エスパス・ルイ・ヴィトン東京に巨大なフィリックス・ザ・キャットが登場。マーク・レッキーが日本初個展を開催中

マーク・レッキーは1980年代末にロンドンで頭角を現し、世界のアートシーンを席巻した、ダミアン・ハーストやトレイシー・エミン、サラ・ルーカスなどを含む「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト（YBA）」の世代のアーティストとして登場。ただ、彼はYBAのブームが絶頂に達した1993年にアートシーンから姿を消し、その後、1990年代の終わりに再び作品を発表するようになった。

ポップカルチャーとカウンターカルチャーの交差点に立ち、彫刻、映像、音、パフォーマンス、コラージュなど多彩なメディアを駆使する彼の、大衆文化とテクノロジーの関係性を問う作品群は高い評価を受け、2008年にはターナー賞を受賞。また、レイヴ・カルチャーに強い影響を受けた彼は、donAteller、Jack Too Jack名義での音楽活動も展開している。

本展で展示されている《Fiorucci Made Me Hardcore with SoundSystem（10周年記念リマスター版）》（1999年-2003年-2010年）は、レッキーがアートシーンへの復帰を高らかに宣言したビデオ作品《Fiorucci Made Me Hardcore》（1999年）と、レイヴ音楽を強烈な芸術表現のかたちと捉え、巨大なスピーカーの壁を立ち上げた作品《SoundSystems》（2001年-2003年）の2つの初期作品を合わせたもの。また、もう1点は、漫画のキャラクターとして知られるフィリックス・ザ・キャットを登場させた《Felix the Cat》（2013年）となる。日常の経験から切り離された芸術表現を拒み、自身を取り巻く文化的、物質的環境からインスピレーションを得て作品を制作するレッキーの日本における初個展、お見逃しなく。

マーク・レッキー個展「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT. BIG RED SOUNDSYSTEM」
会期：〜2024年8月18日（日）
会場：エスパス ルイ・ヴィトン東京（東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F）
開場時間：12:00〜20:00
休場日：ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる
入場無料
電話番号：0120-00-1854
https://www.espacelouisvuittontokyo.com/