2023.12.13

【オカモトレイジの現象 vol.11】知らない世界と、すでに知ってる世界の感動

オカモトレイジの現象

この前キックボクシングの体験に行ってきた。人生で初めて"殴る目的で人を殴った"のでとても新鮮な気持ちになった。那須川天心の試合を見ていたら私と彼の身長、体重がまったく同じで「自分と同じ体つきでこんな強いの!?」と、こういう夢の与え方に感心していたばかりだったので、それも大きく作用してとても楽しかった。やったことのないことをするのは本当に気持ちいい。皆さんもぜひ、少しでも興味が湧いたことがあれば臆せず飛び込んでみてください。

オカモトレイジの現象

1 夏祭りでかましてくれたCoffsのみんな
2 Harry とSATOHのステージ
3 全然知らんけどオシャレ魔女♥ラブandベリーのコラボカフェ行ってきたよ
4 映画『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』

知らない世界も好きだけど、すでに知ってる世界にも感動し続けてます。この前、鮎川誠さんのドキュメンタリーを観たんだけど、これでもか!? というくらい究極のラブストーリー。家族愛。ロック愛。とにかく愛であふれている現実の98分。自分は劇中に出てくるほとんどの人と面識があるのでかなり感情移入してしまったが、そもそも鮎川さんにまったく興味がない人が観たらどう思うのか、とても気になった。もしまったく興味ない状態でこの映画を観たよって人がいたらこっそり感想を教えてください。

ロックンローラーは新しい時代にも続々現れ続ける。この前、SATOH(サトー)がHarry Teardropをブルックリンから招いてFLAG2023というパーティを開催していた。SATOHは東京で活動するVo.とGt.のデュオ。で、HarryはNY・ブルックリンで活動するソロアーティスト。2組ともギターサウンドを基調とし、そこにヒップホップやクラブミュージックテイストを混ぜたような2023年のロックを鳴らしている。

9月1日にHarryを空港まで迎えに行ったSATOHの連中が、そのまま彼を連れてYAGIの夏祭りに遊びに来たんだけど、今まで感じたことないくらいやつらの雰囲気が同じすぎて驚いた。多分彼らは初対面なのに、まるで同じ地元で小中高を共に過ごしたかのような空気感だった。音楽という言語でのコミュニケーションが持つスピード感って本当にすごい。彼らが共演するイベントに私もDJとして呼んでいただいた。もう解散しちゃったザ・サラバーズって友達のバンドの曲を流したらそこにいたやつらみんなめっちゃくちゃ盛り上がってて、うれしくてちょっと泣きそうになった。俺たちが彼らくらいの年齢のときに残してきたものがちゃんと伝わってた。音楽やっててよかったな。この文章を書きながら「ぶっちゃけ誰得やねん」って思ってたけど、結局こういう記事が2、30年後に重宝するよね。多分……(笑)。

オカモトレイジプロフィール画像
オカモトレイジ

1991年生まれ、東京都出身。ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。3月10日まで「出張!オカモトークAcoustic/Talk Tour 2023-2024」を全国各地で開催中。

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