光を用いた作品を生み出し続けたダン・フレイヴィンの個展がエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中

東京・表参道にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で、アメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィンの個展が開催中。パリのフォンダシオン  ルイ・ヴィトンによるアーティスティック・ディレクションの元、『Hors-Les-Murs(壁を超えて)』プロジェクトの一環として企画された本エキシビションでは、ミニマリスト運動の主唱者として、芸術媒体に「光」を使用するという手法の探求に生涯を捧げたダン・フレイヴィンの7点の作品を見ることができる。

東京・表参道にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されているアメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィンの個展。来場者からの反響が大きく、巷で今、話題になっている。

本エキシビションは、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンによるアーティスティックディレクションの元、東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京と、世界で活動する各エスパスでの『Hors-Les-Murs(壁を超えて)』プロジェクトの一環として企画された。

“MOUMENT” fOR V. TATLIN 1970 Set of 8 white fluorescent tubes. Courtesy Fondation Louis Vuitton ○CADAGP,Paris 2017
“MOUMENT” FOR V. TATLIN 1970,Set of 8 white fluorescent tubes. Courtesy Fondation Louis Vuitton ©︎ADAGP,Paris 2017

ダン・フレイヴィンは、ミニマリスト運動の主唱者として芸術媒体に「光」を用い、生涯にわたって発表し続けた人物。

1961年から1963年にかけて制作した『ICONS(イコン)』シリーズで初めて「光」を使用して以降、4種類のサイズと10種類の色の既製品の蛍光灯のみを素材として用い続け、限られた材料をさまざまに配置することで鑑賞者に感覚的な空間の体験を提供してきた。

UNTITLED (TO ALEX AND NIKKI 1987 Set of 8 fluorescent tubes. Courtesy Fondation Louis Vuitton ○CADAGP,Paris 2017
UNTITLED (TO ALEX AND NIKKI), 1987 Set of 8 fluorescent tubes. Courtesy Fondation Louis Vuitton ©︎ADAGP,Paris 2017

また彼の作品で用いられる「光」は、宗教的、あるいは神秘的に解釈することを一切退け、単純にそれ自体の存在を表すものとしてだけ用いられているのも特筆すべき点だ。

本エキシビションでは、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵している1960年代から1980年代にかけて発表された7つの作品を鑑賞できる。単純な光の相互作用によって生まれた美しく豊かな空間をぜひ体験しに足を運んでみて。


ダン・フレイヴィン展
日時:〜2017年93()
場所:エスパス ルイ・ヴィトン東京(東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F)
時間:12:00〜20:00
無休
入場料:無料
http://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/

ルイ・ヴィトン クライアントサービス
0120-00-1854

text: Misato Kikuchi

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