プロダクトデザイナーの鈴木啓太が全国8工房の職人たちに声をかけて発足したプロジェクト「ONE FLOWERWARE(ワン フラワーウェア)」のオンラインショップが、2020年5月19日(火)にオープン。「日々の緊張を少しでも癒すため、豊かな季節感を感じさせてくれる器を」という想いから生まれた、モダンかつ親しみのある花器が揃った。
外出自粛やリモートワークが続くなか、手仕事のぬくもりが感じられる花器で暮らしに安らぎと彩りを。プロダクトデザイナーの鈴木啓太が全国8工房の職人たちに声をかけてこの春発足したプロジェクト「ONE FLOWERWARE」のオンラインショップが、2020年5月19日(火)にオープンした。
新型コロナウイルス感染拡大によって、陶磁器やガラス器、木工など、日本の手工芸を支える職人たちも苦しい日々を過ごしている。そこで鈴木が「自分が今、プロダクトデザイナーとして世界にできること」として考えたのが、家の中で過ごす時間が増える一方で、自然に触れる時間が格段に減っている人々のため、暮らしの中で自然が楽しめるような花器を、自身と繋がりのある職人たちとともに作ること。生活用品という自身の得意分野で、買い手と作り手の双方が豊かになれるものを、と考えた結論が花器だったのだという。
「ONE FLOWERWARE」に参加しているのは、菅原工芸硝子(ガラス)、岸岳窯三帰庵(陶器)、鍋島虎仙窯(磁器)、椎ノ峯窯(陶器)、イワタ木工(木工)、鏡山窯(陶器)、杉谷窯異中庵(陶器)、大杉皿屋窯(陶器)の8工房。陶器の工房はすべて佐賀県・唐津焼の窯となる。
鈴木によれば、「考えた末に球体のデザインに決定したのは、和洋どちらの花や空間にも調和できるから。実際に異なるコレクションを組み合わせると、作り手や各工房の個性がより引き立ちます。また植物を生ける穴に角度をつけることで、皆さんが自由にアレンジを楽しめるようにしました」とのこと。手仕事のぬくもりが感じられる花器に好きな草花を飾って、季節の自然の恵みを室内に取り込んでみてほしい。なお、全12コレクションの売り上げの一部は公益社団法人日本医師会に寄付される。まずはオンラインショップや公式インスタグラム(one_flowerware)をチェックして。
ONE FLOWERWARE
http://www.oneflowerware.jp/
text : Shiyo Yamashita