ケリングが2022年4月9日(土)から始まる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022」において、HOSOO GALLERYにて開催される写真展「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」を支援。これは芸術や文化の分野で活躍する女性の才能に光を当てることを目的とする「ウーマン・イン・モーション」の活動の一環として行われるものだ。
ケリングは、2022年4月9日(土)から始まる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022」において、HOSOO GALLERYにて開催される写真展「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」を支援する。
映画界に貢献する女性に光を当てるべく、ケリングが2015年に立ち上げたプログラム「ウーマン・イン・モーション」は、芸術と文化産業における人々の意識改革を促し、男女差別を根絶するためのプラットフォームとしての役割を果たしてきた。2016年以降は写真、文学、造形美術の分野にも活動を広げており、昨年のKYOTOGRAPHIEでは「MEP Studio(ヨーロッパ写真美術館)による5人の女性アーティスト展 ─フランスにおける写真と映像の新たな見地」展をサポート。今回もKYOTOGRAPHIEでの展示支援を行うことで、ケリングは女性写真家の認知度を向上させる取り組みを続けるほか、あらゆる芸術分野に蔓延る男女不平等について、また文化・芸術全般における女性アーティストの貢献と認知について、議論を促そうとしている。
本展のキュレーションは、今年で10周年を迎えるKYOTOGRAPHIEの共同創設者/共同ディレクターのルシール・レイボーズと仲西祐介、そしてインディペンデント・キュレーター/写真史家のポリーヌ・ベルマールが担当。地蔵ゆかり、林典子、細倉真弓、稲岡亜里子、岩根愛、岡部桃、清水はるみ、鈴木麻弓、殿村任香、𠮷田多麻希という10名の写真家は、いずれも日本や海外で高く評価される存在だ。展示空間を手がけたのは、京都在住のデザイナー兼建築家の小西啓睦。KYOTOGRAPHIEの精神を体現しながら、それぞれの作家独自の空間を提供する演出にも注目したい。
前出のレイボーズは「この展覧会は、日本の女性写真家にとって、そしてすべての日本人女性にとってのマニフェスト(宣言)です」、仲西は「この展覧会は今回のKYOTOGRAHIE 2022のテーマ、『One』と共鳴しています。個人個人を祝福すると同時に、彼女たちそれぞれのコミュニティの一人一人を祝福するものでもあるのです」とコメント。また、ベルマールは「私たちは長い間、男性の視点を通して日本を見てきました。あたかも日本を完全には見ていなかったかのように、です。歴史家として、また個人的にも自分が育った日本にとても愛着があるため、彼女たちの作品を再発見し、世に出すことはとても重要だと思いました」と話している。
一方、ケリング チーフ・コミュニケーション&イメージ・オフィサーのヴァレリー・デュポールは「KYOTOGRAPHIEとのコラボレーションを継続し、この記念すべき周年の回に参加できることを嬉しく、また誇りに思います。ケリングは、芸術や文化の分野で活躍する女性を支援するため、日本だけでなく、女性の才能に光を当てることが必要なあらゆる場所で、取り組みを続けています」とコメント。10名の女性写真家たちの力強く多彩な表現に触れつつ、彼女たちのような才能をもっと世の中に広げていくためにできることを、私たち自身も考えていきたいものだ。
「10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭」
会期:2022年4月9日(土)~5月8日(日)
会場:HOSOO GALLERY(京都府京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2F & 5F)
時間:10:30〜17:30
休館日:4月12日(火)、19日(火)、26日(火)
入場料:一般 ¥1,500、学生 ¥1200 ※パスポートチケットについては「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022」公式サイトより確認のこと
075-221-8888(HOSOO GALLERY)
https://www.kyotographie.jp/
text : Shiyo Yamashita