目と耳が開かれる、これまでにない体験を。大規模個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」 、東京都現代美術館で開催

東京都現代美術館では、2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日)、音楽家・アーティスト、坂本龍一の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」 を開催する。未発表の新作とこれまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりが展示される。

東京都現代美術館では、音楽家・アーティスト、坂本龍一の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する日本初にして最大規模の個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」 を2024年12月21日(土)より開催する。生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、音と時間をテーマにした10点あまりの没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品を、美術館屋内外の空間に構成・展開する。

東京都現代美術館では、2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日)、音楽家・アーティスト、坂本龍一の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」 を開催する。未発表の新作とこれまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりが展示される。

東京都現代美術館では、音楽家・アーティスト、坂本龍一の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する日本初にして最大規模の個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」 を2024年12月21日(土)より開催する。生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、音と時間をテーマにした10点あまりの没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品を、美術館屋内外の空間に構成・展開する。

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2023年に71歳で逝去した坂本龍一。没後も音楽やアートの垣根を越えて影響力が広がり続けている。Photo by Neo Sora ©2017 Kab Inc

50年以上にわたる多彩な表現活動を通して、時代の先端を切り拓いてきた坂本。1990年代からはマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開、また2000年代以降は多彩なアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に行っていた。本展では坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、これまでの代表的なサウンド・インスタレーションを紹介。坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどりながら、彼の新しい一面を広く見せていく。

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坂本龍一 with 高谷史郎《IS YOUR TIME》2017/2023年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館

坂本と高谷史郎のコラボレーション作品は5点展示。坂本が東日本大震災の津波で被災した宮城県農業高等学校のピアノに出会い、それを「自然によって調律されたピアノ」と捉え作品化した《IS YOUR TIME》(2017/2024)や、坂本のオペラ『LIFE』(1999)をベースとするサウンドに包まれた空間に、頭上に浮かんだ9つの水槽が明滅する中をゆっくりと歩むことで、従来のリニアな体験とは異なる時空間の広がりと流れを体感できる代表作《LIFE–fluid, invisible, inaudible...》(2007)などが展示されている。

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坂本龍一+高谷史郎《async–immersion 2023》2023年「AMBIENT KYOTO 2023」展示風景、京都新聞ビル地下1階、2023年 Photo by Satoshi Nagare

また、坂本が2017年にリリースしたアルバム『async』をきっかけに、同アルバムを「立体的に聴かせる」ことを意図して制作したインスタレーション作品も登場。Zakkubalanとのコラボレーション作品《async–volume》(2017)や、アピチャッポン・ウィーラセタクンとの《async–first light》(2017)、そして坂本と高谷が音楽を空間に立体的に設置する「設置音楽」のコンセプトに沿って制作してきた『async』の楽曲を使ったいくつかのインスタレーション作品を深化させる形で、坂本の没後高谷が発表した大型インスタレーションを、本会場に合わせて再構成した新作《async–immersion tokyo》が展示される。

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坂本龍一+真鍋大度《Sensing Streams 2021–invisible, inaudible》2021年「seeing sound, hearing time」展示風景、木木美術館(銭糧胡同館)、北京、2021年 画像提供:M WOODS photography team

電磁波という人間が知覚できない「流れ(ストリーム)」を一種の生態系と捉えた、坂本と真鍋大度とのコラボレーション作品《センシング・ストリームズ 2024–不可視、不可聴 (MOT version)》の展示も。16mもの長さの帯状のLEDディスプレイを屋外に設置し、常に変化する東京という大都市における目に見えないインフラの姿を、映像と音で描き出す。

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中谷芙二子《ロンドンフォグ》霧パフォーマンス #03779、2017年「BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights」展示風景、テート・モダン、ロンドン、英国 コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽) 撮影:越田乃梨子

さらに、1970年の大阪万博での「霧の彫刻」で知られる中谷芙二子と高谷、坂本とのスペシャル・コラボレーション《LIFE–WELL TOKYO》霧の彫刻 #47662も。東京都現代美術館屋外のサンクンガーデンを使った、霧と光と音が一体となる展示は必見だ。

「音を空間に設置する」という挑戦と、「時間とは何か」という問いかけは、坂本亡き後も私たちに新しい視座を与えてくれる。会場では従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とはまったく異なる、心揺さぶられる体験ができるはずだ。

「坂本龍一|音を視る 時を聴く」
会期:2024年12月21日(土)~2025年3月30日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F・B2F ほか(東京都江東区三好4-1-1)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月28日(土)~1月1日(水・祝)、1月14日(火)、2月25日(火)
観覧料:一般 ¥2,400、大学生・専門学校生・65歳以上  ¥1,700、中高生  ¥960、小学生以下無料
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/

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