オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラはいかが? vol.159

オンライン会議が日常的に行われるようになり、ウェブカメラを使うことって、とても身近になりましたよね。ただ、不思議なのは多くのラップトップに内蔵されているウェブカメラがそこまで進化していないということ。

もちろん、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsといったオンライン会議ツール自体、そこまで高画質な映像を配信できるようになっているわけではないので、果たして映像のクオリティを高める必要があるのかと言われてしまうと、ぐうの音も出ませんが(笑)。私のように、自己満足であることは理解しつつも、可能な限りキレイな映像で参加したい!という人もきっといらっしゃるはず……?

そんな私の手元に最近届いたのが、こちらの「Opal C1」。Opal C1はデジタル一眼カメラに匹敵する映像クオリティを目指して作られた、4K出力&録画が可能な“プロ向け”を名乗るウェブカメラ。アルミニウムのボディは、若干シボのような質感を感じるマットなフィニッシュ。カッコイイです。極力プラスチックを使わずに、再生可能な素材で作られているとのこと。

オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラの画像_1


本体のカラーは2色あり、私はホワイトを購入。ほかにブラックも。

オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラの画像_2


箱の中身はこんな感じ。カメラ本体と、カメラを付けて固定するためのマウント、マウントにカメラをつける時に使うネジ回し、ケーブル、マグネットでくっつくレンズキャップ。ホワイトのOpal C1は本体こそホワイトですが、本体下部やマウント、ケーブルはライトグレーとなっているので、ツートーンカラーな印象です。

オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラの画像_3


取り付けはマウントにカメラをネジで固定して、ディスプレイの上辺に載せ、マウントの可動部を動かしてディスプレイの厚さに合わせて固定するだけ。もちろん、外付けタイプのディスプレイ、ラップトップ、どちらにも付けられます。

オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラの画像_4


あとは、ケーブルでカメラをPCに接続するだけで準備はOK。専用のソフトウェア「Opal app」をインストールすれば、背景ボケ、映像の色味を変えるエフェクト、美肌加工、ズームなど、さまざまな機能が使えるようになります。現状、Opal appはベータ版ということで、若干バグも見られますが、直感的な操作がわかりやすくて◎。

オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラの画像_5


肝心の画質ですが、確かにキレイ! 背景ボケが少し不自然な部分はありつつも、全体的に明るく、優しいトーンとカラーで描写してくれて、柔らかな印象に映ります。自分の印象も柔らかに思ってもらえる……かも?(笑)

オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラの画像_6


他のカメラとも比較してみました。左上から、Opal C1、私が普段オンライン会議で使っているSONYのカメラZV-E10、iPhone 13 Proの背面カメラ、MacBook Proの内蔵カメラ。背景ボケの自然な感じはやはりZV-E10の圧勝感がありますが、Opal C1は顔色を全体に明るく、肌の色を綺麗に見せてくれる感じかな。

オンライン会議に“プロ向け”ウェブカメラの画像_7


また、マイクも内蔵されています。フロントの黒丸ポチポチの部分がマイクになっており、周囲の余計な音をフィルタリングしてくれるノイズキャンセリング機能もついている……とのことでしたが、現状はまだ使えないようでした(何故だろうと思いメーカー側に問い合わせてみたものの、まだ返信なし……)。

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現在、このOpal C1は招待制で購入することができるのですが、価格は$300。送料がプラスされて$324という価格自体にはさほど違和感はないものの、昨今の円安で日本円に換算すると、4.4万円ほどに……。去年、Opal C1の存在を知ってウェイトリストに登録した時は3.6万円くらいで買えるかなーと思っていたのに、だいぶ割高感が(泣)。仕方ないことではありますが、海外プロダクト好きにはしばらくツラい状況が続きそうです……。

ビルドクオリティの高さとルックスのカッコよさはピカイチだと思うので、今後のソフト面での進化に期待したいところ。正直まだ、万人にオススメ!といえる状況ではないものの、気になった方はぜひウェイトリストに登録してみて(ウェブサイトやソフトは英語のみなので、ご注意を)。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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