最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の日本公開を2019年8月30日に控え、主演のレオナルド・ディカプリオ(44)が来日! 監督のクエンティン・タランティーノ(56)、プロデューサーのシャノン・マッキントッシュ(54)とともに、記者会見&ジャパンプレミアに登場した。
アカデミー賞脚本賞に輝いた『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)以来となるレオ&タランティーノ監督の再タッグ、またブラッド・ピット(55)、マーゴット・ロビー(29)といった豪華なキャストの顔ぶれから、製作時点で世界中の注目を集めてきた本作。8月26日、ザ・リッツ・カールトン東京で開催された記者会見には、全国から多くの報道陣が集結!
大きな歓声を浴びながら会場入りしたレオは、グレーのトップス&デニムにMA-1を羽織ったカジュアルな装い。すると、隣に立つタランティーノ監督もまったく同じスタイリング! 終始仲睦まじく談笑していたふたりだが、ファッションまでリンクしてしまうほど息がぴったり!?
3人が登壇すると、まず司会者からタランティーノ監督への祝福の言葉が。じつはこの数日前に、昨年結婚した妻ダニエラ(35)が第一子を妊娠していることが報じられたばかり。報道陣からも拍手が送られると、「そうなんだよ。家中に小さなタラちゃんが溢れる日も、近いだろうね!」と満面の笑みを浮かべながら語った。
対して、開口一番に「日本に戻ってこられて本当に嬉しいです」と喜びを表したレオ。日本を訪れるのは、念願のアカデミー賞主演男優賞に輝いた『レヴェナント: 蘇りし者』(2015)のプロモーションが行われた2016年以来、3年半ぶり。『ギルバート・グレイプ』(1993)から通算11回目となる来日を果たし、「いつも温かく歓迎していただき、心から感謝しています!」とストレートに気持ちを語った。
60年代のハリウッドを舞台に、人気のピークを過ぎたテレビ俳優のリック(レオ)が悪戦苦闘する姿や、彼の付き人でスタントマンのクリフ(ブラッド)との友情、そしてハリウッドの変貌を、実際に起きた「シャロン・テート事件」を題材に描いた本作。
脚本を思いついたきっかけは、という質問に対し、タランティーノ監督は「カウンターカルチャーの変化が見られた時代のハリウッドを描くことに惹かれた」と回答。
「業界だけでなく、街そのものがめまぐるしい変化を遂げる様子を、シャロン・テート事件に至るまでの時間軸で描けたらおもしろいんじゃないか、と。14歳のときに読んだ『ラグタイム』という本をインスピレーションに、ロサンゼルスで実在した人物と、フィクションのキャラクターを組み合わせてみたんだ」
続いて「タランティーノ監督からオファーを受けたときの心境は?」と問われ、「リック・ダルトンという役の魂をどうやって作り上げていくか、という部分に惹かれた」と明かしたレオ。
「俳優としてなんとか時代についていこうとしているリックは、50年代のTVスターとして西部劇に出ていたが、今では本人の意思に反して悪役を演じなければいけない。文化や世界が変わっていく中で、(リックとクリフという)表裏一体の関係の2人が、たった2日間の間で変わっていく様子が魅力だった。さらに監督からリックという人物のバックストーリーを聞かされ、心から本当にやりたいと思ったんだ。ブラッドも、僕と同じように感じたと思う」
長年ハリウッドの第一線で活躍するレオとブラッドながら、意外にも共演は初めて。ふたりを起用した理由を問われたタランティーノ監督は、「それはひとえに、ふたりがこの役にぴったりだったからだよ!」ときっぱり。しかし監督本人も2大スターの共演が叶ったことには驚いたよう。
「どちらかというと、僕が選ばれた、という方が正しいね。とにかくすべての映画でオファーを受けるふたりだから。ふたりが僕の作品を好きでいてくれて、多くの脚本のなかから僕の脚本を選んでくれたことを、ありがたく思う」と語り、「ふたりをキャスティングできたことは、世紀のクーデターに等しいよ!」と感動を露わに!
質疑応答のなかでもとくに印象的だったのが、レオ&シャノンが口を揃えて「タランティーノ監督以上に映画を愛し、映画の知識をもっている人はいない」と語っていたこと。そんな映画マニアのタランティーノ監督だが、本作のために、1960年代のカルチャーを徹底的に再リサーチしたとか。
そんなエピソードを語ったのち、ふと、「1969年といえば、蔵原惟繕監督の『栄光への5000キロ』という映画、知ってるかな?」と報道陣に問いかけ。どうやら同作に興味深々のようで、「英語字幕付きのDVDを探しているんだ。あと2日ほど日本に滞在するから、もし持っている人がいたら、ぜひ連絡をほしいな」とアピール! 会場は笑いに包まれながら、記者会見は幕を閉じた。
さらにこの日の夜、東京ミッドタウン日比谷ではジャパンプレミアを開催。大勢のファンが待ち受けるレッドカーペットに登場したレオは、記者会見でのカジュアルな装いから一転、ブルーのスーツでドレスアップ。すらっとした美脚もさることながら、第二ボタンまで開けた襟元から放つ色気でファンをノックアウト!
もちろんタランティーノ監督も負けておらず、バーガンディのシャツ&ジャケットにネイビーのパンツという絶妙な色使いのセンスを披露。特段目立っていたのがパープルのシューズで、ファンからも「ナイス・シューズ!」の歓声が続出。
レッドカーペットを歩きながら、ファンひとりひとりと丁寧に言葉を交わしていた3人。途中、ステージに登壇するためにレオが早歩きになると、ファンからは悲鳴が!
ちなみにタランティーノ監督は28日まで滞在予定とのことで、偶然出会える可能性も!? 現代ハリウッドを代表する人気監督&スターたちが集結した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公開は、8月30日。今年の夏最大・最高の話題作を、見逃さずに!