新宿地区の中心部に展開する無印良品の2店舗「MUJI 新宿」と「無印良品 新宿」が同時リニューアルオープン。環境問題や社会の課題に目を向けた商品やサービスとアートやデザインをテーマにした家具や雑貨を扱う旗艦店「MUJI 新宿」と、暮らしの基本となる日用品を拡充した「無印良品 新宿」を通じて、地域発展に貢献することを目指す。
新宿地区で長らく愛されてきた「MUJI 新宿」と「無印良品 新宿」が同時リニューアルオープン。歩いてすぐの距離にある2店舗がそれぞれ異なる特徴を備えることによって、未来に目を向けるきっかけづくりから普段の暮らしを支える買い物まで、利用者のニーズにこれまで以上に寄り添えるようになった。
「MUJI 新宿」にオープンした、無印良品最大の「ReMUJI」売り場。色のバリエーションが増えたほか、染色可能な素材なども拡大。
「MUJI 新宿」は環境問題や社会課題を見据えた品揃え・サービスに特化した店舗に。そのひとつとして、無印良品の衣料品やタオル・シーツ・カバー類などを染め直して新たな商品として販売するサービス「ReMUJI」の、無印良品最大の売り場を新たにオープン。これまでも販売してきた「染めなおした服」の新色展開に加え、染料が入りづらい化学繊維などの服を洗って再販する「洗いなおした服」と、ほつれが付いた服を組み合わせて加工する「つながる服」も同店限定で導入した。
不用品の回収活動も拡大。無印良品の衣料品や化粧品ボトルなどの回収に加え、不用になった無印良品のユニット棚のパーツや無印良品の紙袋、古本、保冷剤も回収、リサイクルやリユースする取り組みに繋げるという。また、製造過程におけるわずかな傷や汚れ、色味や染め具合などが規格外のために販売できない商品を集めて販売する「もったいない市」も常設。さらに、家庭で余った食品(缶詰・レトルト食品・乾物・乾麺・飲料・調味料など)を店舗で回収、NPO団体を通じて必要な人に届ける「フードドライブ」の取り組みを導入するほか、店内の「Café&Meal MUJI」のデリメニューをパック詰め販売するなど、フードロス問題にも取り組む。厨房で出る野菜や果物の皮などをコンポストで堆肥化する活動も。
さらに、店内には無印良品最大のイデーのコーナーも誕生。また、無印良品の家具もエリア最大の品揃えへと拡大する。地域の作家・クリエイターの方々を招き、アート・デザインと環境、社会課題をテーマとしたイベントを定期的に開催するという新たな試みも。男女共用トイレの設置や、車いすのアテンドサービスの開始、手話や多言語対応が可能なスタッフの配置など、多様な利用者に配慮した店作りにも注目だ。
一方、「無印良品 新宿」では日用品や食品に品揃えを集中。1階には、冷凍食品や日替わり弁当、セルフサービスのコーヒーを新宿店で初めて導入し、食品の品揃えを拡大する。
2、3階は化粧品からキッチン用品、掃除・洗濯用品、収納用品まで、新宿地区最大規模の日用品売り場を展開。定番の衣服雑貨を揃える地下1階では、靴下と肌着・ホームウェアの売り場面積を2倍に拡大した。
MUJI 新宿
住所:東京都新宿区新宿3-15-15 新宿ピカデリーB1〜2F
時間:11:00~21:00
不定休
無印良品 新宿
住所:東京都新宿区新宿3-17-1 いさみやビルB1~3F
時間:11:00~21:00 ※当面の間は〜20:00
不定休
https://www.muji.com/jp/ja/store
text : Shiyo Yamashita