デザインで生活文化に変化をもたらした異才、サー・テレンス・コンランの回顧展が東京ステーションギャラリーにて開催

東京・丸の内の東京ステーションギャラリーでは「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展を、2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)に開催する。生涯をかけてデザインによって暮らしを豊かにすることに尽力したサー・テレンス・コンランの人物像に迫る、日本で初めての展覧会だ。

東京・丸の内の東京ステーションギャラリーでは、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったサー・テレンス・コンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展を、2024年10月12日(土)より開催する。

東京・丸の内の東京ステーションギャラリーでは「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展を、2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)に開催する。生涯をかけてデザインによって暮らしを豊かにすることに尽力したサー・テレンス・コンランの人物像に迫る、日本で初めての展覧会だ。

東京・丸の内の東京ステーションギャラリーでは、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったサー・テレンス・コンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展を、2024年10月12日(土)より開催する。

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サー・テレンス・コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」、1952年撮影、レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵 Photo © Estate of Raymond Williams/Courtesy of the Conran family

サー・テレンス・コンラン(1931〜2020)は、「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間のみならず、都市計画や社会変革までを見据えた活動を展開した人物。ライフスタイルショップのハビタやザ・コンランショップの経営で成功を収めたほか、家具などのプロダクト開発、廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の再開発、書籍の出版など、多岐にわたる分野で才能を発揮した。

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改修されたミシュランビル(レストラン「ビバンダム」とザ・コンランショップ、1987年改修) Courtesy of the Conran family
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コンランが手がけたレストラン「ブルーバード」(1997年開店) Photo : Alex Pareas, Courtesy of Conran and Partners/Courtesy of the Conran family

高級レストランからカジュアルなカフェまで50店舗以上を手がけ、「モダン・ブリティッシュ」と称される新しい料理スタイルをイギリスの食文化に定着させたのも彼の功績のひとつ。また、1989年には、廃れていたレンガ倉庫街をコンラン自ら集合住宅、レストラン、オフィスなどを含む人気エリアに生まれ変わらせたシャッド・テムズ地区のバトラーズ・ワーフに世界初のインダストリアルデザインの美術館をオープンさせている。

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ザ・コンランショップの紙袋、1980年代、デザイン・ミュージアム/テレンス・コンラン・アーカイヴ蔵 Courtesy of the Design Museum/Courtesy of the Conran family

本展は、デザイナー・コンランの最初期の活動から、1960年代に起業したハビタと1970年代に起業したザ・コンランショップの成功、1980年代後半から本格的に展開しはじめた食とレストラン事業での挑戦、建築家フレッド・ロシェと立ち上げた建築設計会社での街並み再生、1970年代後半に購入しコンランのインスピレーション源となったバークシャー州キントベリーにある自邸「バートン・コート」、その敷地内にある家具工房ベンチマークの活動、1994年にザ・コンランショップが日本上陸を果たしたことをきっかけに始まった日本でのさまざまなプロジェクト、そして2016年にサウスケンジントンで移転オープンした現在のデザインミュージアムの役割などを紹介するもの。

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バートン・コート自邸内の仕事部屋、2004年撮影 Photo: David Garcia/Courtesy of the Conran family
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コンランのパターン・デザインによるディナープレート「チェッカーズ」、1957年 Courtesy of the Conran family

会場にはパターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクトや、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのためのアイテム、愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料を展示しつつ、彼から影響を受けた人々のインタビューなども紹介。デザインによって暮らしを豊かにすることを第一に考えた活動を通じて、デザインシーンのみならず現代人のライフスタイルに多大な影響を与えたコンランの功績を辿る、貴重な機会となりそうだ。

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コンランがデザインしたトラベルケース「トラベル・ザ・ワールド」(グローブ・トロッター製)、2019年、個人蔵 Courtesy of the Conran family

「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」
会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
会場:東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内1-9-1)
時間:10:00〜18:00(金曜 〜20:00) ※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(ただし10月14日、11月4日、12月23日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)、12月29日(日)〜2025年1月1日(水)
入場料:一般  ¥1,500、高校・大学生  ¥1,300、中学生以下無料 ※障がい者手帳等持参の場合200円引き(介添者1名は無料)
電話番号:03-3212-2485
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

Courtesy of the Conran family, Conran Foundation and Conran IP LTD.