ステイホームで居住空間を快適にすることに人々の意識が向いている今、「民藝」が再注目されているようです。東京国立近代美術館で開催されている「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」に伺いました。
「民藝」とは1925年に、柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎によって作られた概念で、「民衆的工藝」を略した言葉だそうです。民衆的と言われても、今見ると格調と敷居が高そうな品々のイメージ。やはり美意識の高い方々が全国各地から厳選したものは、漂う品格が違います。「大衆」ではなく「民衆」というところにも、丁寧に質素に生きている善良な人々を連想させられます。作っている人が徳が高そう、というのも「民藝」の要素かもしれません。
「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」
期間:〜2022年2月13日(日)
時間:10:00~17:00 ※毎週金曜・土曜20:00まで(いずれも入室は閉室の30分前まで)
休:月曜 ※ただし2022年1月10日は開館、年末年始[12月28日(火)~ 2022年1月1日(土)]、1月11日(火)
※開催日時などにつきましては、新型コロナウイルス感染症の状況により変更の可能性もあるので、公式HPなどでチェックしてください。
会場:東京国立近代美術館
東京都千代田区北の丸公園3-1
https://mingei100.jp/
漫画家、コラムニスト。埼玉県出身、武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデ ザイン専攻卒業。アートやアイドル観察からスピリチュアルまで幅広く取材し、執筆。主な著作は『江戸時代のオタクファイル』(淡交社)『女子校礼讃 』(中央公論新社)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)など多数。Twitterは@godblessnamekoです。











