銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでフランスが誇る現代美術の公共コレクションを紹介。「体を成す からだをなす - FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」

東京・銀座の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでは、2025年10月12日(日)までの会期で、「体を成す からだをなす - FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」を開催中。ダンケルクにあるフランスの現代美術地域コレクション、フラック・グラン・ラルジュが所蔵する作品の中から13人のアーティストの作品を紹介する。

東京・銀座の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでは、ダンケルクにあるフランスの現代美術地域コレクション、フラック・グラン・ラルジュが所蔵する作品とともに、グループ展「体を成す からだをなす - FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」を開催中だ。

東京・銀座の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでは、2025年10月12日(日)までの会期で、「体を成す からだをなす - FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」を開催中。ダンケルクにあるフランスの現代美術地域コレクション、フラック・グラン・ラルジュが所蔵する作品の中から13人のアーティストの作品を紹介する。

東京・銀座の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでは、ダンケルクにあるフランスの現代美術地域コレクション、フラック・グラン・ラルジュが所蔵する作品とともに、グループ展「体を成す からだをなす - FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」を開催中だ。

銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでフラの画像_1

ジェシカ・ダイアモンド《Me Constellation》 「体を成す からだをなす」 展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

フラック・グラン・ラルジュは前身のフラック・ノール=パ・ド・カレがリールで設立されてから、1996年のダンケルク移転を経た現在までに、750人のアーティストやデザイナーによる2000点超の公共コレクションを形成してきた。現代美術に特有なメディア横断型の作品(絵画、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンス)のほか、デザイン分野の作品も含むコレクションは、1960年代以降のフランスおよび国際的な現代美術およびデザインの様々な潮流を紹介するもの。フラック・グラン・ラルジュは美術館やアートセンターと連携し、国境を越えたアートネットワークを構築してきたほか、コレクションを地域内の共有資産として学校や病院と展覧会などを行うなど、地域のハブとなる活動も推進している。

銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでフラの画像_2

笹原晃平《sunny》 「体を成す からだをなす」 展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

本展は、フランス語の「Faire Corps:一体となる、調和する」に基づき、銀座メゾンエルメス ル・フォーラムとフラック・グラン・ラルジュのディレクター、ケレン・デトンの協働により企画したもの。「社会的身体」をテーマに、アートによってもたらされる日常や秩序の可変性に着眼しつつ、個人あるいは集団的に機能する、社会的な身体を浮き彫りにする作品を考察している。

銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでフラの画像_3

ヘレン・チャドウィック《In the kitchen》 「体を成す からだをなす」 展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

会場ではヨーロッパ(フランス、イギリス、ベルギー、イタリア、ギリシャ、ルーマニア)、アメリカ、日本出身の13人のアーティストによる、1973年から2025年までの作品を紹介。冒頭に登場するのは、女性の役割やアイデンティティをテーマとしたイギリスの作家、ヘレン・チャドウィックの《In the kitchen》や、既成の芸術空間や制度を批判する急進的な芸術の形式を提示したポーランドの作家、アンドレ・カデレの《丸い木の棒》などの、1970年代を代表する写真作品だ。

銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでフラの画像_4

ネフェリ・パパディムーリ《森になる》《私たちのような(8人の帽子)》 「体を成す からだをなす」 展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

多様なメディアを用いて知覚、記憶、表象、イメージの構築に関する問題を探求するベルギーのアナ・トーフによるヴィデオ作品《サイドショー》や、芸術表現のカテゴリー間の境界を曖昧にする活動を展開するギリシャ出身のネフェリ・パパディムーリのコスチュームとヴィデオの作品《森になる》なども。

銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでフラの画像_5

アバケ/オバケ《The Handshake》 「体を成す からだをなす」 展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

また、脆弱な身体を象徴的に扱うイギリスのジェシー・ダーリングやフランスのポール・マヘケ、外国語や母国語の狭間を問うタレク・ラクリッシの作品や、技術と知の共有を媒介にした創作実践から作品を制作するイギリスのアーティスト・コレクティヴ、アバケ/オバケの輪島塗の作品《The Handshake》も。一貫して「人間の生活」を探求しながら多岐にわたる表現や方法論に挑戦する、大阪在住の笹原晃平による、忘れ物の傘を使ったカラフルな作品《sunny》も目を惹く。多様な視点や行為が交差する展示から受け取れるものは多いはずだ。

銀座メゾンエルメス ル・フォーラムでフラの画像_6

ポール・マヘケ《ラベンダー・レイ》 「体を成す からだをなす」 展示風景(2025年) © Nacása & Partners Inc./ Courtesy of Fondation d'entreprise Hermès

「体を成す からだをなす - FRAC Grand Large 収蔵作品セレクション展」
会期:〜2025年10月12日(日)
会場:銀座メゾンエルメス ル・フォーラム8・9階(東京都中央区銀座5-4-1)
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:水曜 ※7月30日(水)は開館/開館日時についての最新情報はウェブサイトを参照のこと
入場料:無料
電話番号:03-3569-3300
https://www.hermes.com/jp/ja/content/maison-ginza/forum/250719/