現代アートを#StayHomeで楽しむ! 森美術館が期間限定のオンライン・プログラムを公開

森美術館が、家にいながらにして現代アートを楽しめるよう、ウェブサイト内に「Mori Art Museum DIGITAL」を開設、期間限定プログラム「Stay Home, Stay Creative, MAM@HOME」を公開。会期途中で終了となった「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」の3Dウォークスルー特別公開をはじめ、さまざまなコンテンツが用意されている。

森美術館がウェブサイト内に「Mori Art Museum DIGITAL」を開設、家にいながらにして現代アートが楽しめる期間限定プログラム「Stay Home, Stay Creative, MAM@HOME」を公開。現在、美術館は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために臨時休館中だが、そんな中でも現代アートを通じて“楽しむ・遊ぶ・学ぶ”ことができるプログラムが用意されている。

会期半ばで中止となった「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」は3Dウォークスルーで公開。
会期半ばで残念ながら終了となった展覧会「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」は3Dウォークスルーで公開。実際に美術館で作品を鑑賞しているような感覚が楽しめる。

臨時休館により会期途中で終了となった「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」は、特別に3Dウォークスルーで公開。休館中の会場内を撮影して制作された3D空間は、自由な角度で作品が鑑賞できるほか、各ポイントで本展を企画した南條史生(森美術館特別顧問)の解説動画を見ることができる。

また、開幕延期となっている「MAMスクリーン 013:ムニーラ・アル・ソルフ」から、特別に「ラワーンの歌」(2006年)と「まるで私がそこにふさわしくないかのように」(2006年)という、作家の初期の代表作2作品を先行公開。母国レバノンとヨーロッパの両方を拠点に国際的に活躍する作家による、政治や宗教が対立し、難民問題が発生する現代社会における日常の出来事や小さな物語、女性ならではエピソードなどを、ユーモアを込めて描いた作品は必見だ。

ムニーラ・アル・ソルフ《まるで私がそこにふさわしくないかのように》2006年
ムニーラ・アル・ソルフ「まるで私がそこにふさわしくないかのように」2006年

一方、森美術館のインスタグラム、フェイスブック、ツイッターでは「アーティスト・クックブック by MAM」として、世界各地のアーティストから寄せられた料理写真とそのレシピを順番に紹介。これまでに森美術館館長・片岡真実と、2019年の第58回ベネチア・ビエンナーレでニュージーランド代表となったデイン・ミッチェルのレシピが披露されているので、ぜひチェックを。

他にも世界各地で生み出された現代アートを、より広く、より深く、ともに学ぶために森美術館が行ってきたラーニング・プログラムのうち、代表的なものが動画でアップされていたりも。美術館に足を運べない今こそ、さまざまなプログラムを通じて現代アートの魅力を味わってみては。

森美術館
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamdigital/index.html




text : Shiyo Yamashita

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ムニーラ・アル・ソルフ「まるで私がそこにふさわしくないかのように」2006年
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ムニーラ・アル・ソルフ「ラワーンの歌」2006年
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