ペロタン東京で注目のアーティスト、ロビン・F・ウィリアムズの日本初個展「Undying」が開催中

東京・六本木のペロタン東京では、現在、アメリカ・ブルックリンを拠点に活動するロビン・F・ウィリアムズの日本初個展を開催中。感覚的で曖昧な女性像を独自のスタイルで描くことで知られるウィリアムズの新作絵画とドローイングを通して、多様なジャンルの映画に見られるインティマシーの心理的次元を探求するものとなっている。

東京・六本木のペロタン東京では、アメリカのアーティスト、ロビン・F・ウィリアムズの日本初個展「Undying」を開催中だ。会場には、感覚的で曖昧な女性像を独自のスタイルで描いた大型ペインティングで知られるウィリアムズの新作絵画とドローイングが展示されている。

ペロタン東京で注目のアーティスト、ロビンの画像_1
Robin F. Williams, Blacula, 2023. Oil on canvas, 127 x 177.8 cm | 50 x 70 inch. Photo by JSP Art Photography. Courtesy of the artist, P·P·O·W, and Perrotin.

ロビン・F・ウィリアムズは1984年オハイオ州生まれ。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインにて美術学士号を取得、現在はブルックリンを拠点とし、油彩、エアブラシ、絵の具の流し込み、マーブリング、キャンバスの染色など様々な技法を用いて、深い質感と複雑に構成された作品を制作している。彼女はソーシャルメディア上のプラクティスと、初期モダニズム、ポップカルチャー、広告、映画への言及を融合させ、女性性の表現における体系的な慣習に挑んできた。

ペロタン東京で注目のアーティスト、ロビンの画像_2
Robin F. Williams, Videodrome, 2023. Oil on canvas, 127 x 152.4 cm | 50 x 60 inch. Photo by JSP Art Photography. Courtesy of the artist, P·P·O·W, and Perrotin.

本展は、ウィリアムズが新作を通じてさまざまなジャンルの映画に見られるインティマシーの心理的次元を探求するというもの。これらの絵画は『The Man Who Fell to Earth(地球に落ちてきた男)』(1976年)、『Persona(仮面/ペルソナ)』(1966年)、『Blue Velvet(ブルーベルベット)』(1986年)、『Thirst(吸血の館)』(1979年)、『Blacula(吸血鬼ブラキュラ)』(1972年)、『Videodrome(ヴィデオドローム)』(1983年)などのスチール写真をもとに描かれている。絵画には曖昧性があるにもかかわらず、ウィリアムズは題材となった映画について「結局は、すべて悲劇です」と皮肉っぽく指摘している。

ペロタン東京で注目のアーティスト、ロビンの画像_3
Robin F. Williams, Thirst, 2023. Oil on canvas, 127 x 152.4 cm | 50 x 60 inch. Photo by JSP Art Photography. Courtesy of the artist, P·P·O·W, and Perrotin.

今回の作品群の制作過程において、ウィリアムズは映画のなかにある“絵画”、すなわち物語と構図が感情に訴えかける力へと結晶化した瞬間を探したそう。自己決定と自己破壊の狭間を綱渡りしながら、優れたファン・フィクションのように、常に別の結末があり得るという瞬間的スリルと魅惑のなかに架空の被写体とリアルタイムの鑑賞者双方を捉えた作品群、ぜひお見逃しなく。

ペロタン東京で注目のアーティスト、ロビンの画像_4
Robin F. Williams, Persona, 2023. Oil on canvas, 127 x 177.8 cm | 50 x 70 inch. Photo by JSP Art Photography. Courtesy of the artist, P·P·O·W, and Perrotin.

ロビン・F・ウィリアムズ「Undying」
会期:〜2024年6月22日(土)
会場:ペロタン東京(東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F)
開廊時間:11:00〜19:00
休廊日:日・月曜
https://www.perrotin.com/

 

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