King Gnuの井口理や池松壮亮ら気鋭のクリエーター7人が、日本各地の職人と出会う旅へ。エルメスが7本のショートムービーを配信

エルメスが新城大地郎、田根剛、井口理、高橋智隆、木村和平、目黒浩太郎、池松壮亮という7人のクリエーターの旅を追った、7本のショートムービーから成るドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』を制作。2021年10月15日(金)より毎週の配信がスタートした。

エルメスが気鋭の日本人クリエーター7人の旅を追った、7本のショートムービーから成るドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』を制作。書道、建築、音楽、ロボット工学、写真、料理、演技と、異なる分野で活躍する面々が、各地の多彩な手しごとの現場で職人たちと出会う。

aaaaa書道家・新城大地郎。自身の出身地である宮古島で、インド藍を栽培し藍染と織を手がける人物と出会う。Photo: Masumi Ishida

創造的かつ職人的な仕事に対する敬愛の念、クリエイションへかける鋭い感性、卓越した専門的な技への関心を持ち合わせているという点で、エルメスと同じ価値観を共有する7人。彼らは旅先での出会いや発見を通じて、自身の仕事への取り組み方や実践方法について振り返ることになる。

書道家・新城大地郎は、沖縄県宮古島でインド藍を栽培し藍染と織を手がける人物に出会い、パリを拠点に世界で活躍する建築家・田根剛は、日本建築の伝統工法を受け継ぐ大工集団「三角屋」の滋賀県高島市にある工場を訪ね、ミュージシャンでナレーターや俳優としても活躍する井口理(King Gnu)は、北海道の二風谷でアイヌ文化を継承する人々のもとへ。ロボットクリエーター・高橋智隆は、東京都江東区「佐野造船所」で江戸時代から続く木造船の技術を継承する一家と、写真家・木村和平は福井県越前市「長田製紙所」で、越前和紙の伝統を守りながら進化させ続ける職人たちと、代官山「Abysse」のシェフ・目黒浩太郎は岩手県盛岡市「鈴木盛久工房」で南部鉄器の鋳物職人と、そして俳優・池松壮亮は鹿児島県鹿児島市の「しょうぶ学園」で、アート&クラフトに取り組む知的障がい者たちと出会い、サヴォワールフェール(職人技)が地域に根ざしながら、その先の世界へと広がっていること、手しごとの伝承が日々のクリエーションにとっていかに重要であるかを明らかにしていく。

Photo: Masumi Ishida
新城大地郎。Photo: Masumi Ishida

本ドキュメンタリーの象徴となるのは、エルメスが製作したコットンキャンバス製の移動式テント「ラブ・キャビン」と、それを牽引する自転車。この乗り物は、土地から土地へ、風景から風景へと渡りゆく身体的な移動でもあり、数々の思考や疑問や個々の映像の主題となる人々の仕事を通した精神的な移動でもある今回の旅を体現している。外界へと出かけながら自身の内面に向かうこの旅は、エルメスの2021年のテーマである「ヒューマン・オデッセイ」と共鳴しているのだ。

総監督を長編初監督作『僕はイエス様が嫌い』で第66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史、監督を富樫渉と金田聡樹が務め、音楽を蓮沼執太が担当した7本のショートフィルムは、20211015日(金)より、毎週金曜日に順次オンライン配信。エルメスの根幹をなす価値観である「手しごとの継承」と「伝統から生まれる現代性」が浮かび上がる作品、お見逃しなく。


「HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―」
配信日程: 2021年10月15日(金)より毎週金曜日配信
問い合わせ:エルメスジャポン 03-3569-3300
HUMANODYSSEY.JP



text : Shiyo Yamashita

 



FEATURE