パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドウォーク・コレクティヴの協働プロジェクトが日本初上陸。東京都現代美術館で展覧会がスタート

世界的な文化アイコンでアーティスト、詩人のパティ・スミスと、ベルリンを拠点とする現代音響芸術集団のサウンドウォーク・コレクティヴとの現在進行形の最新プロジェクト「コレスポンデンス」の展覧会が、2025年4月26日(土)より東京都現代美術館でスタートする。日本滞在中に制作する新作も登場!

東京都現代美術館では、世界的な文化アイコンでアーティスト、詩人のパティ・スミスと、ベルリンを拠点とする現代音響芸術集団のサウンドウォーク・コレクティヴによる最新プロジェクトを紹介する展覧会を、2025年4月26日(土)より開催する。

世界的な文化アイコンでアーティスト、詩人のパティ・スミスと、ベルリンを拠点とする現代音響芸術集団のサウンドウォーク・コレクティヴとの現在進行形の最新プロジェクト「コレスポンデンス」の展覧会が、2025年4月26日(土)より東京都現代美術館でスタートする。日本滞在中に制作する新作も登場!

東京都現代美術館では、世界的な文化アイコンでアーティスト、詩人のパティ・スミスと、ベルリンを拠点とする現代音響芸術集団のサウンドウォーク・コレクティヴによる最新プロジェクトを紹介する展覧会を、2025年4月26日(土)より開催する。

パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドの画像_1
パティ・スミス Photo by Jesse Paris Smith

ビジュアル・アーティストとしてキャリアをスタートさせたパティ・スミスは、ニューヨーク・パンク・シーンの中で頭角を現し、1975年に詩とロックを融合させた革新的なアルバム『ホーセス』でメジャー・デビュー。1978年には3枚目のアルバム『イースター』から「ビコーズ・ザ・ナイト」をヒットさせている。1988年『ドリーム・オブ・ライフ』を経て、その後もコンスタントに音楽活動を展開。グラミー賞にも4度ノミネートされている。音楽活動の傍ら、写真や絵画、インスタレーションを手がけるアーティストとしても活躍。全米図書賞を受賞したベストセラー回顧録『ジャスト・キッズ』をはじめ、著作も多数あり、2020年にはアメリカの主要な文学賞のひとつ、ペン/フォークナー賞を受賞している。2022年にはフランスのレジオンドヌール勲章を受勲した。

パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドの画像_2
サウンドウォーク・コレクティヴ Photo by Vanina Sorrenti

一方、アーティストのステファン・クラスニアンスキーが2001年よりスタートさせたサウンドウォーク・コレクティヴは、場所や状況に応じたサウンドプロジェクトを制作する現代音響芸術プラットフォーム。2008年にプロデューサーのシモーヌ・メルリが加わり、アーティストやミュージシャンとの協働により、コンセプトや文学、芸術的なテーマを検証するために、場所や状況に応じたサウンドプロジェクトを展開してきた。楽曲制作も精力的に行い、数多くのレコードをリリース。スミスの他にも映画監督のジャン=リュック・ゴダール、写真家のナン・ゴールディン、振付家のサシャ・ヴァルツ、俳優で歌手のシャルロット・ゲンズブールなどと長期的なコラボレーションを行っている。

パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドの画像_3
Soundwalk Collective & Patti Smith ‘Correspondences’ - kurimanzutto NY (installation view), courtesy of kurimanzutto

本展はパフォーマンスや上映など、従来の展覧会の形式にとどまらない、実験的なプロジェクトを展開する場として2025年に開館30周年となる東京都現代美術館がスタートさせた新企画「MOT Plus」の第一弾。2018年にロンドンで創設された実験音楽、オーディオビジュアル、パフォーミングアーツを紹介するプラットフォーム、MODEの企画協力によって実現した。

パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドの画像_4
Mathilde Brandi, taken at Kurimanzutto gallery NYC 2025

今回発表される「コレスポンデンス」は、サウンドウォーク・コレクティヴとスミスによる10年以上に及ぶ協働プロジェクト。現在進行中で絶えず進化し続けるこのプロジェクトは、さまざまな土地の「音の記憶」を呼び起こし、芸術家や革命家、そして気候変動の継続的な影響の足跡を体現するものであり、今回も彼らは日本の協力者とともに滞在制作を行っている。

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Photo by Rita Carmo

ステファンが詩的な霊感や歴史的な重要性を持つ土地を訪れ、フィールドレコーディングを行い、その録音と親密な対話を重ねてパティが詩を書き下ろし、さらにそのサウンドトラックに合わせてサウンドウォーク・コレクティヴが映像を編集するという“往復書簡(=コレスポンデンス)”によって生まれたのが、本展の根幹を成す8つの映像作品。会場では展示空間全体をサウンドウォーク・コレクティヴのフィールドレコーディングとサウンドデザイン、パティ・スミスの声が包み込む。

パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドの画像_6
Soundwalk Collective & Patti Smith ‘Correspondences’ - kurimanzutto NY (installation view), courtesy of kurimanzutto

アンドレイ・タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』や、ピエル・パオロ・パゾリーニの『王女メディア』(Cinemazero 提供)、アベル・フェラーラの『パゾリーニ(原題)』といった映画の貴重な未公開映像のほか、NASAの衛生写真、研究財団TBA21-Academyとの協業により可視化した海洋データ、さらにはジャン=リュック・ゴダールの肉声を使用し、編集されているのにも注目。合計約2時間、どっぷりとその世界に浸り切ってほしい。

パティ・スミスと現代音響芸術集団サウンドの画像_7
Mathilde Brandi, taken at Kurimanzutto gallery NYC 2025

MOT Plus「サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス」
会期:2025年4月26日(土)-6月29日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F(東京都江東区三好4-1-1 木場公園内)
休館日:月曜日(5月5日は開館)、5月7日(水)
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料 一般 ¥1,800 ブックレット付き  ¥3,000/小学生以下無料
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/MOTPlus-correspondences/

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