世界有数の現代アートフェアなどが香港で復活。オンライン参加でアートの熱気に触れる

香港では世界有数の現代アートフェアなどがリアルとバーチャルで復活する「アート in 香港」キャンペーンを実施中。世界中の人々が海外旅行の再開とイベントの復活を心待ちにする中、大規模イベントの開催に踏み切った香港アート界の熱気に、日本からもオンラインを通じて触れることができる。

香港各地では、国境やジャンルの垣根を越えたアートイベント「アート in 香港」が開催中。2021年5月をメイン期間として、「アート・バーゼル香港」をはじめとしたアートフェアや、文化機関が主催するさまざまなアートイベントが、リアルとバーチャルの両方で楽しめる。

「アート・バーゼル香港」は5月21日(金)〜23日(日)に香港コンベンション&エキシビション・センターで開催予定。今年は新たに「アート・バーゼル・ライブ香港」が開催され、世界中の人々にアートフェアの様子が配信
「アート・バーゼル香港」は5月21日(金)〜23日(日)に香港コンベンション&エキシビション・センターで開催予定。今年は新たに「アート・バーゼル・ライブ香港」が開催され、世界中の人々にアートフェアの様子が配信される。©Art Basel

新型コロナウイルスの影響で2年以上開催ができなかったアートフェア「アート・バーゼル香港」は、5月21日(金)〜23日(日)、香港コンベンション&エキシビション・センターで開催予定。アジア、ヨーロッパ、アメリカから100以上のギャラリーが参加。また、同じ日程で、香港コンベンション&エキシビション・センターで開催される予定なのが「アート・セントラル」。事前登録をすれば無料で参加できるほか、作品をオンラインで購入することも可能。アジアソサエティ香港センターが主催するトークプログラムもオンライン配信される。

オンラインを通じてさまざまなアートに触れられる機会が生まれたのは嬉しい限り。写真はギルバート&ジョージの作品。Alfonso Artiaco © Art Basel
オンラインを通じてさまざまなアートに触れられる機会が生まれたのは嬉しい限り。写真はギルバート&ジョージの作品。Alfonso Artiaco ©Art Basel

2021年末に西九龍文化地区で開館予定のビジュアル・カルチャー美術館「M+」では「Cinema, Disrupted」と題した2部構成のプログラムで、ドキュメンタリーのオンデマンド上映を実施中。第2部「Interrupted Legacies」の上演とトークは5月16日(日)まで配信予定だ。他にも、新界西貢区にある、ローマ・カトリックと客家を背景に持つユニークな村、鹽田梓で行われる「鹽田梓藝術節2021(Yim Tin Tsai Arts Festival 2021)」や、香港最大の舞台芸術イベントのPLUSプログラム「香港芸術節(Hong Kong Arts Festival)」などもオンラインで楽しむことができるので、ぜひチェックしてみてほしい。

香港のクロスメディアクリエイター、キーレン・パン。
香港のクロスメディアクリエイター、キーレン・パンは「アート in 香港」の特設ウェブサイトに掲載されている、香港の有名人がアートスポットを案内する動画「Explore with Hong Kong artists」に登場。

同じく「」に登場する香港のマルチメディア・アーティストであるイヴァナ ・ウォン。
同じく「Explore with Hong Kong artists」に登場する香港のマルチメディア・アーティスト、イヴァナ・ウォン。

海外渡航はしばらくお預け状態だけれど、オンラインでその雰囲気が垣間見られるのは嬉しい限り。イベントによっては6月中も開催されているものもあるので、まずは「アート in 香港」の特設ウェブサイトを訪れて、興味のあるイベントに飛んでみてはいかが。


ARTS IN HONG KONG
https://www.discoverhongkong.com/eng/explore/arts.html


text : Shiyo Yamashita

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