17歳から19歳までの和田誠がここに。「だいありぃ 和田誠の日記展 1953 ~ 1956」、TOBICHI東京で開催

東京・神田錦町の「TOBICHI東京」では、和田誠が17歳から19歳までの間に綴った日記帳をまとめた書籍『だいありぃ』にちなんだ展覧会「だいありぃ 和田誠の日記展 1953 ~ 1956」を、2021年11月3日(水・祝)〜14日(日)に開催。和田が過ごした1953〜56年の日々を、イラストや写真などを通じて立体的に展示する。

東京・神田錦町の「TOBICHI東京」では、イラストレーター・映画監督・グラフィックデザイナーなどとして活躍した和田誠が17歳から19歳までの間に綴った日記帳をまとめた書籍『だいありぃ』の発売を記念した展覧会「だいありぃ 和田誠の日記展 1953 ~ 1956」を、2021年11月3日(水・祝)〜14日(日)に開催する。

ノートに記された日記をそのまま書籍『だいありぃ』の中から選り抜いた
6冊のノートに記された日記をそのまま本にした書籍『だいありぃ』の中から選り抜いた日々を、イラストや写真とともに展示。

『だいありぃ』は2019年10月に逝去した和田の事務所の棚の奥から発見された6冊のノートをそのままデータ化し、本にしたもの。この日記の中では何か大きな事件が起きるわけではなく、若き日の和田の、映画を観に行ったり、絵を描いたり、レコードを買い集めたり、麻雀をしたり、たまにある試験では、なかなかいい点数をとれていなかったりといった、淡々とした日常が綴られている。

ノートの中には文章だけでなくスケッチも。若き日の和田の視点が垣間見られて楽しい。
修学旅行で2冊描いたというスケッチブック。「手にもつものはスケッチブックだけだ」と日記に出てくるもの。
和田が愛した映画『ジョルスン物語』でもおなじみのアル・ジョルスンのレコードも。
和田が愛した映画『ジョルスン物語』でもおなじみのアル・ジョルスンのレコードも。

今回の展覧会では、書籍『だいありぃ』の中から選り抜いた和田の日々を、連動するイラストや写真とともに展示。原画ではなく、日記と、それにリンクする資料をできるだけ一緒に見られるように展示することで、1953〜56年の空気を体感できるようにしている。また、和田が夢中になって集めたアル・ジョルスンのレコードや、特別に借りた友人宛のはがきや年賀状、手作りののれんなども展示する。

渋谷PARCO 4階の「ほぼ日カルチャん」でも展示を開催中。
渋谷PARCO 4Fの「ほぼ日カルチャん」でも展覧会を同時開催中。

なお、会場で『だいありぃ』を購入すると、発売されたばかりの「ほぼ日ノオト」に使いやすい、特製のクリアシールがプレゼントされるのでお楽しみに。また、渋谷PARCO 4Fの“東京の文化案内所”こと「ほぼ日カルチャん」では、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「和田誠展」をいちおしのイベントとして紹介しつつ、「知ってるようで知らなかった和田誠さんのプロフィール展」を11月18日(木)まで開催中なので、こちらもチェックして。


「だいありぃ 和田誠の日記展 1953 ~ 1956」
会期:2021年11月3日(水・祝)〜14日(日) ※会期中無休
会場:TOBICHI東京(東京都千代田区神田錦町3-18 ほぼ日神田ビル1F)
時間:11:00〜19:00
03-5422-3805
https://www.1101.com/tobichi/tokyo/

「知ってるようで知らなかった和田誠さんのプロフィール展」
会期:〜2021年11月18日(木)
会場:ほぼ日カルチャん(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4F) 
時間:11:00〜20:00 (渋谷PARCOの営業時間に準ずる)



text : Shiyo Yamashita