[vol.24] どうしたんだ?やけに、ダンナといちゃつくニコール・キッドマン。昔はもっと男前だったじゃないか

今年50歳になるニコール・キッドマン。そうですか、ニコールもいよいよ五十路ですか。すでにオスカー女優でもあるし、出演最新作『LION/ライオン〜25年目のただいま』(4/7公開)ではゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞の助演女優賞候補になるなど、彼女のキャリアは順調といえる。なのに、ニコール、なぜそんなボトックス顔になっちまったんだ?浮気なダンナ、キース・アーバンを繋ぐためか?いや、もちろんそれだけじゃないだろうけど……。
ゴールデン・グローブ賞授賞式で生ニコールを間近で見たが、いや〜、やっぱりもう人工美な世界に旅立たれていて、ちょっと怖かった。なんか張りついたような笑顔なんだよね。輝いていてまぶしいんだけど、いわゆる蝋人形感ありみたいな。


そして、ダンナのキースと必要以上にいちゃついてる。授賞式の間も顔をくっつけたりして、もう完全にカメラを意識してる感じなのよね。それというのも、この夫婦、いっつも離婚の危機がささやかれているから、それを必死で吹き飛ばそうとしているように見える。だってさ、10年も夫婦やってりゃあ手ぐらいは繋ぐだろうけど、あえて人前でいちゃついたりしない。夫婦仲が安定してるなら、他人にアピールする必要なんてないじゃない。それから豊胸手術や、やり過ぎの顔面改造なども私生活や自分の仕事が充実していれば、あからさまに手を出したりしない。リアリティセレブの類いと違って、ニコールはオスカー女優なんだからさ。

自分に自信があれば整形なんかしない、という考え方があるが、ニコールの場合は言ってみれば、欲張り。若いころの美貌、幸せな家族の形。キースと結ばれた当時にあった完璧さを彼女は死守したがっているように見える。それらは歳を重ねると同時に変わってゆくことを、彼女は受け入れられない。体型も若いころと同じにキープして、新しい役柄にも挑戦して、実に真面目な女優だと思うが、いろんなものにしがみついてる感じが、若干ホラーな顔面に出ている気がしてならない。

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イラストレーター&エッセイスト 石川三千花

映画、ファッションを独自の視点からイラスト+エッセイで斬る!著書に『石川三千花の勝手にシネマ』、『勝手にオスカー』など。

https://twitter.com/michikaishikawa

 

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