世界が注目する、アートとテクノロジーの臨界点。シャネル・ネクサス・ホールでソフィア クレスポ / エンタングルド アザーズ「Synthetic Natures」開催

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、2025年10月4日(土)より、ソフィア クレスポと、彼女がアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド アザーズの展覧会を開催する。人工知能(AI)と生命科学を融合させた作品が、「人間が自然をどう見たいと願っているか」の深層を映し出す。

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、2025年10月4日(土)〜12月7日(日)、ポルトガル・リスボンを拠点に活動するソフィア クレスポと、彼女がアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド アザーズの展覧会を開催する。

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、2025年10月4日(土)より、ソフィア クレスポと、彼女がアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド アザーズの展覧会を開催する。人工知能(AI)と生命科学を融合させた作品が、「人間が自然をどう見たいと願っているか」の深層を映し出す。

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、2025年10月4日(土)〜12月7日(日)、ポルトガル・リスボンを拠点に活動するソフィア クレスポと、彼女がアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド アザーズの展覧会を開催する。

世界が注目する、アートとテクノロジーの臨の画像_1

Entangled Others – 《specious upwellings》 detail

1991年アルゼンチン生まれのクレスポは、テクノロジーと有機的生命との共生関係に深く入り込み、テクノロジーを自然から切り離されたものとする従来の見方を再考する作品を制作。彼女は2018年以来、AIのメカニズムがどのように有機的な形態を模倣し、進化させることができるかを探求し、AIによって生成されたイメージと人間の創造性の間に共通項を模索している。代表的なプロジェクトに《neural zoo(ニューラル・ズー)》(2018-2022)や《artificial natural history (人工自然史)》(2020-2025)などがあるほか、2024年にはバルセロナのカサ・バトリョに招待され、プロジェクション・マッピング作品《structures of being(生命の創造性)》を制作。2025年にはABSデジタルアート賞にてアンナ リドラーと共に「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

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ソフィア クレスポ(左)とフェイレカン カークブライド マコーミック(右)によるエンタングルド アザーズ。 Photo by Klemen Skočir

また、クレスポは2020年より、ノルウェー人アーティスト、フェイレカン カークブライド マコーミックとのアーティスト・デュオ、エンタングルド アザーズとしても活動。「エンタングルメント(絡まり・もつれ)」という概念をベースに、テクノロジーや自然界の種の表象に潜むバイアスに対する問いを投げかけ、計算に基づく生物学的モデルへの回帰を提案し、種や生態系を超えて広がる「エンタングルメント」の概念を探究している。

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Entangled Others - 《self-contained 009.4》 Art Singapore ©Gazelli Art House

彼らが訴えているのは、この世界を支えている多様性と相互依存性、そこに関与する「人間のテクノロジー」との間の複雑な関係性を認識し、大切に育むことの必要性。そして、豊かな未知の存在との間にある距離を取り払い、私たちすべてを支える「世界=生命の精巧な織物(タペストリー)」への深い理解と感謝を呼びかけている。

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Entangled Others – 《specious upwellings》 detail

本展では、海中2000メートル以深の世界を探る《liquid strata: argomorphs》(2025)、湧昇という地球規模の現象とAIの視覚言語を結びつけた《specious upwellings》(2022-2024)、遺伝情報とデジタルデータの構造を重ねた《self-contained》(2023-2024)を含む5シリーズを紹介予定。断片的なデータと仮説から世界を読み解こうとする科学的営みと、詩的な想像力との交点に立ち現れるヴィジョンは、自然の“代替物”ではなく、「人間が自然をどう見たいと願っているか」の深層を映し出す。AIが人間の観察力を模倣し、進化的な「創造行為」に踏み込むプロセスを可視化したイメージの数々は、現実世界を見る視点をも揺さぶるものだ。

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Entangled Others - 《self-contained 009.x》 ©Colección SOLO

なお、本展は長谷川祐子が主宰する「Hasegawa Curation Lab.」とのコラボレーションのもと、次世代を担う若手キュレーターを起用する展覧会シリーズの第2弾。今回はキュラトリアル・コレクティブ「HB.」の共同代表である三宅敦大が担当している。2024年「滋賀の家展」(滋賀県立美術館、滋賀)、2022年「石と植物」(滋賀県立美術館、滋賀)、2021年「愛しき景⾊の果てで」(The 5th Floor、東京)などを手がけてきた三宅の、空間体験としての展覧会の構成にも注目して。

「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」ソフィア クレスポ / エンタングルド アザーズ
会期:2025月10月4日(土)〜12月7日(日)
会場:シャネル・ネクサス・ホール(中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 4F)
開場時間:11:00〜19:00(最終入場18:30) ※イベント開催時は変更あり、最新情報はウェブサイトを確認のこと
https://nexushall.chanel.com/program/2025/synthetic-natures/

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