スウェーデン在住のガラス作家、山野アンダーソン陽子と、ロンドンのジャムメーカー、リリー・オブライエン、そして建築家の岡村俊輔が、2024年6月27日(木)より、東京都内2ヵ所のなどやにてイベントを開催する。会場ではガラス作品とジャムをテーマにした特別な展示・販売を行う予定だ。
ガラス作家の山野アンダーソン陽子と、ジャムメーカーのリリー・オブライエン、建築家の岡村俊輔がコラボレーションを実現。などや代々木上原、などや島津山にてイベントを開催する。
などや代々木上原のイベントではジャムを入れるための蓋付きのガラス器を山野が製作。
山野はスウェーデンを拠点に活動。吹きガラス特有の揺らぎや厚み、ガラスの自然なフォルムを生かし、口当たりや手触り、厚みや透明感にこだわって彼女が製作する器は、スウェーデンと日本はもとより、イギリスにも熱狂的なファンを持つ。昨年から今年にかけて広島市現代美術館や東京オペラシティ アートギャラリーで開催されていた「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」は、来る7月13日(土)より熊本市現代美術館に巡回。人の行為に着想を得て作られる機能的な器に注目が集まっている。
オーストラリア出身のリリー・オブライエンは2011年にLondon Borough of Jamを立ち上げ、2013年にイーストロンドンにショップをオープン。著書『Five Seasons of Jam』(Kyle Books)がある。
一方、オブライエンはペクチンなどを添加せず、良質な素材を惜しみなく使って、バラエティに富んだジャムを少量ずつ生産。「カルダモン&ルバーブ」「ハイビスカスフラワー&ラズベリー」のように、旬のフルーツや野菜と意外性のあるスパイスやハーブとの組み合わせが人気を集めている。
岡村俊輔は2020年に「などや」プロジェクトの主宰、プロデュースをスタート。写真はなどや鳥津山。
山野が特に透明なガラスにこだわるのは、「もし割れてしまっても素材として何度も使用できるから」との考えからだという。またオブライエンの運営する「London Borough of Jam」の内装は廃棄されたものや不用品などのリサイクルを多用して構成されている。さらに、会場となるなどやを運営する岡村も、古い家屋をDIYで蘇らせながら文化的な発信を行ってきた建築家。共通点を持つ3人が、今回は一緒にイベントを作り上げる。
有料イベントはすべて事前予約制。参加希望の人はイベントのInstagramで内容をチェック。
などや代々木上原では、山野が今回のために製作したさまざまな形の蓋付きのガラス作品に、オブライエンがイベント期間中に日本の季節の素材を取り入れて作るスペシャルなジャムを詰めて販売。こちらでは「London Borough of Jam」のジャムも販売する。 また、などや島津山では、山野がこの場所を訪れた際に着想を得て製作したガラス作品と書き下ろした短編小説の世界を岡村が空間で表現。ガラス作品は販売も行われる。詳細はInstagramなどをチェックして。「JAM IN GLASS Shop」 会期:2024年6月27日(木)〜7月3日(水) 会場:などや代々木上原(東京都渋谷区西原3-19-3) 時間:12:00〜19:00(最終日は〜17:00) 会期中無休・入場無料「JAM IN GLASS Scene」 会期:2024年6月27日(木)〜30日(日) 会場:などや鳥津山(東京都品川区東五反田3-7-15) 時間:12:00〜19:00(28日は13:00〜17:00) 会期中無休・入場無料https://www.instagram.com/jam.in.glass/