2025.09.06

奈良美智作品も常設展示! 神戸・六甲山上で自然とアートを満喫する「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」が開催中

神戸・六甲山上で毎年開催される現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」が、2025年11月30日(日)までの会期で開催中だ。16回目となる今回はROKKO森の音ミュージアムなどを舞台に、国内外から61組のアーティストによる作品を展示。六甲山の自然とアートを楽しみながら豊かな時間を過ごして。

神戸・六甲山上のROKKO森の音ミュージアムを中心としたエリアでは現在、現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」を開催中だ。

神戸・六甲山上で毎年開催される現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」が、2025年11月30日(日)までの会期で開催中だ。16回目となる今回はROKKO森の音ミュージアムなどを舞台に、国内外から61組のアーティストによる作品を展示。六甲山の自然とアートを楽しみながら豊かな時間を過ごして。

神戸・六甲山上のROKKO森の音ミュージアムを中心としたエリアでは現在、現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」を開催中だ。

奈良美智作品も常設展示! 神戸・六甲山上の画像_1

ナウィン・ラワンチャイクン+ナウィン・プロダクション《神戸ワーラー》2025年

神戸六甲ミーツ・アートは2010年にスタート、これまで延べ580組以上のアーティストが参加してきた。16回目の開催となる今年は、岩崎貴宏、岡田裕子、小谷元彦、西野達、さとうりさ、さわひらき、髙野千聖、ナウィン・ラワンチャイクン、奈良美智、マイケル・リンなど、国内外から61組のアーティストが参加。六甲山の自然とアートをより一層楽しみながら、豊かな時間が過ごせるような工夫が随所に凝らされている。

奈良美智作品も常設展示! 神戸・六甲山上の画像_2

奈良美智《Peace Head》2025年(ミュージアムエリア 森の音) Artwork: © Yoshitomo Nara

芸術祭のメインビジュアルに選ばれたのは、奈良美智の《Peace Head》。「傲慢になりがちな人間は、より大きな存在である自然の中の一部である」というメッセージが込められているというこの作品は、六甲山のシンボルとして、拠点会場である「ROKKO森の音ミュージアム」内の「SIKI ガーデン~音の散策路~」にて常設展示されている。「一度、過度な利用によって荒廃した後、多くの人々の努力によって豊かな自然を取り戻した六甲山にふさわしい作品であると考えます」「東日本大震災を契機にマイナスをプラスに転じるイメージをもって耐久性のあるブロンズやアルミニウムという素材で立体作品の制作を開始しており、阪神・淡路大震災から30年を迎える2025年に被災地である神戸に設置することは意義があると考えています」と、本芸術祭の総合プロデューサー、林直樹は語っている。

奈良美智作品も常設展示! 神戸・六甲山上の画像_3

風の環《しらす、山に昇る》2025年(ミュージアムエリア 六甲高山植物園)

「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」公募大賞は、389プランの応募の中から、漁業、林業、建築といった、いわゆる芸術家の範疇には収まらない集団によるアートプロジェクト、風の環の《しらす、山に昇る》に決定。円筒状の空間で、鑑賞者が六甲山を昇るしらすの群れを体感できる作品で、近年変化する大阪湾の漁獲量への影響が考えられる風を視覚化することで、六甲の山、街、海が繋がるさまを身体で感じる作品となっている。会場内には15組の公募入選作品の展示もあるので、こちらもぜひチェックしてほしい。


9月27日(土)、28日(日)には川俣正作品《六甲の浮橋とテラスExtend 沈下橋2025》を舞台に、美術作家・舞台演出家のやなぎみわによる新作野外公演「大姥百合(オオウバユリ)」の上演も。キュレーターは神戸出身の森山未來が務める。本公演の映像は10月下旬頃からROKKO森の音ミュージアムにて展示予定。なお、本公演の鑑賞には芸術祭のパスに加え、現在発売中の公演チケットが必要になる。

奈良美智作品も常設展示! 神戸・六甲山上の画像_4

岩崎貴宏《Floating Lanterns》2025年(風の教会エリア)

会場となる六甲山の上は、市街地より5~6℃気温が低く、過ごしやすさも格別。六甲高山植物園やROKKO森の音ミュージアム、六甲ガーデンテラスなど、多彩な施設があるほか、トレイルなども楽しめる。この秋神戸を訪れるなら、ぜひ六甲山まで足を延ばしてみてはいかが。

「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」
会期:〜2025年11月30日(日)
会場:ミュージアムエリア(ROKKO森の音ミュージアム・六甲高山植物園・新池)、六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅)、天覧台、兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)、トレイルエリア、みよし観音エリア、六甲ガーデンテラスエリア、風の教会エリア
開催時間:10:00~17:00 ※営業日・時間は会場により一部異なる
料金:昼夜パス 大人(中学生以上)¥4,000、小人(4歳〜小学生)¥1,700、昼パス 大人¥3000、小人¥1,200、夜パス 大人¥1,900、小人¥950 ※3歳以下無料
※その他、Web割や市街地窓口での販売割引、山上の観光施設や神戸市内のホテルとのセット券などもあり
https://rokkomeetsart.jp/