多才な音楽家として、またジェーン・バーキンの元伴侶として、あまりに有名なセルジュ・ゲンズブール。数々の名曲が生まれた彼のパリの家が、2023年9月より一般公開されている。併設のミュゼも訪ね、その足跡を追う
デカダンスと家族の団欒が共存した家
セルジュ・ゲンズブールの創作に必要だったのは、ピアノと愛と、山積みのオブジェやアート。すべてはそのまま残されている
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1928年、パリ生まれ。両親はユダヤ系のロシア人。画家を目指したが、単発の仕事を続けたのち20代でジャズクラブに出入りするようになり、音楽界デビュー。ピアニスト、作詞・作曲家、シンガー、プロデューサーに。映画でも監督・俳優として活躍。’91年に心臓麻痺で他界。

1971年、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの間に誕生。’84年には「レモン・インセスト」で歌手デビュー、1年後には『なまいきシャルロット』(’85)で俳優として認められた。2021年にはドキュメンタリー『ジェーンとシャルロット』で監督も。昨年メゾン・ゲンズブールをオープン。