まるで、「恋愛ではなく人生に悩む、現代版『ブリジット・ジョーンズの日記』」とでも呼びたくなる映画が誕生した。 8月19日(火)から公開の『セイント・フランシス』は、自分の人生に自信を持てず、さえない日々を過ごす34歳女性の姿をリアルに、ユーモアと愛情たっぷりに描く。グレタ・ガーウィグ監督の『レディ・バード』(2017)に触発されてこの映画の脚本を書き、主演も務めたケリー・オサリヴァンに、作品に込めた思いを聞いた。
『セイント・フランシス』©️ 2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED
30代の女性に降りかかる「いつ産むの?」の圧
『セイント・フランシス』の主人公ブリジットは、34歳で未婚、子どもはいない。誇りを持って打ち込めるような仕事もなく、子育てする友人たちのSNS投稿を見ては焦りを感じ、「35歳で何をすべきか わからない」とググるような毎日を送っている。
そんなある日、想定外の妊娠が発覚。すぐさま中絶することにしたブリジットだが、同時に夏の間だけ引き受けることになったナニーの仕事で、6歳の少女フランシスと出会う。最初はナニーの仕事もどこか投げやりだったブリジットだが、少しずつフランシスと仲良くなり、心が通じ合うようになるにつれ、自分自身の気持ちや体とも向き合えるようになっていく。



