きのこのクリーム焼きと白ワイン - 金曜日のアペロ No.07

"アペロ"はアペリティフ(食前酒)の略で、「お茶しない?」「一杯、どう?」という気分を表す言葉。休日前の夜、軽いお酒の時間を楽しみながら、おなかも満足させたい。そんなよくばりな気分にこたえてくれるのが、旬のきのこをふんだんに使った今月のひと皿。「いろいろなきのこをソテーして、生クリームをかけてオーブンで焼くだけ。生クリームはマスタードを加えて風味づけします。小さめに切り分けた鶏もも肉も加えると、さらにボリュームのあるメインディッシュになりますよ」。残ったら、翌日はパスタを加えて、チーズをふって軽く焼くのもおすすめだそう。「人数分よりも多めに作り、おまけのような使い道を考えておくと気楽だし、使い切りたい材料があるときもムダにならずに済みます」。薄くカットしたバターをのせたバゲットも、すぐにまねしたくなるアイデア。濃いめの白ワインをたしなみつつ、おいしい秋の夜長を過ごそう。

材料(2人分)

まいたけ
小1パック
ブラウンマッシュルーム
4〜5個
えのき
小1パック
生クリーム
100㎖
イタリアンパセリ
1本
ガルバンゾ(水煮)
約120g
にんにく
1/2片
塩・こしょう
各少々
植物油
大さじ1
練りマスタード
小さじ1
バゲットなどのパン
適宜
無塩バター
10~15g

作り方

❶ まいたけは手で小さくちぎり、マッシュルームは4等分にする。えのきは根元を切り落とし、2等分する。生クリームに塩とマスタードを加え、泡立て器で混ぜ合わせておく。

❷ フライパンに油をひき、皮と芯を取ったにんにくを入れて弱火にかける。香りが出てきたらきのこをすべて入れて軽く塩、こしょうをふり、水気が出ないように中火で混ぜながら炒める。ガルバンゾも加え、軽く炒め合わせて火を止める。

❸ オーブンを210℃に温める。耐熱容器に軽く油(分量外)を塗り、②のきのこを移し入れる。①の生クリームを全体に回しかけてオーブンに入れ、表面が乾いて少し焼き色がつき始めるまで15分ほど焼く。仕上げにイタリアンパセリの葉を散らす。パンは温める程度にトーストし、四角く切ったバターをのせて軽く塩をふる。

マスタードを加えた生クリームをたっぷりかけて。「マスタードの代わりにカレー粉や黒こしょう、バジルペーストなどを加えてもおいしい」

PROFILE

ながお ともこ●フードコーディネーター。9月初旬に友人と共同経営で、神宮前にワインとカクテルの店「bar werk」をオープン。長尾さんはメニュー構成を担当するそう。「極力シンプルで、お酒に合う料理を出す予定」。詳細はお店のインスタグラム(@bar_werk)で確認を! http://www.vegemania.com/

SOURCE:SPUR 2019年10月号「長尾智子のお酒と小さなひと皿 金曜日のアペロ No.07」
photography: Masahiro Sambe text: Kaori Okuda

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