2019.03.23

『バンブルビー』のヒロインに抜擢! マルチな才能が光る #ヘイリー・スタインフェルド、22歳の素顔に迫る

10歳のときに子役として銀幕デビューを果たしてからわずか4年後、コーエン兄弟による『トゥルー・グリット』で映画賞を総なめ。2015年にアーティスト活動をはじめたかと思えば、ファーストアルバム『Haiz』が世界中で大ヒット。その才能は疑う余地がなく、かのテイラー・スウィフトがいち早くツーショットをインスタグラムにアップしたのは有名な話。

若手スターのなかでも頭一つ抜けた活躍を見せる、ヘイリー・スタインフェルド。弱冠22歳にしてベテラン女優の風格を漂わせる彼女が新たに挑んだのが、『トランスフォーマー』シリーズの最新作『バンブルビー』。3月22日の日本公開に先駆けて来日したヘイリーに、初インタビュー。撮影秘話から美容のこだわりまで、パーフェクトな女優像の陰に潜む、22歳の等身大の声をキャッチ。

棒に刺さったテニスボールと撮影するのは、初めて!(笑)

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話題作に次々と出演し、同年代の女優では頭一つ抜けた活躍ぶりを見せるヘイリー。

弱冠22歳にして、ロマコメからアクション、社会派ドラマまで、幅広い作品への出演経験を持つヘイリー。そんなハリウッドが誇る“オールマイティ女優”にとっても、『バンブルビー』は「試練続きだった」とか。

「肉体的にも精神的にも、たくさんのチャレンジがありました。なかでも一番大変だったのが、想像で演技をすること。だって撮影中のバンブルビーは、棒に刺さったテニスボールだったんです(笑)。ロスで開催された試写会で完成作を観るまでは、バンブルビーがどう動いて、どんな反応をしているか、まったく知らなかった。イマジネーションを膨らませる技術がかなり鍛えられました」。

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演技をしながらの運転は思った以上にハードで、苦労したとか。

車が地球外金属生命体に変身する『トランスフォーマー』シリーズの最新作である本作。バンブルビーはヘイリー演じるチャーリーが初めて手にする、憧れの“マイカー”。劇中はバンブルビーを運転する様子が数多く描かれているが、それもまた、試練のひとつだったよう。

「プライベートでも毎日のように車に乗っているから、まったく問題ないと軽く考えていたの。アクションをしたり、セリフを言いながら運転をすることがこれほど難しいなんて、夢にも思わなかった。 これもまた、大きな発見だった」。

ただのアクション、ただのヒューマンドラマに終わらないところが、本作の魅力

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メイクをするのが大好きだと語ったヘイリー。この日はブルーのアイシャドウをアクセントに。

舞台は1987年のアメリカ。愛する父を亡くした悲しみを乗り越えられないチャーリーは家族から孤立し、父の形見である車の修理にひとり没頭する毎日を過ごす。部品を購入するためアルバイトに勤しむが、高級車に乗る同年代の女子に引け目を感じたり……。10歳からショービズ界で活躍しているヘイリーは、そんなヒロインをどう思ったのだろうか。

「社会に対する困惑やフラストレーション、他人から誤解されていると感じる悲しさなどを抱えたチャーリーは、世のティーンエイジャーをリアルに表現していると思う。年を重ねて落ち着いたけれど、私も彼女と同じ年齢の頃には同じような悩みを抱えていたから、すごく共感できたの」。

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完成したフィルムの中の迫真の表情からは、見えないを相手に演技しているとは思えない!?

「チャーリーがバンブルビーと出会って強さや自信をつけていく様を演じて、学ぶことが多かった。だから、たくさんの人のインスピレーションにもなるはず。この映画のいいところは、そこに非現実的なアクションが混ざっていて、ただの青春映画で終わらないところ。重たくならないし、観終わったあとにスカッとするの」。

音楽は世界の共通言語! 目を見て通じ合える人ほど、深い絆で結ばれていると思う

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ファッションウィークのランウェイは必ずチェックしているとか。この日は、マルチカラーのレイヤードスタイルを173cmの長身でさらりと着こなした。

戦いで傷つき、声を失っているバンブルビー。チャーリーと出会った当初はお互いを警戒するも次第に友情が芽生え、深い絆で結ばれるように。ふたりのように、言葉でのコミュニケーションなくして、深い信頼関係を築いた経験の有無を尋ねると、「もちろん!」という答えが返ってきた。

「むしろ見たり感じたりするだけで相手を理解できる関係こそ、最もパワフルな、深い絆で結ばれていると思う。私もこれまで何度か、そういった素晴らしい出会いを経験してきた。チャーリーとバンブルビーもそうだったけど、まず大事なのは、相手を信じて壁を取り除くことじゃないかな」。

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孤独を感じてもがくティーンエイジャーのヒロインに、深く共感したと明かすヘイリー。そんな彼女を救ったのは、家族の存在。

「それから私は、音楽を通してたくさんの友達ができた。好きな曲のプレイリストを作って渡し合うんだけど、それだけで相手をすごく理解できるの。作品にも描かれているけど、音楽はユニバーサル・ランゲージだって実感している」。

コスメ大好き! 練習だとうまくメイクできるのに、本番で失敗するの(笑)

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日本が大好きだと言い、「オフの時間が楽しみ!」と笑顔を浮かべた。

「メイクが好きで、いろいろなコスメを集めてる。暇なときの練習ならうまくできるのに、外出する前にしようとすると失敗してばかり! 不思議でしょ(笑)」と笑いながら語る姿は、等身大の22歳。

とはいえ続々と大作に出演しながら、アーティストとしても活躍するなど、多忙な日々を過ごしていることは言わずもがな。美肌のキープ術が知りたいところ。

「とにかく毎日、たくさん水を飲むこと。日焼け止めは毎日欠かさずに塗って、しっかり洗顔する。 あとは保湿かな。とにかく移動が多い生活で、とくに飛行機に乗ると、肌がパリパリに乾燥しちゃう。つねにローズウォーターミストを携帯して、こまめにスプレーしてる」。

ライブ衣装を選ぶようになって、スタイリングの幅が広がった

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本作では、80年代のファッションやヘアメイクを体験。幼い頃から80年代の音楽や映画に親しんでいたそうで、一番好きな映画は『ブレックファスト・クラブ』だとか。

ティーンから絶大な人気を誇り、レッドカーペットやイベントなどでは、スタイリングも注目の的。「ファッションウィークのショーは必ずチェックしていて、気に入ったスタイルはスマホに保存。友達と出かける日などは写真を見直して、スタイリングの参考にするの」という若きファッショニスタに訪れた、ファッションの転機とは?

2015年に音楽活動を初めてから、スタイリングの幅がぐっと広がった気がする。ライブの衣装を選ぶようになって、それまでのプライベートやレッドカーペットとは違ったテイストを取り入れるようになったからかな。とくに参考にしている人はいないけど、尊敬しているのはリアーナ、マドンナ、ケイト・モス。冒険心があって、人に媚びず、自分の好きな服を着る姿勢が素敵だから!」。

自分を愛するのって、簡単なことじゃない。私は環境に恵まれていたと思う

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美しいと思う女性の定義を、「強くて、勇敢、献身的、情熱的。いつも笑顔で、人を幸せにできる人」と回答。「そんな女性でありたいと、常に意識している!」

女性の美しさや素晴らしさ、また自己肯定の大切さをテーマにした楽曲を多く手がけ、パワフルなメッセージを発信。堂々とした振る舞いから自信が満ち溢れるヘイリーがもっとも感謝するのは、家族の存在だ。

「自分を愛するって、そう簡単なことじゃない。社会や人の理想に自分を当てはまらせようと苦しんでいる人は多いし、私もそのせいで自分らしさを失ったり、自分を愛せなくなった時代があった。それを乗り越えられたのも、まわりの人に恵まれていたおかげ。とくに家族は、私が幸せを探せるよう、励まし続けてくれた。だからこそ今、自分の才能を発揮できているし、一番落ち着く環境に身を置けている。すごくラッキーだと思うからこそ、そのぶん人を尊敬して、正直でいることを大切にしているの」。

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バンブルビー』大ヒット公開中

https://bumblebeemovie.jp/

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