初日は空いていましたが、レーンの数を見ると土日はかなりの人出になることが予想されます。乾通りの紅葉の一般公開と重なる期間は混雑しそうです。
朝9時すぎに東京駅に到着し、皇居方向を目指します。行幸通りを直進し、薄々予感していましたがやはりまっすぐ皇居に入れず、左に曲がって二重橋方面から入るように警察に指示されました。一般参賀の時もそうですが、やたら歩かされるので、やんごとなき方々との身分差を痛感することになります。しかし初日なので意外にも空いていて、一般参賀の同時刻と比べると十分の一以下の人出だと体感。公開期間が長いからでしょうか。
砂利道のレーンを進んで、荷物検査とボディチェックを受けます。なぜか警察官に「お薬とかお持ちでないですよね?」と確認されました。持ってる感が漂っていたのでしょうか……。門をくぐると気持ちが切り替わり、いちだんと清らかになった空気を感じます。宮内庁の前を通り、右方向へ。どこかと思ったら東御苑でした。ふだんは特定の期間を除き、夕方まで一般人も入れる公園で、皇居に隣接しています。なんとこちらに大嘗宮は建てられたようです。
主基殿の特徴的な屋根が見えます。見学者は中には入れない神域となっています。
配られた資料によると、大嘗宮は以下のような建物で構成されています(抜粋)。
悠紀殿(ゆきでん)
悠紀殿供饌の儀において、天皇陛下が神饌(新穀をもって調製された御食・神酒など)をお供えになり、御拝礼の上、御告文をお奏しになり、自らもお召し上がりになった建物
主基殿(すきでん)
主基殿供饌の儀において、天皇陛下が神饌をお供えになり、御拝礼の上、御告文をお奏しになり、自らもお召し上がりになった建物
廻立殿(かいりゅうでん)
儀式に先立ち天皇皇后両陛下がお召替えなどをなさった建物
雨儀御廊下(うぎおみろうか)
儀式中に天皇陛下がお通りになった、屋根の付いた廊下
帳殿(ちょうでん)
皇后陛下が、ご拝礼のためにお出ましになった建物
小忌幄舎(おみあくしゃ)
男子皇族が参列された建物
殿外小忌幄舎(てんがいおみあくしゃ)
女子皇族が参列された建物
膳屋(かしわや)
神饌を調理した建物
楽舎(がくしゃ)
楽師が奏楽を行った建物
庭積帳殿(にわづみのちょうでん)
各都道府県の特産の農林水産物が供えられた建物
風俗歌国栖古風幄(ふぞくうたくずのいにしえぶりのあく)
楽師、歌を奏した建物
威儀幄(いぎあく)
武官の装束を着た者(威儀の者)が着座した建物
庭燎舎(ていりょうしゃ)
庭火を焚いた建物
黒木灯籠(くろきとうろう)
皮付き丸太で造られた灯籠
といった建物が配置されています。建物の名称も風流を超えて浮世離れ感が漂います。
女子皇族が参列された建物は一つなのに男子皇族用は大きな二つの建物で、女子皇族の方が多いのでかなりの人口密度だったと思われます。