緑の器と春野菜のミモザサラダ - 今月のひと皿 | vol. 1

今月からスタートするお料理新連載、テーマは"うつわと料理"。第1回に長尾さんが選んだのは、深みのある緑色が美しい織部皿。「緑色の器を使う機会はあまりないかもしれないけれど、春野菜のグリーンととても相性がよく、グラデーションもきれい。春らしさを満喫できる器です。素材感も素朴で少し繊細さもあるので、基本の器に足して使うと食卓にかなりの変化を生んでくれるはず」。小さめの器には、シンプルにバターをのせて。「色の器になじみがない人は、こんな単純な使い方から始めてもいいのでは。バターやチーズ、お豆腐など真っ白な料理がよく映えて、おいしさを引き立ててくれますよ」

春野菜のミモザサラダ

材料(2人分)

新じゃがいも
小さめ6個
芽キャベツ
8個
菜の花
½束
ベーコン
厚めのスライス6枚
2個
カマンベールチーズ
⅓個
塩、粗挽き黒こしょう
各少々
オリーブ油
大さじ2
レモン汁
小さじ2
パン、無塩バター、粗塩
各適宜

作り方

① 新じゃがいもは洗って鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いで中火でゆでる。竹串を刺してスッと通ったらお湯を捨て、粗熱が取れたら皮をむく。

② 芽キャベツは根元を切り落とし、十字に切り込みを入れる。菜の花は、冷水に放ってぱりっとさせてから3等分する。茎が太ければ、縦に2等分する。鍋にお湯を沸かし、芽キャベツを5〜6分ゆで、続けて菜の花を1分ゆでて引き上げる。

③ 小鍋にお湯を沸かし、常温に戻した卵を9分ゆでる。水に取って粗熱が取れたら殻をむき、2〜3等分して軽く塩をふってから網で裏ごしする。

④ フライパンを軽く温めてベーコンを並べ入れ、火を強めてカリッとするまで焼く。

⑤ ボウルに①、②を入れ、塩とオリーブ油大さじ1を回しかけて全体をなじませる。器にバランスよく盛りつけ、ベーコンを置く。カマンベールチーズを添え、裏ごしした卵をたっぷり散らす。仕上げにレモン汁をふって残りのオリーブ油を回しかけ、こしょうを挽きかける。

⑥ バターを器に盛り、上から粗塩をふりかける。パンと一緒にサラダに添える。

今月のうつわ

今回使用したのはババグーリのオリジナル。「少し立ち上がりのある器は盛りつけしやすくおすすめ」。織部焼特有の濃淡に加えて、ココナッツの実などで型取りした造形も魅力的。 (左)平皿〈直径21㎝〉¥6,500・(右)平皿小〈直径13.5㎝〉¥4,000/ババグーリ

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。年内に出版される新刊の撮影に着手。料理本だけど器使いにも注目してほしい一冊で、今回の器も登場するそう。通販サイト(soup-s.stores.jp)のオリジナルの器も好評 http://www.vegemania.com

SOURCE:SPUR 2018年4月号「長尾智子が語る、器と料理 美味しいひと皿、あります」
photography:Masahiro Sanbe text:Kaori Okuda

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