Google マップを制するものは、旅を制す!? vol.99

2020年初の海外は、台湾に行ってきました。旅に出る前は下調べに余念がないタイプではあるものの、やっぱり現地で手放せないのが「Google マップ」。旅だけでなく日常生活でも、もはや存在しなかった時代のことが思い出せないくらい、手もとにあることが当たり前になっているなあと思いつつ、旅先で使ってみて改めて思ったのが「Google マップよ、気づかぬうちにますます便利になっているではないか……!」ということ。

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まずは、昨年のアップデートで日本でも使えるようになった「オフラインマップ」。特定のエリアのマップをデバイスにダウンロードして、ネット環境がなくてもチェックできる機能なのですが、海外はネット環境自体が不安定なことも多いので、旅に出る前に行動エリアのマップをダウンロードしておくのがおすすめ。行き先を検索して表示されるメニューにある「ダウンロード」から設定するのが簡単です。

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以前の「マイマップ」はPCでしか編集できなかったのですが、いつのまにか「マイプレイス」に変わり、それからはスマホでも使えるようになったので、私は都市ごとやカテゴリごとにリストを使って気になった場所はどんどんピンを立てるようにしています。現地に着いたときも、「この周辺に何かなかったかな?」といつでも確認できるので便利です。

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また今回、旅先で「かゆいところに手が届く〜!」と感じたのがこちら。検索した場所の名前や住所を、現地の言葉で大きく表示しつつ読んでくれる機能。タクシーのドライバーさんなど現地の言葉しか通じず、なおかつご高齢の方は「文字が小さくて見えない!」というようなジェスチャーをされる経験が何度かあったのですが、これで万事解決。

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ちなみに今回行ったのは台湾だったのでこれは中国語(繁体字)ですが、試してみたところ韓国、ロシアあたりには対応しているようでした。(ちなみにすべての場所に対応しているのではなく、ある程度検索ボリュームがある場所のみで使えるみたい。)

また最近は「このバーと似たような感じのお店はないかな……」とか「このホテルの周辺においしいローカルフードのお店はないのかな……」なんて時に、“ググる”のではなくマップ自体で検索して探す、ということが増えました。「朝食専門店」「コーヒーショップ」などといったキーワードでも適切なお店を教えてくれるようになったし、レコメンドの精度も◎。台湾旅行ではこの機能で、いくつかいい感じのバーを発見することができました。

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以前はGoogle マップのスポット情報でクチコミをしている人がそこまで多くなかったので、飲食店は「食べログ」、観光地は「トリップアドバイザー」のようにカテゴリごとにアプリやサービスを使い分けていたのですが、ここ数年、Googleがユーザー主導のクチコミコミュニティ「ローカルガイド」に力を入れているせいか、Google マップのスポットへのクチコミの数が増えて、情報としてもかなり信頼できるようになった感があります。お店によっては混雑状況が見えたり、予約やお問い合わせもできるようになっているし、とにかく便利。

Google マップの進化、侮れません!

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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