーがあるのもいいですね。駒込という場所を選んだのはなぜですか。
K 東京藝術大学が近いので、アーティストや、キュレーターの方がぽつぽつといて「駒込はいいよ」とすすめられたんです。土地勘のないところだったんですけれど、来てみたら静かで落ち着いていて、とてもいい街で。古い木造倉庫をリノベーションしてギャラリーにしました。 日本のアートのメインエリアは、六本木、京橋、天王洲あたりなんですけれど、駒込はそこから離れているので、トレンドばかりを追うような投資目的の人が来づらいのも逆にいいかなと思いました。ハードコアなアート好きしか来ないので。
M 僕もハードコアってことですね(笑)。
S そもそもお二人はどうやって知り合ったんですか?
M 最初は昨年11月の『Art Collaboration Kyoto』(ACK)ですよね。
K そうですね。ACKは、2021年から京都で開催されている現代美術のアートフェアで、日本のギャラリーと海外のギャラリーがコラボレーションして行うイベントなんです。2つのギャラリーが1ブースを持つんですけれど、自分のギャラリーに合う海外のギャラリーを探して、「テーマはどうする?」「この作家の隣にこれを飾るのはどう?」って相談しながら決めていきます。
M 意外な組み合わせだったり、コラボによってケミストリーが生まれたりして、すごく面白いんです。
K 毎年イベント中に、MISAKO & ROSENとXYZ collectiveがオーガナイズするカラオケ大会があるんですけれど、そのときにたまたまマリウスさんと席が隣になったんです。申し訳ないけれど、私、マリウスさんのことを存じ上げなくて。でも、まるで王子様みたいなビジュアルだし、歌もうまくて、すごいですねって(笑)。
M それ以来、駒込のギャラリーにお邪魔したり、アート業界について教えてもらったりするようになりました。
K いやいや、マリウスさん、とっても勉強家で、アートについての知識も豊富で末恐ろしい(笑)。教えるどころか、こっちがいろいろ教えてもらっています。
ベルリンのような活発なアートコミュニティを東京に
S マリウスさんがそこまでアートにのめり込むきっかけは何だったんですか?
M 子どもの頃、ドイツに住んでいたときから、よく美術館に行ったりしていたんですけれど、がっつりハマったのは、去年、姉が住んでいるベルリンに滞在していたときです。ベルリンって、お金はないけれど、才能とやる気のある若いアーティストが世界中から集まっていて、ギャラリーの数もすごく多いんですよ。1部屋くらいの小さなものも含めると300近くあるんじゃないかな。