ちひろ美術館・東京では「いわさきちひろ生誕100年『Life展』着るをたのしむ spoken words project」を2018年7月22日(日)まで開催。ちひろの作品や生前の彼女の人となりに着想を得て作り上げた、spoken words projectの「ちひろコレクション2018」にも注目!
東京・下石神井のちひろ美術館・東京では「いわさきちひろ生誕100年『Life展』着るをたのしむ spoken words project」を2018年7月22日(日)まで開催する。spoken words projectによる全く新しい生地や服が、ちひろの作品などとともに展示されている。
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いわさきちひろの生誕100年を記念して、今年はさまざまな催しが予定されている。東京と安曇野のちひろ美術館では1年を通して連続企画「Life展」を開催。spoken words project以外にも大巻伸嗣、plaplax、長島有里枝、石内都、トラフ建築設計事務所、谷川俊太郎という面々が、それぞれちひろとコラボレーションする。今回の「着るをたのしむ」展はその第2弾。手染めやプリントを施したデザインで知られるファッションブランド、spoken words projectが、ちひろの作品や表現技法、それに彼女自身の生き方やスタイルからインスピレーションを得て作り上げた生地や服を披露している。子供のころにちひろの絵に出合ったというデザイナーの飛田正浩は、美大予備校に通っていた頃、その表現技法に挑戦していたのだとか。
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重なり合う美しい滲みがちひろの水彩画を思わせる、繊細で透明感のあるテキスタイル作品がダイナミックなインスタレーションとして空間を構成していたり、spoken words projectの初期の作品がちひろの作品とともに展示されていたりと、館内は見どころたっぷり。おしゃれな女性であったことでも知られる彼女が生前に着ていた服や帽子などの小物の展示もある。飛田は今回の展覧会に合わせて、新たにちひろブランドの服もデザイン。彼が「“いい女”だったに違いない」と評するちひろをイメージして作り上げた「ちひろコレクション2018」は、ミュージアムショップで購入することができる。
現在、安曇野ちひろ美術館では、同じく「Life展」の一環として石内都「ひろしま」展を7月16日(月・祝)までの会期で開催中。また、7月14日(土)からは東京ステーションギャラリーで「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」も始まるので、こちらもお見逃しなく。
「いわさきちひろ生誕100年『Life展』着るをたのしむ spoken words project」
会期:〜2018年7月22日(日)
会場:ちひろ美術館・東京(東京都練馬区下石神井4-7-2)
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで))
休館日:月曜(祝・休日は開館、翌平日休館)
電話:03-3995-0612/03-3995-3001(テレホンガイド)
https://chihiro.jp/tokyo/
text : Shiyo Yamashita