東京・立川のPLAY! MUSEUMでは、2022年4月23日(土)〜7月10日(日)、さくらももこの人気漫画『コジコジ』を単独で取り上げる初の展覧会、「コジコジ万博」を開催する。原画約120点が大集合するほか、会場には万博のように楽しいパビリオンが。クライマックスには漫画原稿を絵巻物のように一挙に展示するコーナーも!
東京・立川のPLAY! MUSEUMでは、2022年4月23日(土)〜7月10日(日)、さくらももこの漫画『コジコジ』の初の展覧会、「コジコジ万博」を開催。大人も子どももコジコジの世界にどっぷり浸れる、楽しい企画が満載だ。
『コジコジ』はさくらももこ(1965〜2018年)による、ナンセンスギャグとファンタジーが融合した漫画作品。1994年~97年『きみとぼく』(ソニー・マガジンズ)で連載(30話)された後、2000年~ 2004年『富士山』(新潮社)に掲載(3話)、2010~13年 『りぼん』(集英社)に掲載(4話)。幻冬舎コミックス4巻(2004年)の描き下ろしを含めて計38話が残されている。さくら自身が脚本も手がけたテレビアニメ(TBS)は、1997~99年にかけて全101話が放映された。
本展はコジコジたちが暮らす「メルヘンの国」のインスタレーション、漫画やイラストの原画、オリジナル映像を通じて、個性的なキャラクターや名言、名場面を体感的に紹介するもの。現実世界と同じように、友情や恋、自分探しに悩む仲間たちを、コジコジが明るく楽しく包み込み、すべてを笑いに昇華させていく作品の魅力に迫る。
会場には貴重な原画が130点も一堂に。また、巨大なコジコジがあの名言やギャグをしゃべる「コジコジ名言50連発」、コジコジが通う学校の教室をイメージした空間で、24人のキャラクターを漫画原稿で紹介する「コジコジと仲間たち」、PLAY! MUSEUMの「うず巻き状の廊下」が、映像や音声が入り乱れるカオスな空間に変身する「モヤモヤトンネル」、野外シネマをイメージした宙に浮かぶスクリーンで、キャラクターたちが友だちを思って揺れ動く感情や優しさをしみじみ鑑賞できる「エモーショナルフレンズヒーリングゾーン」、そしてコジコジが活躍する名場面8つを厳選、漫画原稿を絵巻物のように一挙に展示する「原画で読む名場面8」の、賑やかなパビリオンが用意されている。ひとつひとつを回りながら、コジコジや仲間たちと出会い、お話の奥深くへと入り込んでいくような構成で、途中にはコジコジたちが仕掛けたナンセンスギャグやイタズラも!
また、NHK キャラクター「どーもくん」や「リラックマとカオルさん」で知られるアニメ制作スタジオ「ドワーフ」が本展のために制作した、特別なコマ撮りアニメーションも上映。テレビアニメ「コジコジ」のエンディングがそのままディスコ空間になったコーナーで、コジコジや次郎たちと一緒に踊れるスペシャル展示コーナーもある。展示の中では『ちびまる子ちゃん』のまる子とコジコジが一緒にいる場面の原画など、さくらももこによる大切な2人のキャラクターの交流も紹介されているので、こちらもお見逃しなく。
会期中のPLAY! SHOPは「メルヘン通り商店街」に変身。原画をあしらった展覧会オリジナルアイテムからステーショナリー、日用品まで、あらゆるカテゴリーのコジコジグッズが大集結するので要チェック。またPLAY! CAFEは、キャラクター「カメ吉」が夢見る「カメ吉茶屋」に。「やかん君」のお茶と一緒に、コジコジの世界をイメージしたドリンクやフードが楽しめるので、こちらにもぜひ立ち寄ってみてほしい。さらにPLAY! MUSEUM上階にある、子どものための屋内広場「PLAY! PARK」(別料金)では、コジコジのお話にちなんだ、シュールでユニークなワークショップを開催予定だ。
本展は巡回はせず、PLAY! MUSEUMのみでの開催となる。早めに予定を立てて、予約を入れることがおすすめだ。
「コジコジ万博」
会期:2022年4月23日(土)〜7月10日(日)
会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F)
開館時間:10:00〜18:00(1時間毎の日時指定制)
入場料:一般 ¥1,500、大学生 ¥1,000、高校生 ¥800、中・小学生 ¥500、未就学児無料 ※各種割引制度あり
会期中無休
042-518-9625
https://play2020.jp/
text : Shiyo Yamashita