試練を乗り越えて始まった 【 LE SSERAFIM】の第二章

華々しいデビューから5カ月を経てカムバックを果たしたLE SSERAFIMが、2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』の韓国での発売日にあたる10月17日に、リリースを記念してメディア・ショーケースを開催。ソウルの延世大学新村キャンパス百周年記念館からライブ配信され、1時間強のイベントだったとは思えないほど濃い時間を世界と分かちあった。 

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初めてのカムバックに向けて

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左からHUH YUNJIN、KIM CHAEWON、KAZUHA、SAKURA、HONG EUNCHAE (P)&(C) SOURCE MUSIC

KIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、HONG EUNCHAE、そして今まさに『SPUR』11月号のカバーガールを務めているKAZUHAという、韓日ミックスのメンバーから成るLE SSERAFIMはご存知、HYBEが手掛ける初のガールズグループとして大きな期待を背負って、5月に1stミニアルバム『FEARLESS』を発表。以来快進撃を見せてきた5人は、17日0時に公開されたタイトル曲のミュージック・ビデオ(公式YOUTUBE公開後24時間で再生回数は800万回を突破)で着用していた、メンバーごとにコーディネートに変化を持たせたデニムの衣装で、ステージに登場した。そしてまずは、この5カ月間の準備期間について、作品のテーマについて、テンポよく質問を投げるMCとトークを展開。例えばHUH YUNJINは「初めてのカムバックなのでデビューの時より大きなプレッシャーを感じた気がします」。KAZUHAは「デビューの時は、どんな方々が私たちの音楽を聴いてくれるのかとよく考えていましたが、今回は待っていてくださるファンのみなさんがいたので頑張って準備できました」と語り、『FEARLESS』の時との違いを強調する。 

では、5曲を収めた『ANTIFRAGILE』はどんな作品なのか? メンバーによると本作は、それぞれに色んな試練と向き合ってデビューに至った彼女たちが、それを乗り越える方法を語るアルバムであり、「試練に直面すればするほど成長してさらに強くなれるというメッセージを込めました」とリーダーのKIM CHAEWONは説明する。「自分が進む道は全てバラ色ではないですが、限界や困難に直面した時にそれをどう見るかが重要だと思うんです」。 

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見せつけたパフォーマンス力

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(P)&(C) SOURCE MUSIC

そんなミニアルバムから、タイトル曲と『Impurities』の2曲のパフォーマンスを披露。アップテンポなアフロラテン・スタイルの前者では、「振り付けが『FEARLESS』の2倍難しい」とSAKURAが指摘していただけあって、リズミカルなボーカルに合わせてフォーメーションを次々に変えながら、息つく間もなく細やかなムーヴメントを盛り込んでいく。腕の筋肉を誇らしげに見せてから猫っぽいしなやかな動作につなげる、“マッスル・キャット”と命名されたポイントダンスも、キュートなのに力強くてインパクト大。またバレエの動きを意識したと思われる、足を高く上げるKAZUHAの振り付けも印象的だった。 
 

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(P)&(C) SOURCE MUSIC

他方の『Impurities』はドリーミーなR&B仕立ての曲で、ブルーのライトに照らし出されたステージに、ブラック&ホワイトの衣装をまとった5人が横たわった状態からスタート。身のこなしは優美で歌声はソフトに発せられ、サウンド面でもダンスにおいても鮮烈なコントラストを提示する。逆にどちらの曲にも共通するのは、ユニットとしての一体感と各メンバーの個性をバランスよく見せていること、そして彼女たちの表情の豊かさだろうか。11月号の取材でKAZUHAは「表情のレパートリーが少なくて、もっと色んな表情ができるようになりたい」と話していたが、メンバー全員が目ヂカラに磨きをかけて、巧みに表情を操っていたことを指摘しておきたい。 

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第4世代のリーダー格に?

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(P)&(C) SOURCE MUSIC

以上2曲のパフォーマンスのあとは、国内外のメディアからの質問に答えるコーナー。9月に公開したドキュメンタリー・フィルム『The World Is My Oyster』で見せた飾らない姿について訊かれると、HUH YUNJINは「カッコイイ姿を収めることもできましたが、率直な姿を見せることで親近感を持ってもらえたのではないかと思います」と応じ、「K-POP第4世代のガールズグループの競争が激しい中でどんな足跡を残したい?」との問いには、「私たちはパフォーマンスに欲があるので、“パフォーマンスと言えばLE SSERAFIM”というイメージができればうれしい」とKIM CHAEWONが自信たっぷりに答える。そして最後に彼女がグループを代表して、「今回の活動も無事に終えられるようよろしくお願いします。期待に応えるために頑張りますので!」と挨拶して、ひとりずつステージをあとにしたのだった。 
 
ちなみに『ANTIFRAGILE』にはほかにも、ロックに接近する『No Celestial』や、J-POP調の『Good Parts(when the quality is bad but I am)』が収録され、歌詞のテーマは共有しつつも多彩な表現を網羅。コンパクトながら広がりがある作品に仕上がっている。“FEARLESS”から“ANTIFRAGILE”へ、恐れを知らないだけでなく躓いた時には自力で起き上がるパワーを身に付け、着実にステップアップを遂げたLE SSERAFIM。その第二章を楽しみに見守りたい。 

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KIM CHAEWON (P)&(C) SOURCE MUSIC
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SAKURA (P)&(C) SOURCE MUSIC
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HUH YUNJIN (P)&(C) SOURCE MUSIC
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KAZUHA (P)&(C) SOURCE MUSIC
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HONG EUNCHAE (P)&(C) SOURCE MUSIC
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