2025.08.11

犬島には妹島和世による新パビリオン 「HANA」が、直島には「直島新美術館」がオープン。夏会期開催中の「瀬戸内国際芸術祭2025」に注目

2025年8月31日(日)まで夏会期を開催中の「瀬戸内国際芸術祭2025」。その会場のひとつ、犬島にある「犬島 くらしの植物園」では2025年8月16日(土)、アーティストの小牟田悠介らと協働する参加型ワークショップ「手入れのリレー/Reflect」を開催する。植物園内には先頃、妹島和世設計による新パビリオン 「HANA」もオープンしている。

現在夏会期を開催中の「瀬戸内国際芸術祭2025」の会場のひとつである犬島では、2025年8月16日(土)、「犬島 くらしの植物園」にて、アーティストの小牟田悠介、ガーデンデザインユニットの明るい部屋、妹島和世建築設計事務所と協働する参加型ワークショップ「手入れのリレー/Reflect」を開催する。

2025年8月31日(日)まで夏会期を開催中の「瀬戸内国際芸術祭2025」。その会場のひとつ、犬島にある「犬島 くらしの植物園」では2025年8月16日(土)、アーティストの小牟田悠介らと協働する参加型ワークショップ「手入れのリレー/Reflect」を開催する。植物園内には先頃、妹島和世設計による新パビリオン 「HANA」もオープンしている。

現在夏会期を開催中の「瀬戸内国際芸術祭2025」の会場のひとつである犬島では、2025年8月16日(土)、「犬島 くらしの植物園」にて、アーティストの小牟田悠介、ガーデンデザインユニットの明るい部屋、妹島和世建築設計事務所と協働する参加型ワークショップ「手入れのリレー/Reflect」を開催する。

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「手入れのリレー/Reflect」の講師となる小牟田悠介(左)と明るい部屋の橋詰敦夫(右)。 写真:あつを

建築家の妹島和世と、ガーデンデザインユニットの明るい部屋による「犬島 くらしの植物園」は、島の方々や来訪者の方々と共に土地を開墾しながら、この場所が自然と共に暮らす歓びを体験できる場となることを目指して2016年にスタート。「手入れが育む変化」をテーマに掲げた「手入れのリレー/Reflect」では、「手入れ」に関連したワークの他、島民を交えた昼食会、犬島や植物園に関するレクチャー、ゲストによるトークを実施する予定。当日は小牟田、明るい部屋の橋詰敦夫、妹島和世建築設計事務所に加え、ゲスト講師としてアトリエ・ワンの塚本由晴を迎える。

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会場の「犬島 くらしの植物園」。 写真:川越健太

ワークでは「島を象徴する犬島石を手に、重さを感じながら光を受ける素材に手を加えることで、今いる場所を体で感じるリフレクターをつくる」(小牟田)とのこと。リフレクターは「犬島 くらしの植物園」に設置され、参加者が去った後も風景に関わることができるようになる。昼食は「島食堂」にて、島民による、島の恵みを使った昼食が出される予定。「島民と来島者が共に過ごすなかで、生きてきた時間や場所、価値観の違いを持ち寄りながらこれからのくらしについて考える」(小牟田) という。残念ながらすでに申し込みは定員に達してしまったが、10月にも同様のワークショップが企画されているため、今後出る情報をチェックしてほしい。

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妹島和世の設計による新パビリオン「HANA」。 写真:川越健太

なお、PRADAの寄贈により植物園内に設置された、花のような形の新パビリオン「HANA」は、自然と調和する軽やかな構造をもち、植物園を訪れる人々に新たな体験をもたらす象徴として作られたもの。少し鈍い鏡面仕上げが、 周りに広がっている木々や花、夕日の光など、日々変化する植物園の風景を映し出すのが美しい。

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直島新美術館。設計は地中美術館やベネッセハウス ミュージアム、李禹煥美術館などと同様、今回も安藤忠雄。 写真:GION

せっかく「瀬戸内芸術祭2025」の夏会期中に行くのであれば、去る2025年5月31日(土)に直島にオープンしたばかりの直島新美術館にも足を運んでみたい。1992年開館のベネッセハウス ミュージアム以降、30年以上にわたり直島の数々の建物を手掛けてきた安藤忠雄が設計したこの美術館は、丘の稜線を緩やかに繋ぐような大きな屋根が特徴の、地下2階、地上1階の建物だ。

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「直島新美術館 開館記念展示―原点から未来へ」展示風景、2025年 撮影:来田猛

現在は「直島新美術館 開館記念展示―原点から未来へ」を開催中。会田誠、蔡國強、Chim↑Pom from Smappa!Group、村上隆、ソ・ドホなど、日本を含むアジアの12名/組による代表作や、この場所に合わせて構想された新作が、複数のギャラリー空間やカフェ空間などに展示されているので必見だ。

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ソ・ドホ《Hub/s 直島、ソウル、ニューヨーク、ホーシャム、ロンドン、ベルリン》2025年 撮影:来田猛

犬島 くらしの植物園
住所:岡山県岡山市東区犬島53
開園時間:10:00〜16:30
「瀬戸内芸術祭2025」の会期中の休園日:火曜 ※不定休あり/詳細及び芸術祭会期外についてはベネッセアートサイト直島ウェブサイトの開館カレンダーを確認のこと
鑑賞料金:無料

直島新美術
住所:⾹川県⾹川郡直島町3299-73
開館時間:10:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜(祝日の場合開館、翌日休館) ※不定休あり/ベネッセアートサイト直島ウェブサイト開館カレンダーにて随時更新
鑑賞料金:オンライン購入(日にち指定) ¥1,500/窓口購入 ¥1,700/15歳以下無料 ※瀬戸内国際芸術祭 作品鑑賞パスポート対象施設

https://benesse-artsite.jp/