冷めやらぬ熱気!東京ドームで、#ENHYPEN との「FATE(運命)」を確信! 『#ENHYPEN WORLD TOUR 'FATE' IN JAPAN』最終日レポート

韓国のHYBEとCJによる超大型プロジェクト『IーLAND』から誕生したBELIFT LABの7人組グローバルグループENHYPENによる、2回目となるワールドツアー『ENHYPEN WORLD TOUR 'FATE'』の『ENHYPEN WORLD TOUR 'FATE' IN JAPAN』日本公演が、2023年9月2日(土)・3日(日)の京セラドーム大阪に続き、9月13日(水)・14日(木)の2日間に亘って東京ドームで行われた。今回は最終日だった2日目のレポートをお送りする。

ENHYPENらしい月蝕から始まる耽美なVTRの後、ステージの上でJAKEが赤い封筒を燃やして公演の幕が上がった。

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(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

金の刺繍が施されたノーブルな白の衣装に身を包んだメンバー達は、月をバックに聳える城の前でENHYPENなりのカーニバルを表現したという「Drunk-Dazed [Japanese Ver.] 」をパフォーマンス。続くダンスブレイクからの「Blockbuster」は、元々はTOMORROW X TOGETHERのヨンジュンをフィーチャーしている曲だが、今回はヨンジュンのパートをNIーKIがラップしたENHYPEN ver.を披露してくれた。

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HEESEUNG (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

「今日も楽しみましょう!」という挨拶のMCでは、HEESEUNGのジッパーが締まらなくなり「ジッパーがまだ準備できてません」とメンバーが手助けする場面も。リーダーのJUNGWONは「公演タイトル[FATE]の意味のように『ENHYPENとエンジンの出会いは運命』ということを感じられる時間になると確信しています」とコメント。「これくらいの歓声だとまだ足りない気がします」という煽りに、全力で応えるENGENEの歓声が会場のテンションをさらに上げた。

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JAKE (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

「Let Me In (20 CUBE) [Japanese Ver.] 」でスクリーンには氷漬けにされた心臓が現れ、 「Flicker」では徐々に凍結が解けてゆき、「FEVER」では燃え上がって楽曲のイメージを表現していた。

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(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

VCRの後は、青のペンライトが客席を徐々に照らす演出と共にモダンな白の衣装に着替えたメンバー達が登場し、「Future Perfect (Pass the MIC) [Japanese Ver.] 」「Blessed-Cursed [Japanese Ver.] 」をパフォーマンス。レトロなブラウン管っぽいスクリーン演出と共に、オープニングのクラシックな雰囲気とは異なる表現を見せてくれた。

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SUNOO (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

ゴシックな衣装に身を包んだバンパイアのメンバー達が城の中で遊ぶVCRの後に着替えた衣装は、ソウル公演とは異なるロック風なモノトーンのスタイル。JAYのエアギターが炸裂する「Attention, please! 」と「ParadoXXX Invasion」を続けてエネルギッシュにパフォーマンスした。

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NIーKI (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

「Tamed-Dashed [Japanese Ver.] 」ではスクリーンとセットがスタジアム風に変わり、
ボールを使ったパフォーマンスで会場のボルテージは最高潮に。最後は客席にサイン入りの
ボールを投げ込んでいた。ボールを取れなくて悲しんでいるENGENEのために、メンバーの頬(ボール)ハートをあげる、というくだりは日替わりで担当が変わるコーナーのようだ。

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JUNGWON (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

続いては、ENGENE棒(ペンライト)で客席と交流するコーナー。ペンライトをエリアごとに光らせて客席をアリーナ・1Fスタンド・2Fスタンドとわかりやすく色分けし、メンバーがそれぞれ担当についた。ペンライトを使ったウェーブでは、横だけでなく前から後ろへのパターンもあった。ラーメン好きなJAYがおなじみの「ラーメン・つけ麺・僕イケメン」のコールを客席から引き出したりと、各自がペンライトを使ってファンとコミュニケーションを取っていた。

次はユニット別タイム。順番に衣装チェンジする合間、2番目にパフォーマンスするHEESEUNG・JUNGWON・NIーKIのMCタイムがあり、大阪公演で突発的に行われたが成功して他のメンバーを驚かせたNIーKIと客席による「いいともの締めの手拍子」を東京ドームでも見ることが出来た。

学生服風の衣装に着替えたユニット別ステージでは、JAY、JAKE、SUNGHOON、SUNOOによる「TFW (That Feeling When) (Acoustic short ver)」。JAYのギターソロ、JUNGWON、HEESEUNG、NI-KI の「Just A Little Bit (Acoustic short ver)」では HEESEUNGがピアノソロを披露した。

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SUNGHOON (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

「10 Months」では、二階建てバス型のトロッコでファンサをしながらセンターステージに移動。

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(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

「この世界はそう素晴らしい」というポジティブなメッセージを乗せた「Make The Change」は、日本1stアルバム「定め」に収録されている日本オリジナル楽曲で、ソウル公演にはなかったセットリストだ。

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JAY (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

TikTokで話題になったポップなラブソング「 Polaroid Love 」では、センターステージの両端に設置された階段に上ってスタンド席のファンにも手を振っていた。

「One and Only 」は「Pokémon Music Collective」プロジェクトとして発表したコラボ曲で、日本公演でしか見られないステージだ。特別ゲストとして8匹(?)のピカチュウが登場。メンバーに負けないファンサービス精神と、メンバーとの愛らしさ満点の絡みで会場を盛り上げた。メンバーの乗ったトロッコの後ろをトコトコとついていくピカチュウの群れに、思わずメンバーからも「ノムカワイイ〜(めちゃかわいい)」という声が漏れていた。

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ライブが盛り上がる「SHOUT OUT」の後のメンバーが交代でマイクを交換する時間では、ENGENE達が「SHOUT OUT」のサビを合唱する場合もあった。

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「Go Big or Go Home」でクラブのように盛り上がった後は、強烈なイメージのVCRと共に会場の雰囲気は一変。黒と赤のダークなイメージの衣装にチェンジし、韓国での最新アルバム「DARK BLOOD」からのゴシックなムードの曲が続く。
「Chaconne」では、ステンドグラスは煤け朽ち果てた城の中で、眠りから目覚めたバンパイア達が踊るような雰囲気。愛をお金に例える気怠いムードの「Bills [Japanese Ver.] 」と、退廃的なパフォーマンスを披露した。


「CRIMINAL LOVE」はメンバーがキャラクターのイメージソースとなっており、公開から1年で1億Viewを達成する人気ウェブトゥーンとなった「DARK MOON」のOSTで、永遠を生きる異形のヴァンパイア達というストーリーの通り、ENHYPENのコンセプトをストレートに体現するような曲だ。「Sacrifice (Eat Me Up) 」では変形スクリーンの中心に月が浮かび、まるで巨大な眼に見つめられているかのような演出もあった。

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(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

最後の曲は「DARK BLOOD」のタイトル曲「Bite Me [Japanese Ver.] 」。スクリーンに真っ赤な月が現れ、それを客席の赤いペンライトの光が照らすという重厚な雰囲気で本編のエンディングを迎えた。

ファンがボードやスケッチブックに書いたメッセージをスクリーンにうつすアンコール待ちの時間が終わると、「DARK MOON」のOSTである「One In A Billion 」のアレンジバージョンでアンコールが始まり、ゴシックなスタンドマイクでロックに歌い上げた。

最後にNIKIは「今日も東京ドームを満員にしてくださってENGENEの皆さんありがとうございます。『FATE』はここで終わりますが、ENGENEと僕たちは『運命(FATE)』で結ばれていますので、また会える日まで元気でいてください」

JAKE「僕たちはまたいつ来られるか分かりませんが、また来た時も必ず来てくださいね。僕が全員1人ずつ覚えてるので、来るか来ないかすぐわかりますよ(笑)」

SUNOO「ENGENEの皆さんと会えなくなるのはさみしいけど、今後一緒にすごす日がもっと沢山残ってますので、次回も来てくれますよね?」

HEESEUNGは「この瞬間が止まってほしいです。ENGENEと共にするすべての瞬間がとても楽しかったし、また会えるその日が待ち遠しいです。多すぎる愛と歓声で今日東京ドームを埋め尽くしてくださって本当にありがとうございました。次回はもっと発展した姿で戻ってきます。また会いましょうね」

SUNGHOON「昨日に続いて今日も身に余る愛を沢山もらったと思います。ENGENEの皆さんの愛を常に心に刻みながら、ENGENEの皆さんのために歌い成長していきます」

JUNGWON「もう次に皆さんと一緒にする公演が楽しみになるほど、今日のENGENEの皆さんは本当に最高でした。僕たちにはまだ足りない部分があるけど、大きな愛を送ってくださったことに感謝し、さらに成長して再び戻ってきます」

JAY「今日もとても幸せです。ステージの上でENGENEの皆さんを見ていると安心して、このまま僕の人生が進んだらいいなと思えます」

最後の曲「 Karma 」では、トロッコでアリーナ後方まで一周してファンと挨拶した。

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(P)&(C) BELIFT LAB Inc.

通常公演ではこのアンコールで最後だが、東京ドーム最終日のこの日は特別なサプライズが行われた。

幕が閉じた後、場内が暗転してスクリーンには「ENGENEのBLOSSOMを聞かせてくれませんか?」の文字が。「BLOSSOM」は先日発売された日本オリジナルシングル「結」収録の曲で、ENGENEがサビを見事に合唱すると、スクリーンに花びらが舞いメッセージが表示されてダブルアンコール曲「BLOSSOM」が始まった。

曲の最後で「ここから帰りたくない」と言っていたNIーKIが涙を見せると、いつもはクールな末っ子の姿に他のメンバー達も目を潤ませ、ステージの上で7人で固く抱き合っていた。
ステージの扉が閉まるまで涙が止まらないNIーKIを気遣うメンバーたちの姿が余韻を残したまま、ENHYPEN初めての日本でのドーム公演ツアーの幕を閉じた。

日本ドームツアーを終えたENHYPENは、10月にロサンゼルス、グレンデール、ヒューストン、ダラス、ニューアーク、シカゴの6都市を回るアメリカ公演が予定されている。

https://enhypen-jp.weverse.io/