萬波ユカと行くニューヨーク古着巡り

自分で購入する服のほぼすべてが古着だというヴィンテージマニア、萬波ユカ。日々、世界中を飛び回るスケジュールながら、現在、拠点はNY。彼女が自分の足で歩いて探したお気に入りの3軒&SPURのレコメンドショップを紹介

広い店内も「基本2周」の精神でお気に入りを掘る!

「NYはまず、どこにでも歩いていけるのが魅力。とりあえず気になった店、友達におすすめしてもらった店をかたっぱしから回り、気に入ったところはグーグルマップにしっかり保存しています。この街にある古着店はしっかりセレクトしてあって、ちょっと値が張る店か倉庫みたいに大きな空間にどかっと大量に置いてあって掘り出す店かのどちらか。後者は当たりはずれがけっこう激しいので(笑)、時間があるときは端から端まで、基本2周はします! 集中して、根気強く探すのがポイントですね。購入するアイテムは圧倒的にドレスが多いです。あとはキッチュなアクセサリー、たまにバッグという感じかな。靴はとっても可愛いものが多いんですが、手がかかる。買った値段より高いお金でリペアを重ねるケースもあるけど、それもまたよし」。旅先で手に入れる、一点ものの古着はとびきりスペシャルなもの。一日たっぷりと時間をかけておすすめのショップを回ってみよう!

Edith Machinist(エディス マキニスト)

ヴィンテージ初心者も見やすく、買い物しやすい

ヴィクトリア時代から70年代までのアイテムが並ぶお気に入り店。「アイテムの状態がすごくいいのと、ショッピングしやすく、美しいディスプレイが魅力。たとえばバッグ類は大量にありながらも、サイズ別に並べられていて見やすい。ヴィンテージに挑戦したいけれど汚れやキズはちょっと避けたいかも……という人におすすめ」

1 小さなエントランスをくぐると、奥に広がる店内。靴とバッグが豊富に揃う
2 「可愛い!」と手に取ったブラウスは1890年代のもの。ハンドステッチで仕立てられた状態のよい一枚。$155という良心的な価格がうれしい
3  パンプスからレースアップ靴までデザインもより取り見取り

DATA

104 Rivington St.
212-979-9992 
営業時間:12時〜19時(火〜木・土)、18時(日・月・金)
無休

www.edithmachi

Beacon's Closet(ビーコンズ クロゼット)

ワケあり商品ほど、愛おしい!

広々とした店内にぎっしりと詰め込まれた古着の数は圧巻! 「ここはじっくり時間をかけて掘るタイプの店です。タグを見ると "as is(もしよろしければ)" って書いてあるようなワケありのアイテムもあります。すごく年季の入ったアンティークなんかもあったりして、そういうものを集めてる人にぜひ訪れてほしい」

4・5 帰国後に予定している作品撮り(水中撮影)用にロングドレスを物色。レトロな水着も発見!
6  倉庫のような店内にはアイテム、カラー別に洋服がひしめき合う。時間を忘れて掘りたくなる

DATA

74 Guernsey St., Brooklyn
718-486-0816
営業時間:11時~20時
無休

https://beaconscloset.com

Urban Jungle(アーバン ジャングル)

膨大な量から一枚を選び抜くことを楽しむ

NYで膨大な量の古着を安価で提供するスリフトショップを展開する「L Train Vintage」系列の一店舗。地元の老若男女が買い物を楽しむ空間での古着探索は、体験そのものが思い出に。「私の平均購入価格は6 〜8ドルで、最高値が20ドル。安い分、はずれも多いので見る目が鍛えられます。それも古着店巡りの醍醐味!」

78 広大な店内はアメカジ中心の品揃え。Tシャツにデニム、チェックシャツはもちろん、プリントドレス、チュチュなども。数がものすごい!

DATA

118 Knickerbocker Ave., Brooklyn 
718-381-8510
営業時間:12時〜20時
無休

https://ltrainvintage.com/pages/urban-jungle

Front General Store(フロント ジェネラル ストア)

おしゃれプロに人気の高い、ブルックリンの人気店

マンハッタン橋下のダンボ地区にある、日本人オーナーのショップ。洋服、小物、雑貨すべてにおいて、クォリティと生産地にこだわったセレクトがテーマ。ウェア類は価値の高いヴィンテージドレスからデニム、Tシャツまで幅広く、欲しいと思わせるツボをしっかり押さえたものばかり。お土産にぴったりの雑貨も必見!

9 手前がウィメンズ、奥がメンズスペース。入り口付近には食器やステーショナリーが並び、ちょっとしたお土産探しにもおすすめ
10 ヴィンテージジュエリーは圧巻の品揃え。メキシカンシルバーが充実
11 オリエンタルムードあふれるプリントドレス $148

DATA

143 Front St., Brooklyn
646-573-0123
営業時間:11時30分〜19時30分(月〜土)、〜18時30分(日)
無休

www.frontgeneralstore.com

The 9th St Haberdashery(ザ ナインス ストリート ハベダシュリー)

1960年代以前の貴重なヴィンテージを探して

オーナーはコスメ業界を経てヴィンテージショップを開いた、ふたりのチャーミングな女性。店内は1960年以前のプリントドレスやレースブラウスが中心だ。お店のほぼすべてがウィメンズで、まれにあるメンズアイテムも小さなサイズを買いつけて、あくまで女性へ向けた品揃えにしているとか。通もうなるとっておきの一枚が見つかる。

12 乙女度100%の可愛い店内
13 袖部分は20年代、身頃は60年代の生地を使用してリメイクしたチロリアンブラウス$225
14 10年代の乗馬用パンツは驚きの状態のよさ。ディテールが魅力。$385

DATA

346 East 9th St.
917-265-8833
営業時間:13時〜19時
無休

www.9thstvintage.com

Harold and Maude Vintage(ハロルド アンド モード ヴィンテージ)

日本人オーナーならではの可愛いセレクト

ブルックリンで日本人夫婦が切り盛りしているショップは、"ユニークで手頃な古着が揃う!" と個性的なものを求めるヴィンテージマニアから評判。アメリカ全土から見つけてきたアイテムに加え、店名をそのまま冠したオリジナルブランドのTシャツやシャツ類も人気が高い。メンズとウィメンズに加え、キッズコーナーも。

15 入ってすぐのラックにお手頃価格のウィメンズがぎっしり
16 日本の生地を使ったストライプシャツなど、オリジナルアイテムもチェック!
17 胸元の刺しゅうがキュートなデニムシャツは$35。明日からすぐ活躍しそうなアイテムが揃う

DATA

592 Lafayette Ave., Brooklyn
営業時間:12時〜19時(月・水〜日)
火曜定休

http://haroldandmaudevintage.tumblr.com

※$ 1 =約110円です( 8 月2 日現在)。
※この特集内の掲載価格は本体価格(税抜き)にて表示しています。米国で付加される消費税は含まれておりませんのでご注意ください。
※電話番号に関して、アメリカの国番号は1 です。
※ニューヨークでは、「無休」表記でも、ニューイヤーズデー、感謝祭、クリスマスなどは休みとなります。

SOURCE:SPUR 2017年10月号「ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー!」 
photography:Minami,Naoko Maeda coordination:Miko Uno text:Kaori Watanabe

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着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!

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