アナ・スイのようにニューヨークのミュージアムを楽しみたい!

いつもどこかで、ワクワクさせられる展覧会に出合えるのがニューヨーク。有名どころの美術館もいいけれど、個性あふれるユニークで小さなミュージアムも見逃せない。美術館を訪ねたら実践したい6つのポイントをアナが伝授

PLOFILE

米国デトロイト出身。パーソンズ・スクール・オブ・デザインで学び、アパレル・メーカーで働いた後、自身のブランドを立ち上げる。91年、ファッションショーデビュー。現在ロンドンのFashion and TextileMuseumで展覧会が開催されており、日本語版『The World ofAnna Sui』(東京美術刊)が発売中。

ミュージアムで何を買う?

「ミュージアム・ショップはショッピングの穴場よ!」とアナ。観たばかりの記憶に新しい展覧会のポスターや絵葉書、カタログだけでなく美術館オリジナルのファッション・グッズ、収集しているアート作品を使ったジュエリーやアクセサリーも豊富。「稀少価値のあるアーティストたちのビデオが見つかったりして一日いても飽きないわ」

実はレストランやカフェが充実

「食通のニューヨーカーの間で人気のレストランが館内にあることは旅行者たちには意外に知られていない。「それぞれの美術館のコンセプトに合わせて、ザ・ジューイッシュ・ミュージアムにはユダヤ系のカフェ、ノイエ・ギャラリーにはウィーンスタイルのレストランがあって、料理もすごくおいしい。食事を目的に行くことができるのも魅力ね」

ウォールテキストに注目

「展覧会のためにキュレーターたちが時間をかけて丹念に調べ上げて書き上げたウォールテキストは、彼らの努力の成果なので必ず読んでほしい」とアナ。また館内で配布される「ヘッドフォンを利用してそれぞれの作品の解説を聞きながら観ることで、より多くのインフォメーションを得ることができて有意義な体験になる」とアドバイス。

ラベルをどう読む?

「作品の持ち主、誰が寄付したか? ファッションだったら誰が着ていたか? など小さなラベルに記された事実がとても興味深い」とアナ。読み取ったラベルから一歩進んで、持ち主などのリサーチも怠らない。そこから浮かび上がってくる作品の運命がたまらなく面白く「まるで推理小説を読んでいるよう」なワクワクした気分になるそうだ。

誰かと一緒に行こう

「誰かと一緒に観て回ると、自分とは違った作品の見方に新しい発見があったり、実はその作家が一緒に観に行った人の親戚だっり、視野が広がるばかりでなく、面白い事実にも出合える」ので、できるだけ誰かと一緒に美術館に行くアナ。また美術館が無料で行なっているキュレーターの解説つきの展覧会ツアーを利用するのもおすすめだとか。

アイデアの宝庫

アナが美術館に行く最大の理由は「フレッシュなアイデアを得たいから。同じ作家や作品でも展覧会によってまったく違って、必ず新しいユニークな視点がうかがえるので新鮮。展覧会を観ている間にパッと風穴があくように、新たなアイデアが浮かぶの。そして展覧会で気になった部分をリサーチするとイメージがどんどん膨らむのよ」。

SPUR 読者におすすめのミュージアム

Neue Galerie(ノイエ・ギャラリー)

アナの大好きなミュージアム。20世紀初頭のオーストリアとドイツのアートやクラフトを専門に展示。

DATA

1048 5th Ave.
212-994-9493
火曜定休

Museum ofthe City of New York(ニューヨーク市立博物館)

ニューヨークの人や文化などに特化した美術館。

DATA

1220 5th Ave.
212-534-1672
無休

The Jewish Museum(ザ・ジューイッシュ・ミュージアム)

ユダヤ教、ユダヤ人の文化、アートなどを紹介する博物館。

DATA

1109 5th Ave.
212-423-3200
水曜定休

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