“アレが来るかも!?”を狙い撃ち。2022年のトレンドを大予想!

パラダイムシフトのただ中にある今だからこそ知りたい、未来の新常識。"来年盛り上がるかも!?"なムーブメントの兆しから、その潮流を探りたい。情報通が察知した気になるトピックスを、トレンドハンター・虎視眈次郎とともに追いかけた!

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虎視眈次郎
世の中に流れる空気や変化を敏感にチェック。虎視眈々とネクストブームの気配を探っている

 

1 アジアの背景を持つ女性アーティストに夢中

アートや音楽の世界で、アジアにルーツを持つ女性アーティストの活躍が止まらない。各ジャンルのプロが"2022年さらなる飛躍を期待するあの人"を熱量たっぷりのコメントで推薦!

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Virgin Shen(モデル・アーティスト)

2017年に来日した、中国出身の26歳。発泡ウレタンを用いた作品を精力的に制作し、「重美の部屋」名義のポップアップで発表している。蝶から着想を得たオーロラフレームが代表作。「ブレない独特な世界観を持っているのが素敵! 外見のかっこよさはもちろん、見ている物や作る物に強烈な刺激を受けました。出会ってからずっと彼女の虜です」(YUKA HIRAC/メイクアップアーティスト)

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写真プリントとモニターを用いた個展から発展した写真集『The Second Seeing』(5,500円/赤々舎)

Ryu Ika(写真家)

内モンゴル出身。武蔵野美術大学で映像を学んだ経歴を持つ新進気鋭の写真作家。写真を通してこの世の真実に迫っている。「自身の作品制作のほか、今年から仕事でも写真を始めたため、さらなる活躍を期待しています。彼女自身ユーモアがあり面白いキャラクターで、会うたびマジ最高!って思います」(小林孝行/flotsam books店主)

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(左)今年1月に発表したデビューアルバム『Yellow River Blue』。黄河を讃えながら彼女自身の物語を伝える一枚

Yu Su(サウンドアーティスト)

バンクーバーを拠点に活動する中国出身のDJ兼コンポーザー。中毒性のあるエレクトロニック・ミュージックは聴く人を惹きつけてやまない。「ニューウェーブ、ダブ、ジャズ、アンビエント、そして西洋と東洋が混在する、幻想的なサウンドは自然の中へと誘われるような感覚に。彼女が持つ料理アカウントのセンスも素晴らしいです」(平田春果/Big Love Records クリエイティブ・ディレクター)

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(右)Liu Yuxin(歌手)
オーディション番組「青春有你2」からデビューしたTHE9のメンバー。「中国の女性芸能人には少ないマニッシュスタイルを貫く『自分らしさ』が魅力。グループは今年11月末で解散予定ですが、高いダンススキルと歌唱力を持つLiu Yuxinは、来年さらにいろんなシーンで見られそう。中国ではファッションブランドを設立する芸能人が増えており、以前彼女を取材した際『いつか自分も』と話していました。そちらの動き含め、今後に注目しています」(小山ひとみ/ライター、コーディネーター、中国語通訳・翻訳家)

(左)NINEONE#(ラッパー・歌手)
2017年のMCバトル番組のヒットを契機にヒップホップブームが続く中国で、女性ラッパーが躍進!「今年、女性だけのMCバトル番組も放送されるなど露出が増加。中でもNINEONE#が作る自身の体験をもとにしたラップは、多くの人の共感を呼んでいます。カッコイイだけではない『リアルで人間味のある』ラップを聴くたび、心に迫るものを感じます」(小山ひとみ/ライター、コーディネーター、中国語通訳・翻訳家)

 

2 ブレイク寸前なネオ・ボーイズ

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1 宮田秀道(俳優)
Instagram: @hidemichiyade
大阪府出身、1999年生まれ。FACETASMなどのブランドモデルのほか、舞台や映像への出演など幅広く活躍。「以前一緒にフットサルをしたのがきっかけで彼のことを知り、可愛かったので気になっています。絶対にみんなも好き!」(オカモトレイジ〈OKAMOTO’S〉/ミュージシャン)

2 中山雄斗(俳優)
Instagram: @yuto___nakayama
福岡県出身の26歳。現在は映画や舞台を中心にフリーで活動している。「所属モデルのYOが出演した舞台『透ける躯体』の主演でした。伝えるというより引き込むような演技に思わず号泣。今後もっと素晴らしい俳優になるだろうなと思います!」(加藤めい/PUMP management CEO・Director)

3 前田拳太郎(俳優)
Instagram: @kentaro_maeda_official
現在放送中の「仮面ライダーリバイス」で熱血漢の長男・五十嵐一輝役を好演。「取材の際の空手で鍛えた礼儀正しさと、真面目な受け答えは好感度大。熱い役に対し、スチール撮影では目もとのかげりが印象的でした。陰陽の振り幅が俳優としての需要を期待させます」(横川良明/ライター)

 

3 もうここまできてる!デジタルの世界

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バーチャルウェアは日常になるか?

ファッションブランドのデジタル進出や、DRESS Xやreplicantといったバーチャルウェア専門ECサイトの勢いが増している。「『あつまれ どうぶつの森』で多くの人が体感したメタバースの世界がさらに一般化しそう。結局は製品を作らざるを得ない産業構造に対して、真のサステイナブルな選択として実体のないプロダクトを愛する人が増えるかもしれません」(市川渚/クリエイティブ・コンサルタント)

4 TOMO KOIZUMI
デジタルファッションハウス、JoyfaがTOMO KOIZUMIのドレスコーディネートを3Dデータ化し、NFTとしてCoincheck NFT(β版)で販売することに。所有するデジタルファッションは写真上で着用したり、メタバース空間で展示できる。

5 DRESSX
2020年にローンチされた、LA拠点のデジタルファッションECサイト。洋服が生み出す高揚感はそのままに、生産量を減らすことができるバーチャルウェアを提供する。買い物をする楽しみを諦めることなく、持続可能なファッションのあり方を提示。もうSNSに投稿するためだけに新しい物質的なアイテムを購入する必要はない。

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replicant
フィジカルな洋服のデザイナーだったRegina Turbinaが、大量生産大量消費から脱却し、ファッション業界を変革するべくスタート。デジタルなら資源を使うことなく、現実にはない質感のマテリアルを用いた新しいデザインが可能だ。写真上やAR、3Dフィッティングルームで着用でき、今後も技術開発とともにサービスを拡大していく。

 

巷で噂の"メタバース"って何ですか?

SF小説『スノウ・クラッシュ』(ニール・スティーヴンスン著)に登場するインターネット上の仮想世界を意味するメタバース。終わらない、常にライブで同期されている、誰でも参加できアクセス人数は無制限などの要素があり、日々進化し開発されているのが特徴。単純なVRや3D空間と混同されがちだが、実はそれ以上に大きな構想なのだ。

「現在、ゲームやコンサートの3D体験はゲーム『フォートナイト』や『マインクラフト』などのプラットフォームで可能です。また、リアルとデジタルの世界を融合させる"ミラーワールド"を作るために現実の街をすべて3Dデータ化している会社もあります」(宮武徹郎・草野美木/「Off Topic」ホスト)。

今後、たとえばアバターで一日の大半をメタバース内で過ごすようになれば、よりデジタルの世界の価値は上がっていく。「メタバース上の家を担保にしてリアルでローンを組むこともできるかもしれません。『フォートナイト』は2018年と’19年で、90億ドルの売上を達成。そのほとんどがゲーム内で自己表現するためのウェアの購入でした。そう考えると、一部のハイブランドの売上をも超える一大ファッション企業と言えます。今後手に入れたアイテムをほかのプラットフォームでも着られるなど汎用性が高まれば、その服の価値はもっと上がるはず」(同上)。右でも触れるデジタルファッションのほか、私たちの経済基盤がメタバース内に完全移行する日も近いかも?

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(上) deadmau5アーティストのdeadmau5は誰もがゲームを構築してシェアできるプラットフォーム「Core」で、MVに使用するバーチャル世界そのものをクリエイターたちから公募

(下)Horizon WorkroomsFacebookが公開したVR会議室「Horizon Workrooms」。来年には、Zoom経由でミーティングへの参加が可能になる予定

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aespa「K-POPガールズ界に一石を投じたネオギャル感がいい。今もっとも次の挙動に注目が集まる存在」(DJ泡沫/ライター)とも称される韓国の大手芸能事務所・SMエンタテインメントが放つガールズグループ、aespa。「SMCU(SMカルチャーユニバース)」というメタバース的な世界観を下敷きにしている

 

4 "恐ろしい"映画を観逃すな!

奇々怪々なホラーが豊富なムービーシーン。中でも『RAW~少女のめざめ~』(’16)で長編デビューしたジュリア・デュクルノー監督の最新作『TITANE』は必見!「ぞくぞくさせる映像とヒロインの眼力が、力技で観客を金縛りにします」(佐藤久理子/文化ジャーナリスト)

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『TITANE(原題)』
 第74回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したスリラーホラー。主人公は頭にチタンを埋め込み、車と性的な関係を持つ連続殺人鬼の女性。孤独な消防士の前に、10年前行方不明になった息子になりすまし現れて……。センセーショナルな内容に戦慄する、話題作の公開が待ち遠しい!(日本公開未定)

この作品も上陸希望!『Lamb(原題)』
『ミナリ』や『ミッドサマー』など、話題作を続々と世に送り出す配給会社A24の新作は不気味なホラー! 舞台はアイスランドの田舎にある牧場。羊のお産を手伝う経営者の夫婦が目にしたのは、"頭は羊、体は人間"の奇妙な子どもだった。愛情をかけて育てるうち、不可解な出来事に直面していくことに。(日本公開未定)

 

5 アートな目的地は青森にあり!

アートを通じた出会いによって人と街を育むアートファームをテーマに掲げる八戸市美術館が、11月3日ついにリニューアルオープン。「コレクションと市民とのアートプロジェクトを共存させながら運営する、実験的で地域に根ざした場として必見! 青森公立大学国際芸術センター青森、青森県立美術館、弘前れんが倉庫美術館、十和田市現代美術館とともに5館をぐるっと巡る旅も楽しそうです」(白坂由里/アートライター)。盛り上がりを見せる青森のアートシーンを、ぜひとも自分の目で確かめたい。

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(右) 2022年2月20日まで開催される、開館記念「ギフト、ギフト、」。八戸市を代表する祭り「八戸三社大祭」を出発点にして、これまでの価値観とは違う豊かさに焦点を当てる。市内在住の切り絵作家大西幹夫による《八戸三社大祭絵巻》も注目
(左) 企画展には、地元に関係する作品を多数展示。デコトラ発祥の地ともいわれる、八戸市で撮影された田附勝によるアートトラックの写真も見逃せない

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photo:Daici Ano

八戸市美術館
エントランスやイベントスペースを兼ねた、さまざまな活動のための巨大空間「ジャイアントルーム」も見どころ。
青森県八戸市番町10の4 0178-45-8338 開館時間: 10時~19時 定休日: 火曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始 

 

6 どうなる!?北京オリンピック

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2022年は何といっても冬季五輪開催の年!「スピードスケート女子では、小平奈緒選手、髙木美帆選手、髙木菜那選手といった前回の金メダリストが引き続き世界トップの実力者として競技を牽引。

中でも髙木美帆選手は2019年に1500メートルで、2020年にはチームパシュートで世界記録を更新。1000メートルとあわせて3冠なるか、期待がかかります。新鋭はスピードスケート男子の新濱立也選手。平昌五輪後に飛躍を遂げ、2019年には500メートルで日本人初となる33秒台をマーク。難しいとされる低地のリンクでも34秒07という好タイムを出しており、同競技では長野五輪の清水宏保さん以来となる金メダル獲得を狙います。

さらに、日本勢に有力選手が多く居並ぶスノーボードでは、男子ハーフパイプの戸塚優斗選手に注目! 昨年のBurton US Open、今年のLAAX OPEN、X GAMES、世界選手権と主要大会を4連勝。平昌五輪では残念ながら途中棄権となりましたが、今大会こそ本領発揮してもらいたいです。そして、出場の意向を明言してはいませんが、羽生結弦選手が出場してくれたらうれしいですね!」(フモフモ編集長/ブロガー)

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7 新人だけじゃないK-POPアイドルの魅力

世界のエンタメの中心地と言っても過言ではないK-POP界で、今話題を集めているのがグループを経てソロ活動をする存在。WonderGirlsのメンバーだったソンミもそのひとり。「LGBTQ+クイーンを自称するとおり、MV中でセクシュアル・マイノリティカルチャーを表現。ソロでの独自路線は圧倒的に女性支持を得ていると感じます」(DJ泡沫/ライター)。また、元I.O.Iのチョンハもファッションやビューティ業界から引っ張りだこで応援したい。9月にアルバム『Querencia』でカムバックを果たし、今後も目が離せない!

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8 中国小説界に新風が!

SFのみならずミステリーの良作も続々! 特に中国の東野圭吾と呼ばれる紫金陳の作品は必読だ。「『悪童たち』は読み終わるのもあっという間。日本で知られていない現代中国社会のシーンを、サスペンスで切り取る作風がユニーク。ドラマ版の『隠秘的角落』も必見」(KLEINSTEIN〈小石祐介+コイシミキ〉/クリエイティブディレクター)

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『悪童たち』上・下
財産のため男は義父母を事故に見せかけ殺した。その光景を少年たちのカメラが偶然捉え、話は思わぬほうへ転がる。中国で社会現象になりドラマ化された傑作!(紫金陳著・稲村文吾訳/ハヤカワミステリ文庫/各990円)

 

9 エコな未来都市がすぐそこに?

Culdesac(カルドサック)は2022年夏、アリゾナ州にできるニュータウン。住人は車を持たず、メトロや電動スクーター、EVカーをシェア。そのため土地面積の半分以上を中庭や花壇などの緑で覆うことが可能に! 
「起業家のような柔軟な発想で活躍する市長に注目が。今後もシリコンバレーでの学びを生かし、街づくりをスタートアップとして考えることがメガトレンドに!」(宮武徹郎・草野美木/「Off Topic」ホスト)。未来の理想都市が実現可能に?

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10 "好き"を綴る パーソナルな文章が読みたい

Interview with 三輪亮介さん

数年前からじわじわと広がる日記ブームは、コロナ禍を経て加速。匿名のブログや体験談など"個人史"に人々の関心が高まっている。東京都で働く三輪亮介さんの日記には、爆笑問題のラジオ、ロロの演劇、坂元裕二のドラマなど、日々触れるたくさんのポップカルチャーについて、自分自身の所感や経験を起点に綴られている。
「カルチャー批評ではなくあくまでも日記なので、自分とつながりを見つける形でしか書けないんです。好きなものの原点に遡ると、高校生のときに聴いた銀杏BOYZや雑誌の『QuickJapan』でした。日記自体は当時からmixiに少し書いたりしていましたが、本格的にブログで書き始めたのは大学に入った2015年から。ヒコさん(@hiko1985)さんのブログ『青春ゾンビ』の影響が大きいですね」

今も日記は続いており、過去に2018年までの文章をまとめた本を自費出版で2冊刊行。2021年8月にそれらを合本し『生活記録』として発表した。
「今回は個人書店に委託で販売するなど、これまでより流通を広げたことで、自分の手の届く範囲を超えて反響がありました」。この本で語られる三輪さんの"好きなもの"に、私たちも自分自身の経験を重ね合わせて共感したり、思い出したり。「今後も変わらず書き続けていきたい。まだ本にまとめていない分もあるので、2022年内にもう一冊出せたらいいなと思っています。そして、ライブや舞台が少しでも生で観られる機会が戻ってくることを願っています」

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(左)『生活記録』(自費出版)
1994年生まれの著者が触れたお笑いや映画、ラジオ、ドラマ、音楽、小説などのポップカルチャーと東京での生活についてを綴った、2015〜2019年の記録。装画は三好愛さんが手がける。「穏やかな語り口も魅力で、つい夢中で読み進んでしまいます」(編集S)

この作品も気になる! 『T.M.I』「SF(ソウルフル・フィクション)作家、山塚リキマルが面白い。注目が集まるのも時間の問題、だといいな!」(オカモトレイジ〈OKAMOTO’S〉/ミュージシャン)。
現在、ひとりで全文書く、エッセイありコンテンツレビューありの情報過多系ZINEを製作中。梶原一騎からダニー・ハサウェイまで、31年間ためたトピックを大放出!(年内発売予定)

 

11 広がる! プラントベースフードの選択肢

植物由来の原料を使用したプラントベース。その飲食店や、代替食品が国内にも続々登場。単なる"ヘルシーフード"にとどまらない一大ジャンルに急成長している。「ヴィーガンの居酒屋やハンバーガーショップなどもでき、ジャンクな味も楽しめるように。また、昨年5月にはUniversal Bakes and Cafeもオープン。乳製品フリーのベーカリーは珍しいんです。環境の面からもこのムーブメントは今後もますます拡大していくはず」(木村舞子/スタイリスト)

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Universal Bakes and Cafe
プラントベースは文化や宗教に関係なく世界中の人がみんなで一緒に食べられる"おいしいの最大公約数"。クロワッサンの香ばしさとサクサク食感はアーモンドパウダーやナッツのペーストで再現。ココナッツオイルを使ったメロンパンのクッキー生地はほどける舌ざわりだ。メープルスイートポテトなど、旬の味が登場するのもうれしい。素材や製法を突き詰め実現したクォリティは、食の趣向にかかわらず誰をも満足させてしまう。

東京都世田谷区代田5の9の15 03-6335-4972 営業時間: 8時〜18時 定休日:月・火曜(祝日の場合は営業)

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Violife
地中海発のプラントベースブランド。9月から、ついに日本でも購入可能に! まるで乳製品のような植物性チーズ・バター代替品をラインナップ。ココナッツオイルが使用されており、動物性原料不使用でもコクやなめらかな舌ざわりを堪能できる。

 

12 アクティビストモデルの新潮流

混乱の時代の中でアクティビストモデルが増加中!「Meadow Walkerは海の保全などを行う『ポール・ウォーカー財団』を設立。10代の性犯罪被害者をサポートする団体『Everyone’s Invited』のアンバサダー兼アドバイザーも務めています。Kukua Williamsは人種差別を受け、英国に生きるミックスとしての体験を発信するメディアを立ち上げました。今後は、ブレイクしてから社会活動を始めるのではなく、デビュー前からしていたモデルが増えそうです!」(板垣千春/ライター)

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13 次はホワイトトリュフが肌を救う⁉︎

乳酸菌やドクダミなど、常に変化し続けるビューティトレンド。まだマスク生活が続きそうな来年は、豊富なミネラルと栄養を含み、抗炎症作用と抗酸化作用を期待できるといわれるホワイトトリュフに注目!「美容先進国の韓国でも、ホワイトトリュフ配合のブランドが話題。中でもd’Albaの『ホワイトトリュフ ファースト スプレーセラム』はアボカドなど4種の植物性オイルも入っており、抜群の保湿力でもっちり肌をかなえてくれます」(編集U)

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(右)d’Alba
すべての商品にイタリア産ホワイトトリュフを配合。「ホワイトトリュフ ファースト スプレー セラム」は、肌の油分と水分のバランスを整えてくれる。乾燥する機内でCAがこぞって使用したことから「CAセラム」と呼ばれるように!

(左)Kuoca
ホワイトトリュフの成分を使った、製造後30日以内の新鮮な製品のみを販売。高保湿なクリーム ブレンド(左)と、セラム ブレンド(右)が人気。環境保護や子どもの支援など消費者が選んだ先に売上の1%を寄付するキャンペーンも実施している。

 

14 モードを進化させるマッシュルームレザー

きのこの菌を培養して作る人工レザーのアイテムを多数のブランドが発表。「今年コンシューマー向けの製品がリリースされたので来年はさらに市場が広がりそう」(市川渚/クリエイティブ・コンサルタント)という声も。「特にステラ マッカートニーやアディダスと提携するバイオテックベンチャーBolt Threadsに注目です」(宮武徹郎・草野美木/「Off Topic」ホスト)。エコフレンドリーな新素材にますます期待!

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6 今年4月、マッシュルームレザーを用いたスタンスミスを発表。素材は、Bolt Threadsが開発した、菌糸体から作る無限に再生可能な「MYLO」。来年の販売を予定
7 使用しているのはインドネシア発のバイオマテリアル企業MYCL-Mycotech Lab.による「Mylea」。ライダースやきのこフォルムのポーチなどバラエティ豊かなラインナップ
8 本物のレザーに近いしなやかな質感を実現した「MYLO」を使用し、プロトタイプのビスチェとパンツを制作。今後改良を重ね、商品として販売を目指している

SOURCE:SPUR 2021年12月号「"アレが来るかも!?"を狙い撃ち トレンド地殻変動2022」
photography: ©AFLO, ©getty images illustration: Hiroyuki Suzuki text: Mai Ueno

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